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病気や飢餓などのリスクを克服し、人類はかつてないほど快適に生きられるようになった。だが、うつや不安障害は増加の一途……孤独にデジタル社会が拍車をかけて、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていい。なぜ、いまだに人は「不安」から逃れられないのか? 幸福感を感じるには? 精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、強い味方にもなる「ストレス」と付き合うための「脳の処方箋」。
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Posted by ブクログ
精神的な疾患や問題に対して、多角的な視点から説明があり、エビデンスがあることが嬉しい。自分自身も精神的に参ってしまった時期もあり、答えではないが考え方や対処の基準として役に立った。 私は医療関係者として働いているが、自己肯定感が低いといわれている現場の方々には読んでいただきたいと感じた。
脳がどんなふうに機能するかだけでなく、なぜそんなふうに機能するかを知っておくことが重要だ。精神障害と呼ばれる症状の中で軽度なものは必ずしも病気ではない。進化の過程や脳が現代社会に適していないことを知れば、うつや不安に対する理解が深まる。
不安やうつの解消法だけでなく、なぜストレスが不安やうつに繋がるのか丁寧に解説しており、そのおかげで根本的な解消を期待できる内容だった。 (うつのメカニズムについて) 人間は昔、感染症による死亡率が高かった。そこから身を守るため、脳が危険を察知すると意図的に気分を下げ引きこもる指示を出すようにできて...続きを読むいる。 これがつまり、うつの症状である。 現代の人間の脳はその頃と変わっておらず、現代の外的ストレスを感染症の危険と勘違いすることで、脳の防衛本能が働き、うつになる。 つまり、うつになる人自身に遺伝要因などの不具合があるわけでなく、むしろ脳が正常に働くからこそ、うつになるとのこと。 この理論が100%正しいとは思わないが、目的はうつ解消であり、この理論で納得し安心することで目的は充分に果たせるはず。 (幸せに生きる方法) 不安やうつを回避し幸せに生きるには、 運動すること、仲間と過ごすこと、そして自分にとっての「生きる意義」を見つけて没頭すること。
『スマホ脳』の作者が書いた本です。 かなり読みやすかったです。 『脳は原始時代と変っていない』というところが、一番衝撃的で印象に残りました。
著者が外国人であることからも分かるように、本作は翻訳もの。とはいえ非常に読みやすく、また学生向けに書かれていることもあって内容も優しい。 近年、若者の「うつ」が深刻化していて、本作では例えば「悲しい」という感情がわき起こったときに、脳内ではどのようなことが起きているか?ということを分かりやすく説明...続きを読むしてくれている。 怪我や病気なら治療や薬で痛みを取り除くことができるけど、心の病だとなかなかそうはいかない。そもそも「自分がどうなってしまったのか」すら分からないから不安になってしまう。本作はそういった不安を和らげるのに役立ちそう。 印象的だったのは、脳は脳自身がまだ「狩猟時代」にいると思っているという点。 どこかで音がしたら「獣がいるかも!気を付けろ!」というシグナルを発し、人を「不安」にさせる。また「孤独」を感じると不安になるのは、その昔はグループからの孤立=死であるため、脳が人間を守るために危険信号をだしているとのこと。 要するに、人間の感情の多くは脳がよかれと思って出した「危険信号」で説明ができる。 それが理解できるだけで、自分の感情が少しだけ客観視できて、心の平穏が保てると思う。 とても読みやすくて、かつ内容も役に立った。というわけで☆5つ。
脳は狩猟採集のまま。今の時代に脳の進化が追い付いていない。職業欄は脳科学的には皆、狩猟採集と書くべきというのが面白い。 鬱症状は自己防衛、種の生存戦略だった。ハンセン先生の本を読んで人類進化に興味を持った。
既知の情報も多いが、それ以上に新しい知識を得られた。 心配性の自分は他人より劣っている気がしていたのだが、本書を読めば観点が変わる。どうやら生き延びるために高機能のセンサーが稼働している状態らしい。 不安や恐怖は生き延びるための機能であり、ネガティブ感情を抱くのは生物として正常に機能している証左で...続きを読むある。 幸福感がすぐに消えるのも、新しい食料を探すためのモチベーションが必要だからだ。現存する人類は、不安を感じた人間の末裔なのだから、不安を感じない人の方がおかしいのだ。 ・絶滅するのが原則であり、生き延びるほうが例外である。 ・私たちは感情をもつ思考マシンではなく、思考をもつ感情マシンなのだ。 <アンダーライン> ★★★トラウマというのは、脳がまだそれが起きている最中だと思い込む状態だ。 ★★★忘れたい記憶は「重要な記憶」 ★★★ストレスのせいで「怪我をする危険性が上がった」と脳が思い込む ★★★鬱は、ストレスを受けた結果、脳が「命が危険にさらされている」と誤解している状態。そこで脳は気分を下げる調整を行い、引きこもらせようとする。 ★★★肥満がうつのリスクを高めるのは、脂肪組織の炎症のせいだという可能性もなる ★★★★独りでいると、脳はこれが誰にも助けてもらえない状態だと解釈し、危険に対して警戒しておかなくてはと考える。 ★★★★★ ヒエラルキーにおける地位を確認するのをやめられないのは、脳が孤独を避けたいためだ。集団から追い出されないように、脳は常に「自分はこのグループに馴染めているだろうか」と問い続けている。 ★★★★★ 一日に数時間も他人の人生と自分を比較していれば、脳は「私はヒエラルキーの最下層にいる」というシグナルを受け取ってしまう ★★★★★ 脳は反応するわけではな。予測するのだ。 ★★★何が起きるかという脳の予測、それと実際に起きたことを延々と照らし合わせるのが私たちの人生なのだ。 ★★★★★ 私たちは少ないよりも多い方を好むのではなく、「隣の人より多い」のを好むのだ。 ★★★★★ 「幸せとは楽しい経験の積み重ねだ」と考えるのが、現代社会で最も有害な誤解だ
私たちがなぜ精神病を患うのか、不安になり心配になるのか??人間の進化の過程から分析されていてとても納得だった。人間の長い歴史の中で生き延びるために必要な能力と、今の社会は適合しないから、そのズレからしんどさが生まれている。私たちが精神的にしんどくなるのは、言わば当たり前のことであると分かり、何となく...続きを読む生きやすくなる本だと思う。
スマホ脳、運動脳、ストレス脳。 タイトルが一番ネガティブなので一瞬躊躇ったが この3冊の中ではこの本が一番よかった。 ファラオも真っ青なくらいに豊かなクオリティの生活をしている私達が幸せを永続的に感じられない理由がわかりました。 それは我々が食べ物を探して歩いていた生き物の 子孫だったからなんて。 ...続きを読む幸せは追い求めるものではなく気づくものなんですね。
不安になるのは進化の過程で生き延びるために身についてきたもの 危険に対して反応し生き延び、子孫を残すために進化した 幸福感が消えるのは、感情は私たちの動機付けのため 運動する方が集中力も発想力も上がる 運動と仲間と一緒に過ごすことがうつから守ってくれること スマホが問題なのではなく、他のこと...続きを読むをする時間(睡眠、運動、人と会うなど)を侵食されていること 脳は精神的に元気にいるようには進化せず、常に最悪の事態に備え(不安)、場合によっては自分を守るために引き込ませる(うつ)ようにした 幸せは長期的に人生に意義を感じられるかどうか
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