今の自分にとっては、いろいろ整理するのにちょうどいい読みごたえの本
後半に進むにつれて、うなずく内容が増える。MAのとことか。
リアルオプションのとこはちょっと高尚すぎて中小企業では使わない。
P24 「借金が多いほうが企業価値が高くなる」というのは、企業価値をグローバル定義のEVと同じものと考
...続きを読むえる限り、そのとおり。
⇒のれん価値を含めての企業価値を創造するにあたり、資金の調達方法は借金でも出資金でも構わない。
「借金が多いほうが株主価値が低くなる」もそのとおり。
P49 つまり、PERは(r-g)の逆数であることがわかる。
P159 DCFが重用されているのは、「あなたが買収したらどんな素敵な会社に変貌させられるか」を具体的に描いて企業価値に反映するツールとして便利だからだ、
P160 今の経営陣がそのまま経営を続ける純投資型の買収や資本参加であれば、現状の中長期計画を使えばよいし、企業価値算定にDCFをつかうまでもなく、倍率で十分かも(ただ、「なぜ買うの?」と突っ込みたくなるが)
P170 なぜプレミアムを払う必要があるのか?よく考えてみればおかしな話。
企業価値は誰が経営するかによって異なる。買う側が運営するほうが高いからMAする、その価格を売り手に払ったら、払いすぎになるだろう
~会社を売って「あとは頑張ってください」といって立ち去る株主にプレミアムを受け取る権利があるという主張は理解に苦しむ。
「あなたが買収して経営したとき、どんな素晴らしい会社にできるか次第です」支配権プレミアムの根拠は、買収者が自分の好きなように経営する「自由」を手に入れるための代償であり、わかりやすく表現すれば、それは現株主への「立ち退き料」だ。
P177 アーンアウトは。
①売り手株主と経営陣が一体
②その経営陣に当面経営を任せて口出ししない
③買い手がシナジーを描くのに時間がかかる
④買い手と売り手の間に信頼感がある