入不二基義の作品一覧

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作品一覧

2023/09/15更新

ユーザーレビュー

  • 相対主義の極北
    私の好みとしては本書の第6章がすこぶる良かった。デイヴィドソンについての本を最近読んだばかりのせいかもしれない。

    ただ解説者の野矢茂樹さんが言っている通り、分岐の可能性もあったと思う。つまり、理解不能なものが一つであることはできなくてゼロ個以上のどこかであるとも考えられる。物質を分割しても一種類の...続きを読む
  • 足の裏に影はあるか?ないか? : 哲学随想
    かなり充実したエッセイであった。 
    『私たち』に外はない
    足の裏に影はあるか?ないか?
    無関係という関係
    あらかじめ失われた
    一回性と反復

    メタについて考えるかなりたくさんの題材が眠っていた。
    ないよりもっとない。ある人にとってない人はないことが分かる。1番目はすでに2番目…本当に面白かった。
  • あるようにあり、なるようになる 運命論の運命
     本書は単独作としては6年ぶりとなる入不二基義の哲学書である。前作『足の裏に影はあるか? ないか?』が随想集であったことを思えば、『時間と絶対と相対と』以来実に8年ぶりの哲学書ということになる。しかし待った甲斐があり、入不二本人があとがきで「主著」と位置づけているくらい、量的にも質的にも入不二哲学の...続きを読む
  • 相対主義の極北
     哲学者入不二基義氏のデビュー作でありながら入手困難の状態が続いていた幻の名作が、ちくま学芸文庫に殿堂入りして帰ってきた。春秋社版を読み損ねていたわれわれファンにとっては待望の文庫化である。
    「あらゆる真理は相対的である」という相対主義の考え方を、相対主義自身に適用するとどうなるか。相対主義もまた相...続きを読む
  • ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか
     本書は単なるウィトゲンシュタインの入門書ではない。『相対主義の極北』と『時間は実在するか』で確立された入不二哲学の手法を自我論に適用した、オリジナルな哲学書である。
     入不二はウィトゲンシュタイン哲学を「私」の問題に限定し、「独我論」「無主体論」「私的言語論」の三つの側面に切り分ける。そのそれぞれ...続きを読む

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