いい仕事をしたいなら、家族を巻き込みなさい!
2014/12/26
櫻田 厚
著者は、㈱モスフードサービス代表取締役会長兼社長。1972年に叔父の誘いで創業に参画。1994年取締役主任。1988年代表取締役社長就任。2014年より会長も兼務。
巨大な企業になるためには、より多くのお客様に「素早く
...続きを読む」「手軽」【安く」商品を提供する「仕組み」が必要になる。
しかしそれを重視するあたり切り捨てられるものがある。お客様との関係性だったり、地域社会との連帯感だったり、スタッフ同士のつながりだったり、本社とフランチャイズ店オーナーの信頼だったり。
これが本書で取り上げられている「家族的な関係性」である。
その「家族的な関係性」を根本として本書は以下の4章により構成されている。
①家族的なつながりが、現場を強くする
②家族的なつながりが、強い会社をつくる
③家族的なつながりの中で、会社や社員を成長させる
④家族的なつながりから、働き方を考える
著者の考えや提言については素晴らしく参考になる点も多い。
しかし、構成において同じ表現や同じことを何度も取り上げているという点については非常に気になった。内容が素晴らしいだけに構成に置いてそのようなひっかかりがなく読めなことだけが悔やまれる。
日本のハンバーガーチェーンの代表企業である「モス」。
背景としてこのような経営者がいて家族を大切にするマインドを持ってサービス商品が提供されているなんて想像もつかなかった。
ハンバーガーチェーン=マニュアルでがっちりというのではなく、それに対する関係性を重視しているという点についても企業の現状の顧客からの満足度からすれば容易に理解できる。
効率だけではない大切なものに向き合う必要性を再度教えてくれた。