赤と青のガウン オックスフォード留学記

赤と青のガウン オックスフォード留学記

2,200円 (税込)

11pt

ドアを閉めた瞬間に涙がこぼれた。思えば、あれが留学生活最初で最後の「帰りたい」と思った瞬間だった。本書は2004年から5年間、英国のオックスフォード大学に留学し、女性皇族として初めて海外で博士号を取得して帰国された彬子女王殿下の留学記。女王殿下は2012年に薨去された「ヒゲの殿下」寛仁親王の第一女子、大正天皇曾孫。初めて側衛(そくえい)なしで街を歩いたときの感想、大学のオリエンテーリングで飛び交う英語がまったく聴き取れず部屋に逃げ帰った話、指導教授になってくれたコレッジ学長先生の猛烈なしごきに耐える毎日、そして親しくなった学友たちとの心温まる交流や、調査旅行で列車を乗り間違えた話などなど、「涙と笑い」の学究生活を正直につづられた珠玉の25編。最後は、これが私の留学生活を温かく見守ってくださったすべての方たちへの、私の心からの「最終報告書」である、と締めくくられる。

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赤と青のガウン オックスフォード留学記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    Twitterでおすすめが流れてきて、読んだ本。
    声を出して笑い、そして、泣いた。

    彬子女王のオックスフォード留学記。
    英国の大学院生・研究者の生活、文化を知る面白い体験記で、かつ、プリンセスらしいエピソードが散りばめられるのもまた非現実味で面白い。
    側衛や侍女の話はまさにプリンセス。侍女の届け物

    1
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    彬子女王殿下がオックスフォード大学に留学していた時の留学記。月刊誌「Voice」に連載されたものをまとめた本。留学中の出来事、皇室の生活の一部を理解することができた。法隆寺金堂障壁画の模写を発見するなど、大きな成果を上げられるとともに、かなりご苦労されたことがわかった。その後、文化の世界でのご活躍は

    1
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    皇族で寛仁親王殿下の第一女子である彬子女王が、二度にわたりオックスフォード大学に留学されたときの体験を綴られたもの。
    厳しい指導教官のもとで日本美術についての博士論文を書き上げるまでの過酷な生活と、ご友人たちとの穏やかな生活や少しドタバタして笑いのある生活のコントラストが鮮やかで、読んでいて楽しい。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    「髭の殿下」のご長女、彬子様の留学記。
    以前、彬子様の京都のエッセイを読んで、とても読みやすく、優しく、現地を想像できる文体にとても惹かれたので、この本をずっと読みたかった。

    今回は、オックスフォードでの留学。
    一人の女の子が一生懸命に研究をされ、英語に苦労し、時には旅先で迷子になりそうになりなが

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    彬子女王がオックスフォードで博士号を取るまでの留学記。なぜ外交旅券である茶色のパスポートを持っているのか?と税関職員に聞かれて「プリンセスだから?」と答えるなど、凄すぎて笑えてしまう独特なエピソードが多々あります。
    博士号を取るなんて筆舌に尽くし難い大変さだと思うのですが、その大変ささえ面白く書いて

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    最初は皇族の女性が留学したエッセイということで、プリンセス街へ出る的な興味で読んだのだけど、父である親王から託された想いと絆だったり、オックスフォード大学や英国の生活の実態だったり、博士号を取るというのがどんなに大変かということだったり、それを飾らない言葉でユーモアを交えて書いておられてとても良かっ

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    2012年6月。ヒゲの殿下こと寛仁親王殿下の容体急変をニュースが
    伝えた。別居中の信子妃殿下までが病院を訪れたことで「これは
    いよいよなのか」と感じた。そして、祈った。海外へ講演に行っている
    彬子女王殿下が帰国するまで頑張って下さい…と。

    私のような皇室ウォッチャーだけではなく、寛仁親王殿

    0
    2017年08月21日

    Posted by ブクログ

    こう申し上げるのも失礼なことと思うが、聡明で、美しくたおやかに親しみの溢れた言葉で表現なさる。
    日本の美しさを感じるエッセイ。
    執筆下さったことに感謝します。

    0
    2016年01月09日

    Posted by ブクログ

    ヒゲの殿下の娘である彬子女王のイギリス留学記。とても面白かった!
    お付きの人の話やエリザベス女王とのティータイムなど皇族の方ならではの話だけでなく、オックスフォードでの留学生活の大変さなども興味深く、とてもユーモラスで明快な文章で飽きずに楽しめました。
    特に展覧会の準備に泡食った話はこちらも無事にで

    0
    2015年04月17日

    Posted by ブクログ

    ご参考までに。
    “本書は月刊誌『Voice』(PHP研究所)平成二十四年(二○一二)四月号〜二十六年(ニ○一四)五月号に連載された「オックスフォード留学記ー中世の街に学んで」に加筆を得て再編集したものです。”
    〜377頁より〜

    0
    2015年02月02日

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