快楽亭ブラックの作品一覧

「快楽亭ブラック」の「明治探偵冒険小説集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 黒岩涙香集 ――明治探偵冒険小説集1
    5.0
    1~3巻1,265円 (税込)
    売り出されたいわくつきの古い屋敷。屋敷を買った叔父の命で下検分に出かけた主人公は謎めいた美しい女性と出会う。次々と現れる謎の人物。首なしの死体。時計塔のからくり。……「その怖さと恐ろしさに憑かれたようになってしまって、(中略)部屋に寝転んだまま二日間、食事の時間も惜しんで読みふけった」(江戸川乱歩)という名作「幽霊塔」と、父の死をめぐる意外な顛末が秀逸な中篇「生命保険」を収録。
  • 黒岩涙香集 ――明治探偵冒険小説集1

    Posted by ブクログ

    明治探偵冒険小説。

    【幽霊塔】
    英国貴族の丸部道九郎は、叔父(跡継ぎ養父)の丸部朝夫の命により、倫敦から離れた田舎町の時計塔屋敷を買い取る。
    丸部一族は、英国王ランカスター家に繋がる血筋だが、最後の国王顕理(へんりい)六世の代に、当時の丸部主人が何やら大いなる秘密を隠すためにこの時計塔を建てたらしい。
    この「幽霊塔」には曰くがある。当時の丸部主人は自ら秘密を隠すために作った迷路から出られず死んだ。その後一族の本流が絶え、この塔は当時の使用人のお紺婆さんが買い取った。だが8年前、そのお紺が殺された。逮捕されたのは、お紺の養女の輪田夏子という女中。夏子は無罪を訴えていたが4年前に刑務所で病死した

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    2023年08月05日
  • 快楽亭ブラック集 ――明治探偵冒険小説集2

    Posted by ブクログ

    私は「快楽亭ブラック」といったら立川談志や桂三枝の弟子出身の落語家さんを連想してしまうのですが(名前だけで、演目を聞いたことはないが)、こちらは初代ご本家の「快楽亭ブラック」です。現代の落語家さんは「二代目」らしい。
    漫画『美味しんぼ』でも、来日して落語家になりこの名前を襲名したアメリカ人キャラクターが出てきますね。


    初代快楽亭ブラックはイギリスの名門軍人一家の出身で、一家で来日したのは6歳の時。多芸多才で日本で寄席に出て「英国人落語家快楽亭ブラック」を称する。一時期はかなりの人気だったが、名門の実家からは芸人になったことを猛反発され、芸も飽きられ、晩年はかなり不遇だったようだ。
    こちらに

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    2023年08月15日
  • 押川春浪集 ――明治探偵冒険小説集3

    Posted by ブクログ

    【銀山王】
    『紅海の波と印度洋の波とが合する処に、亜典(アデン)と云う綺麗な港がある。洋々たる亜典湾の波を隔てて遥に阿弗利加(アフリカ)大陸に対し、ここは橄欖(かんらん)の花咲く亜剌比亜(アラビア)の南浜(なんぴん)ではあるが…』
    …というなかなか豪奢な描写で始まる一品。

    この美しいアデンの港町で繰り広げられる三角関係。
    イギリス人令嬢の浪島楓(なみしま かえで)嬢と婚約同然にあった日本人貴族の羽衣(はごろも)男爵を銀山王の一人娘有州緑(ありす みどり)姫が奪い取っていた。
    絶望の底にあった楓嬢は、全財産を叔父の黒蛸(くろだこ)紳士に譲り渡して一人町を出る。
    そんな楓嬢の貢献を申し出たのは、

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    2019年05月17日

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