作品一覧 2021/04/22更新 すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く 試し読み フォロー 博士の愛したジミな昆虫 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 鈴木紀之の作品をすべて見る
ユーザーレビュー すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く 鈴木紀之 生物には自然淘汰による適応が働いているにもかかわらず、なぜか不合理に進化しているように見える場合がある。これを、進化による適応が「制約」によりうまく働かなかった結果である、と断ずるのはたやすいかもしれないが、著者はそうではない、という。「一見すると不合理」に見える生物も、実は進化による適応として説明...続きを読むできるのではないか、そういう立場から研究を進めれば明らかになる適応もあるのではないか、というのが著者の立場である。その観点から、様々な具体例が説明される。例えば、捕まえにくく美味しくもないマツオオアブラムシに特化したクリサキテントウは、実はマツオオアブラムシ以外のアブラムシを食べても成育できる。その観点からクリサキテントウの生態を説明することはできないのだが、著者は、クリサキテントウがナミテントウに混じると、異種を見分けることができず交尾してしまい繁殖できなくなってしまうという仮説を説明する。それに至るまでの過程は大変にスリリングである。 その他、オスという子孫を増やすのに役に立たない個体を持たなければならない有性生殖に対して無性生殖は2倍の効率で子孫を増やせるが、それにもかかわらず有性生殖が優勢なのはなぜか、擬態が完全なものにならないのはなぜか、と興味深い進化の事例が、具体的に説明されている。非常に面白い科学読み物だった。 Posted by ブクログ 博士の愛したジミな昆虫 金子修治 / 鈴木紀之 / 安田弘法 虫に食べられた植物が匂いを発して その虫の天敵を呼ぶという研究 ↓ 「香君」ではこのような論文をヒントに執筆されたようですね 上橋さん鋭いなぁ!それで物語が降りてくるんだ まだ読んでないけど笑 虫や植物が細かいところでつながっているのは面白いです キャベツを料理する時に見つける小さい繭はコナガの幼...続きを読む虫の天敵でハチだった! アブラムシだらけになってしまう自宅の鉢植え 閉口してしまっていたけど 生態がわかると面白そうですね 敵のハチの敵は味方とか!考えてみなかった事です 「夏休みの自由研究」状態も良いかも 虫を研究する事は 生命の不思議を理解するだけじゃなく 関連する植物を知る 手先の器用さ など 知識や技術も学べる そして人との出会いも 外来種がすべて悪者ではない 野生化したもので侵略種となるのはほんの一部 外来種が侵略化しないように環境を管理していくことが課題 Posted by ブクログ 博士の愛したジミな昆虫 金子修治 / 鈴木紀之 / 安田弘法 SDGsにも掲げられた生物多様性の重要性については、それとなく感じていながらも 「人間が滅亡して影響を受ける種数」に比した地球上の数多の生物の生態系においてをいよいよ課題として直面した我々の今後に取り組む際には 連綿と続けられてきた「ミクロ」の昆虫のあり方についての探究が、多くの示唆を含んできたのだ...続きを読むと、研究の実利性の難しさについても考えさせられる。 Posted by ブクログ すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く 鈴木紀之 全ての章が面白いが、とりわけ生殖の章が面白い。 なぜ、性があるのか。オスがいるから仕方なく維持される。この目的よりも結果的にそうなった。いかにも生物が選択しそうな生き方です。しかし、オスは不便な存在です。 Posted by ブクログ 博士の愛したジミな昆虫 金子修治 / 鈴木紀之 / 安田弘法 昆虫の生態を調査する博士のそれぞれの調査エッセー。昆虫および環境の相互の関係を図るのは、複雑で、うまく時間、餌、天敵を分散して生きている。調査は地味なので好きならいいが。 Posted by ブクログ 鈴木紀之のレビューをもっと見る