現在の国家財政、中央銀行、株式会社は19世紀に仕組みが整えられた、
それ以降洗練され、通貨で言えば兌換紙幣が不換紙幣になり、中央銀行の独立性が確立された。
一方20世紀グローバリズムが進展し、前半では福祉国家を目指した先進国もグローバリズムの進展により企業誘致競争で税金の引き下げ競争に陥り、中央銀
...続きを読む行も金融政策は本来は将来の先取りしかできないことから、金融緩和を進めることによってピケティの「r>g」の立役者となってしまっている。(ここがこの著作の肝である)
FTPLの物価決定式は以下になり、黒田日銀の緩和策は 市中保有国債を現在の通貨で買い上げただけで変えておらず物価にインパクトを与えなかった。
現在の物価水準= (市中保有国債の現在価値 +現在の通貨発行額)/ 税収など政府における将来収入の現在価値