はるくんは近所のお姉さんからアサガオの種をもらう。「こんなに ちいさな タネから どうやって 花が咲くのだろう」
お父さんとお母さんにアドバイスをもらいながらハルくんはアサガオを育てる。種から種まで、アサガオの成長とはるくんの発見を、遊び心たっぷりに写真で綴った絵本。。
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ナント昭和な表紙でしょう(笑)。はるくんはぱっつん前髪に歯抜けの前歯です。
そして、はるくんとお父さんのTシャツも、仕込んであるのかと思えます。
はるくんは深爪で手もけっこう荒れていましたし、お母さんの髪は真ん中分け。
1年後の写真でもお母さんもはるくんも同じTシャツを着ていました。お父さんはいきなり長袖を着ていますし(笑)。このあたりの気負わなさには好感を感じています。
子葉が出た写真にじょうろが映っていました。これも仕込みでしょうか?いらないものは写さないのが良いと思いますが……。
花が咲いたときのはるくんの”尊い”ようすがいいですね。
残念なのは科学絵本なの種の「へそ」の解説がわかりにくいところ。
もう少し大きな写真か鮮明な写真にしないとわからないです。
写真も構成も遊び心がたっぷりで親しみやすい科学絵本と言えるでしょう。
等身大の写真からは、もしかしたらこの家族は作者の身近な人たちなのでは?という疑問も起こってきます。
大人にとっては生身の小学2年生男子に和まされ、
きっと子どもにとってはクラスメイトの発表を見るような絵本ではないでしょうか?
目新しいことは描かれていませんが、描き方自体が新鮮です。
ちょっと見てみてと言いたくなる絵本です。