作品一覧 2024/02/09更新 終りなき夜に生れつく 試し読み フォロー 紅の眠り 試し読み フォロー あどけない復讐 試し読み フォロー 凍てつくハート 試し読み フォロー 翳りゆくハート 試し読み フォロー 霧に眠る殺意 試し読み フォロー 死線のヴィーナス 試し読み フォロー 人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日 試し読み フォロー スタイルズ荘の怪事件 試し読み フォロー 探偵アローウッド 路地裏の依頼人 試し読み フォロー 弔いのイヴ 試し読み フォロー 囚われのイヴ 試し読み フォロー 慟哭のイヴ 試し読み フォロー 永き夜の終わりに 試し読み フォロー なぜ昇進するのはいつもあなたではないのか もっと早く知っておきたかった「社内政治」の技術 試し読み フォロー パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術 試し読み フォロー 連鎖 試し読み フォロー 1~17件目 / 17件<<<1・・・・・・・・・>>> 矢沢聖子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 終りなき夜に生れつく アガサ・クリスティー / 矢沢聖子 終わりなき夜に生まれついてしまった青年の手記 ミステリーになるのかどうかと思っていたらきっちり、かっちり、ミステリーだった かわいそうなエリー Posted by ブクログ スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー / 矢沢聖子 名探偵ポワロの初登場。繊細な感情も含めて提示される様々な手がかり。最後まで読んで、クリスティー作品が愛され続けるのがなんか分かる気がした。 Posted by ブクログ 終りなき夜に生れつく アガサ・クリスティー / 矢沢聖子 クリスティの長編小説。クリスティが自身のオールタイムベストに選ぶ程完成度の高い作品。 クリスティの魅力が詰まった作品で、ロマンス、サスペンス、ミステリーと様々な要素を取り入れている。僕自身好きな作品で、学生時代は衝撃的な結末に目が覚めるまで時間がかかってしまったが、大人になってから読むとまた違っ...続きを読むた味わいがある。 作品はロマンス的スタートになるが、どことなく不穏な空気が世界を包んでおり、決してジプシーヶ丘の呪いのせいだけではない。若い、金はなく仕事にも定着しない、しかし魅力的で何事も卒なくできてしまう男性マイクと大陸屈指の金持ちの女性エリーが運命的な出会いをし、素敵な土地に素晴らしい家を建てるという夢をかなえ、新婚生活がスタートする。しかし、全てはマイクの理想通りには進まず、エリーの関係者達とのやりとり、村人達とのコミュニケーション、彼女の友人グレタと思い描いたものとは違った生活が進んでいく。 物語中盤まではマイクに感情移入しながらも彼ら夫婦の住む世界の寂しさ、いやらしさの様なものを感じながらページを捲るわけだが。やがて乗馬中の不幸な事故によりエリーが亡くなり合わせて連続しながら関わった人達が亡くなり。不幸の底で悲しみに耽るマイク。彼はとてつもない財産を引き継ぎ、大金持ちになる。アメリカでゴタゴタを処理し、ようやくジプシーが丘に建てた家に帰り着くのだが。 以降、ネタバレになるが、 ここまで人の欲や狂気を描いた作品はあまりみた事がない。人間が壊れていく様を犯人を主人公に当てる事により衝撃的に描いている。語り手が犯人という手法は「アクロイド殺人事件」にて使用しているが、当時は余りの衝撃にフェアかアンフェアかの大論争が巻き起こったと聴いている。そして、その前例を持った上で、改めて今作で語り手を犯人に据え、更にはその犯人に精神的な崩壊と狂気の組み立てを載せて進化している様に思う。ミステリーというよりもサスペンスに寄っており、最後数ページは息も詰まる独白になる。 作中、エリーは誰からも愛されていない描写があるが、実は全ての登場人物達は(マイクとグレタを除いて)本当に彼女を愛し心配している様に思え、彼女が信じた二人こそ、彼女の破綻のきっかけになるという皮肉だ。 クリスティは読みやすいミステリーも多いが、狂気じみた恐ろしい作品こそ、女史の作品の奥深さを味わえるものだと思っている。作中に事後の話はないがクリスティの作品には珍しく全ての人達が悲しみに暮れるであろう予測ができてしまう。 今作はとてもスリリングで僕の中で(クリスティ作品で)TOP10に入る作品だ。もう一つくらい星を付けたい飛び抜けた作品だ。現代のサイコパスの様にただ殺人をして恐怖を与えるだけの作品とはかけ離れている大傑作だと思っている。 Posted by ブクログ スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー / 矢沢聖子 ポアロ「・・・理由を説明しましょうか。それは、喪に服したこの家で、あなたの目だけが涙で濡れているからです」 ポアロ「直感と知性はしばしば手を携えて進むのです」 ふとしたきっかけに、新訳版の全作品が手に入り、刊行順に読むか、シリーズごとに読むか、幸せな悩みで始まる。 イギリスの田舎町のある富豪家を舞台...続きを読むに、母、義父、息子2人、メイドや医師たちなどの登場人物たちに、まだ若いベルギー警察出身の探偵ポアロと仲間のヘイスティングスを加えて物語が進んでいく。誰が犯人で、どのような背景か、作者が仕掛けてくる仕組みが非常に面白く、最後に驚かされる。 新訳だからかはわからないが、古臭さは感じない、とても読み応えのある作品。 アガサクリスティのポアロシリーズ第一作目。 Posted by ブクログ スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー / 矢沢聖子 昔の海外小説ということで、多少読みにくいかと思っていたがそんなことはなかった。 最近の日本の推理小説にばかり触れていたせいか、ガッツリ推理メインのコース料理を味わった感じがします。 日本食(推理小説)は、引算の原理でシンプルさがトリックや読者の見落としを誘うが、本書は調味料と技術で味を作り込んでいる...続きを読む感じだ。 さすが名作と呼ばれる作品だった。 ちなみに、相変わらず海外作品は人名を覚えるのに苦労して、楽しみが半減するのが悲しい Posted by ブクログ 矢沢聖子のレビューをもっと見る