観光地ぶらり

観光地ぶらり

2,750円 (税込)

13pt

5.0

行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹

話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。

絶景のなかに、何を見るか。
わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より)

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観光地ぶらり のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「観光」とは「光を観る」と書く。光を発するのは土地だけではない。そこで生活する住人が放つ光もある。著者は、そこに焦点を当て、観光地に暮らす人々の体験や歴史を聞き出す。
    だが、土地の人との対話はタイトルにある「ぶらり」がイメージするような気楽な世間話で終わるものではない。著者の旅には事前の綿密な調査が

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

    観光客は、何を目指して旅に出るのか。
    観光客は、その観光地でどんな光を観るのか。
    では、その地に住む人々、商売する人々の想いは如何に?
    10の旅に浮かび上がるのは、観光の歴史とその地の変遷。
    そして暮らす人々の生き様をも辿る、ノンフィクション。
    ・プロローグ
    道後温泉 竹富島 摩耶山 猪苗代 羅臼 

    0
    2024年05月11日

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