作品一覧

  • 神田橋條治 精神科講義
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    1986年から2011年まで、26年間にわたって行なわれた精神科病院での講演録。現場の臨床の真っ只中で常によりよい治療に向けての工夫を重ねてきた著者の、新しい技法発想の萌芽と展開が一望でき、多数の著書の解説としても読める。「誤診と誤治療」をはじめ、「精神療法におけるセントラルドグマの効用」「問題点の指摘の仕方」「臨床力を育てる方策」「フラッシュバックの治療」「双方向性の視点」「治療者の偏見」など、どの講義内容も示唆と警鐘と破格におもしろいアイディアに満ちている。
  • 神田橋條治 精神科講義

    Posted by ブクログ

    P:364 推定文字数:349440(20行×48字×P) 抜き書き:21988字 感想:2653字 付箋数:48
    (対ページ付箋:12.63%、対文字抜き書き:6.29%、対抜き書き感想:12.06%)

    ※付随して読みたい本
    登校拒否児への援助 稲垣卓
    精神症状の把握と理解 原田憲一
    大脳疾患の精神医学―神経精神医学からみえるもの 三好功峰

    「現場からの治療論」という物語(岩崎学術出版)
    スクールカンセリングモデル100例(創元社)
    うつ病治療―現場の工夫より(メディカルレビュー社)

    中井久夫の著書の中で、「芸術療法を言葉でやる」と発言するなど伝説的な精神科医の神田橋先生。幾つか著書を

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    2014年07月01日
  • 神田橋條治 精神科講義

    Posted by ブクログ

    読んでいる中で、どんどん頭の中で思考が動き出してしまって、なかなか読み終えることのできない一冊でした。

    気付きがたくさん、
    導き出される思考がたくさん、
    うまく想像できないこともたくさん、、

    多くの学びと課題に出会えました。

    バランスを考えること、
    全体を見ること、
    自然治癒力を大切にすること、
    しっかりとした「知識」と「技術」を身につけて、そして手放すこと、

    私はまだまだ基礎力が不足しているので、もっともっと学びたい!と思いました。

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    2013年10月12日
  • 神田橋條治 精神科講義

    Posted by ブクログ

    神田橋先生の割と新しい本です。25年間の講義録集で、その後の著作になる前の発想集と著者も言われているが、原酒のような味わいがある。これまでの著者の著作の変遷が時代の変化とともにわかる作りになっている。そのため後半は漢方、整体、鍼灸の話になっていくが。この辺りは今一つ今でも理解できにくいところではある。前半部分は精神療法の関わりの基礎の部分を述べられており、改めて基本に立ち返らせる気分になる。印象に残っているのは、「痴呆」老人への対応で、「相手の人と自分とが過ごした関係とその時間が、まず自分にとって価値のある過ごし方だったと感じられることが、何より第一です。その上で、その同じ関係と時間が、相手の

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    2013年02月13日
  • 神田橋條治 精神科講義

    Posted by ブクログ

    オカルトっぽい記述も多々あれど、職人技というのはこういうものなんだろうと思わせる。まあ、筆者自身が、「ボクの根底にあるロマンは、結局は魔術師とか超能力」と言い放っているわけで、清々しい。

    結局のところ、医療の不確実性の中で、患者との関係性をどのように築いて行けばよいのか、という技の紹介と思われる。

     最も納得したのは、近頃の青少年の患者に「物差しとしての自己」が非常に薄いということ。自己の中に侵入してきた流行が物差しとなって、外側の尺度によって自己占領されているからアイデンティティができない。「自閉する能力」「豊かな充実した社会的引きこもり」にする方法を考えようという主張が面白かった。パソ

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    2013年11月18日

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