歌野晶午の作品一覧
「歌野晶午」の「葉桜の季節に君を想うということ」「それは令和のことでした、」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「歌野晶午」の「葉桜の季節に君を想うということ」「それは令和のことでした、」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
元私立探偵の成瀬将虎は悪徳商法被害者家族からの真相解明の調査を依頼される。そして人生に疲れ電車に身を投げようとする女性雨宮さくらと出会う。物語はこの2人の恋物語となるが、2人の過去と現在とがバラバラに散りばめられ、最後に一つにまとまってゆく展開に終始引き込まれた。何といっても成瀬の人情溢れる人間性には惚れてしまう。
終盤に明かされる登場人物の実態には驚きを隠せなかったし、知らず知らずに年齢と行動とをリンクさせていた先入観に気付かされた。
最後の成瀬の語りにはどこか自分に向けられた様にも感じ、もう葉桜も色を変える頃の私ではあるが、何処か力が漲ってくるのを感じた作品である。