こんな素晴らしい本と著者を、今まで知らなかったのは不覚であった。
(オビには、山形浩生氏絶賛、必読!一回じゃなくて、毎月読んで襟を正せ!とある)
産業組織論などの実践的な経済学をバックボーンとする著者は、国内各地と主に東アジアの海外のフィールドを活躍の場としている。地域の現状と課題について、エネル
...続きを読むギッシュにインタビュー調査を行い、チームの総合力で地域にプラスフィードバックをもたらすような持続的関係をつくっていく。その方法論を、志を訴えるような熱気で一般読者に紹介した本。
・現場に受け入れられるには、何度も飲んで夜更かしして、同じ話であっても繰返し語り合うべきである。
・自分の研究成果の刈り取りに汲々とするようではいけない。
・客観的なデータを処理して一丁上がりという仕事のやり方はフィールドに飛び込んで現状を鷲掴みするやり方とは対極的だ。
・日々現場に身をおき、次の時代を予見させる「最先端」と構造的な問題を浮き彫りにする「最後尾」を注意して観察・分析しよう。
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など、腹にズシンとくる実践のツボが満載だ。