小手先だけの外見を取り繕うライフハックみたいなのじゃないものを探していたときに、偶然見つけた本。表紙がまずとっても美しい。
著者は、恥ずかしながらこれを読むまで存じ上げなかったんですが、ミスユニバースの世界大戦に行かれたことのある方だそうです。
メイクがうんぬんとか、ボディメイクがうんぬん、とか
...続きを読むではなく、「誰のために」それをしようとしているのか、という内容が多かったのが印象的でした。
彼女の書かれたエッセイ?の間に、他のミスユニバースの女性たちのインタビューがあるのですが、これがすごく素敵でした。彼女たちの顔写真を見ているだけでも、「美しい」と称されるもののバリエーションに気付かされます。そして、彼女たちの誰一人とも、自分と他者を比較して「私は美しい」と言っていなかったのが驚異的でした。もちろん、彼女たちだって一朝一夕でそこにたどり着いたのではなくて、色々と悩んで試行錯誤してそこに到達したのだろうと想像すると、余計に、著者が何度も説いていた「美しいとは外見のことではない」というメッセージが心に入ってくるようでした。