以前読んだことがあったのですが、
「面白かった!再読したい!」と思い1年ぶりに読み返しました。
レシピを巡るミステリー要素だけではなく、歴史が絡んだ壮大なストーリーです。
もちろん映画も観ましたが、映画はオリジナル要素が含まれており、また別の面白さがありました。
山形直太朗の天才的な料理への愛・
...続きを読むセンスを
戦略として使われて、
途出されるのが非常に勿体ない!
ただ直太朗の後半の人生は、
情熱的に料理に心血を注げることが出来ていたようで、戦時中で誰もが歴史に踊らされ好きなことができない中では幸せなことだったのかな...
それがレシピという形で最終的に子孫に受け継がれていって良かったです。
歴史って現代に生きる私たちにとっては
ただの過去という風に捉えがちですが、
一つ一つの出来事の中に、一人一人の人生の物語やその中でも懸命に生きようとする儚さがあったのだなと思いました。
他の方も書かれていたように、
親子の愛・師弟の愛・友情の愛がその時々の物語を紡いでおり、最後にその愛が一つになったところに感動しました。
何度も読み返したい小説は少ないですが、
3回目も読みたいな、と思える本でした。