作品一覧 2023/09/29更新 英語の歴史 過去から未来への物語 試し読み フォロー 英単語の世界 多義語と意味変化から見る 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 寺澤盾の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 英語の歴史 過去から未来への物語 寺澤盾 今や完全に国際語としての地位を確立し、15億人もの人に使われているという、英語。 しかし、もとは小さなブリテン島の一部で話されていた言葉に過ぎなかった。 紀元前1000年ごろからブリテン島に住み始めたケルト民族を傍へ押し退けて、ゲルマン民族の大移動によりゲルマン系の人々が住み着き、英語の歴史が始まっ...続きを読むた。それ以降、デーン人の侵略、キリスト教の伝来、ノルマン征服により、フランス語を話す王を戴くなど、さまざまな紆余曲折を経て今の英語があり、今も変化し続けている様子が描かれた「物語」。 大学時代、この本に出会えていたら…この本を起点に、参考文献をひもとき、英語史を学びたかった。とてもわかりやすく、英語という言語が歩んできた歴史が読み通せる本です。 Posted by ブクログ 英単語の世界 多義語と意味変化から見る 寺澤盾 非常に面白い本です。特にことばを分析的に考える人にはとても面白く読めます。「へぇ~」と思うことも多く,有益でありまた面白く読みました。(ちなみに私は言語学が専門の研究者です。ただ著者の寺澤さんの専門である英語史に関してはそれほど知識があるわけではありませんが,言語一般に関心がある一読者の感想とご理...続きを読む解ください。) 内容を大まかに言うと,英単語に関して時間を経るにつれて起こる意味変化に注目し,どのようなメカニズムでどのように意味の変化が生じるのかを解説しています。これによっていわゆる「多義語」が生まれます。基本となるメカニズムは「メタファー」と「メトニミー」と呼ばれるものが主で,これ以外に「誇張」や「皮肉」などが意味変化の契機となります。 メタファーとメトニミーに関しては、言語学の下位分野である意味論(特に認知意味論)と呼ばれる領域で入門レベルの概念として出てきます。簡単に言うと、メタファーは「例え」です。「目玉焼き」の「目玉」はその料理が目玉に似ているので例えた言い方ですから,「目玉焼き」の「目玉」はメタファーであると言われます。メトニミーは「置き換え」です。典型的には近くにあるものや密接に関係するもので置き換えて表現することで,例えばトイレを意味する「お手洗い」などは排泄という行為の後に行う,密接に関係する行為で,排泄行為をそれと関係する別の行為を意味する単語で置き換えることで表現します。(ちなみに,ここで出した「目玉焼き」や「お手洗い」の例は本書に載っているわけではなありません。本書はあくまで英語に関する本です。) このようなことは英語でも多く起こります。上の例で「へぇ~,面白いじゃん」と思われた方は本書を面白く読めると思います。本書にはこのような例が満載です。また,上の例で分かるように,本書を読んでも英語力はつきません。しかし英語という言語,ひいては言語一般の意味に通底する意味変化のメカニズムに対して理解が深まるので,英語の単語(特に多義語)を学習する際に意味どうしの繋がりが見えやすくなり,覚えやすくなるのではないでしょうか。 Posted by ブクログ 英語の歴史 過去から未来への物語 寺澤盾 英語史の概略.知らないこと多数.こういうのをさっと読めるのが新書の良い所.巻末に文献案内が載っているのも嬉しい.良書. Posted by ブクログ 英語の歴史 過去から未来への物語 寺澤盾 英語の勉強をしていると「なんでこんな書き方するんだろう」とか「スペルと発音全然違うじゃん!」とか言いたくなること結構あると思いますが、それも英語が歩んできた歴史を遡れば腑に落ちる部分もあるかと思います。 後半では現代の英語が国際化しどんな変化が起こったのか、こちらも興味深く読めます。 こんぺいとう 英単語の世界 多義語と意味変化から見る 寺澤盾 どのような単語も、場所や時代に合わせて人間の使いやすいように意味が変化してきたことを具体例を用いながら解説してくれている。とても読みやすかった。 Posted by ブクログ 寺澤盾のレビューをもっと見る