作品一覧 2022/02/25更新 悪(叢書身体の思想) 試し読み フォロー 精神現象学 試し読み フォロー 哲学概説 試し読み フォロー ヘーゲル精神現象学の研究 試し読み フォロー ヘーゲル論理学の研究 試し読み フォロー ワイド版世界の大思想 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 樫山欽四郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 精神現象学 下 G.W.F.ヘーゲル / 樫山欽四郎 『精神現象学』のうち、精神、宗教、絶対知の各部を収める。理性にまで達した人間の意識は、それからも遍歴を続ける。精神においては、人倫、教養、道徳が問題とされる。しかし道徳に至ってなお、精神と対象の分裂が終わったわけではない。そこで宗教へと精神は展開されるが、そこでもまた分裂は終わらない。最終的に、意識...続きを読むないし精神と対象との和解がもたらされるのは、絶対知すなわち学の境地においてであるとされる。人類の知の展開と自己の意識の展開とをパラレルなものとして把握しながら、自己の知を歴史のもとに把握する、というのは卑俗な概括かもしれないが、ヘーゲルの目指した学の何たるかを理解しようとするのであれば、この書は非常な重要性を持っているだろう。 Posted by ブクログ 精神現象学 下 ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル / 樫山欽四郎 『精神現象学』のうち、精神、宗教、絶対知の各部を収める。理性にまで達した人間の意識は、それからも遍歴を続ける。精神においては、人倫、教養、道徳が問題とされる。しかし道徳に至ってなお、精神と対象の分裂が終わったわけではない。そこで宗教へと精神は展開されるが、そこでもまた分裂は終わらない。最終的に、意識...続きを読むないし精神と対象との和解がもたらされるのは、絶対知すなわち学の境地においてであるとされる。人類の知の展開と自己の意識の展開とをパラレルなものとして把握しながら、自己の知を歴史のもとに把握する、というのは卑俗な概括かもしれないが、ヘーゲルの目指した学の何たるかを理解しようとするのであれば、この書は非常な重要性を持っているだろう。 Posted by ブクログ 精神現象学 上 ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル / 樫山欽四郎 哲学・思想史でヘーゲルの名を不朽のものとしている名著。本訳では、序論、緒論、「意識」、「自己意識」、「理性」を上巻に収める。序論では、ヘーゲルの学の理念が語られる。それ以降は、精神の現象学すなわち「意識の経験の学」が展開されるが、それはあらかじめ不動の観点に立って意識を観察するというものではない。む...続きを読むしろ、意識の形成を「感覚的確信」から、あたかも意識を遍歴していくように、各々の観念を展開しては廃棄していく。そうした運動こそが「概念」であるというヘーゲルのテーゼは、概念についての概念の変革を企てたものだと理解できるだろう。意識がいかなる経験を経て、究極的にいかなる境位にたどり着くのか、それが「精神」「宗教」「絶対知」で明かされるだろう。 Posted by ブクログ 精神現象学 上 G.W.F.ヘーゲル / 樫山欽四郎 哲学・思想史でヘーゲルの名を不朽のものとしている名著。本訳では、序論、緒論、「意識」、「自己意識」、「理性」を上巻に収める。序論では、ヘーゲルの学の理念が語られる。それ以降は、精神の現象学すなわち「意識の経験の学」が展開されるが、それはあらかじめ不動の観点に立って意識を観察するというものではない。む...続きを読むしろ、意識の形成を「感覚的確信」から、あたかも意識を遍歴していくように、各々の観念を展開しては廃棄していく。そうした運動こそが「概念」であるというヘーゲルのテーゼは、概念についての概念の変革を企てたものだと理解できるだろう。意識がいかなる経験を経て、究極的にいかなる境位にたどり着くのか、それが「精神」「宗教」「絶対知」で明かされるだろう。 Posted by ブクログ 精神現象学 下 ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル / 樫山欽四郎 読み通すだけで一年三ヶ月かかった。 キリストの死と再生と三位一体、ギリシャ悲劇「アンティゴネー」の解読(というのか?)などまで飲み込んでしまう破格の展開にびっくり。 Posted by ブクログ 樫山欽四郎のレビューをもっと見る