執念の物語です。あの「悲しみのイレーヌ」のルメートルの作品。
犯人の執拗さ、丁寧さに脱帽です。
以下、ネタバレありで。
自身の記憶の曖昧さと、それに拍車をかける不可解な出来事の数々。
そして行く先々で、関わる人々が殺されて殺人の容疑をかけられてしまう。
責任能力のない殺人鬼なのか、自分は??という
...続きを読む疑惑にますます精神をやられる
ヒロインのソフィー。ところが、実は………
第2章から怒涛の展開でした。え、ソフィー関係ないよね??ってな動機で
どこまでもどこまでもソフィーを損なう「花婿」。
面白かったですけど、いや、コレ普通気づくだろって。
そもそもソフィーも、なんか高等教育を受けた才媛のわりにワキが甘々だし。
全くのとばっちりで植物状態になり、あげく殺されてしまったソフィーの
夫が気の毒でした。
最後はソフィーが反撃するんですが。
フランス人の底意地の悪さを堪能できるお話です。オススメです。