帯に「汗にまみれた夫のシャツ、洗わず乾かし、また着せる」とあった。もの凄く親近感を覚える。
本をひっくり返して裏の説明を読む
「私の夫は転勤族。二年に一度は引越だ。引っ越しとくれば、大掃除。最後にまとめてキレイにするから、普段は掃除なんていいや、と思うのは、ごく当然のことだろう。
しかしある日ある時
...続きを読む、うちの後に入った人から、猛烈な講義の電話が。「汚くて汚くて、住んでられません!」「畳から虫が!」。そうだろうなあ、私も見た。畳の目から極小の、何だかよくわからん虫が這い出てくるのを。「ま、いっか」と放っておいたが。また出たか……。」とあった。
益々親近感がわく。そのままレジに持っていった。
読んでみて更に親近感が。というか、どこで私の生活見られたのだろうか?と思った程だ。
よく読めば、これは私のことではないのだと分るのだが、もう、ドキドキしっぱなしである。
もちろん多少の程度の差はあるのだけど。何しろ青木るえかさんという人は大物なのだ。
私はまだ、この域まで達していないから大丈夫と思いつつ、部分的には既に追い抜いているところもあるわけで、読んだ後青木るえかさんに向かい、私こそ「専業主婦でスミマセン」と言ってしまったのであった。
パートに出たり、文章を書くことで収入を得ている青木さんはともかく、私は徹底的にダルダルな専業主婦なのであった。
目下、私のバイブル的1冊である。
無人島に持って行くならこの本。人生最後の日に読むならこの本である。
長らく京都書院の『日本の女性風俗史』がこの地位にあったのだが、京都書院が倒産したあと、この本を求めていた人がいたので譲り、ここ1年は空位であった。
既に何度か読んだので本はちょっとくたびれている。もう1冊買ってこようか迷っているのであった。