作品一覧

  • 死なれちゃったあとで
    4.1
    1巻1,870円 (税込)
    「情けない人生でした」――器用に生きていた後輩の死、海で溺死した父…… 岸本佐知子さん、能町みね子さん推薦!忘れられない喪失の記憶を炙り出すエッセイ集。岩井秀人さんとの特別対談収録。 「面白くて途中で読むのをやめられない。前田さんの文章には、読む人を前へ前へと駆り立てる不思議なエンジンがある。」 (岸本佐知子) 「死なれちゃった時は、まえさんみたいにたくさん話したほうがいい、って思う。マヌケなことや、細かいことまで、なにもかも。」 (能町みね子)
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    前田さんは身近な人の死について考え続けている。
     「もしかしたら死なずに済んだんじゃないか」という後悔を捨てたくはない。(P211)
    読んでいて辛かったけど、もっと深く考えたいと思った。

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    2024年05月19日
  • 死なれちゃったあとで

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    死なれちゃったあとで、残された我々はどうしたらいい?という問いの答えを知りたくて前のめりで読んだ。
    私は昔から身近な人の死が怖くて怖くて仕方がない。
    シンプルにその人にもう会えない寂しさ悲しさもあるが、本書にもあった「もっと自分にできることがあったのではないか」といった後悔や責任、「この人は人生に悔いなどなかっただろうか?」といった同情などを感じるのが辛いんだなと読んでいて気付いた。

    他人の「死」に対して残された人がその人にできることはない。残された人は超前向きに人生を生きるしかない。
    全くその通りだと思う。けど実際他人の死に直面している時、すぐにはこんなポジティブな考えにはなれないだろうな

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    2024年05月16日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    死なれちゃった、というのが妙にしっくりくる。
    わたしにも死なれちゃった経験がいくつかあって、それを引きずったり、忘れたり、急に思い出したりしながら今も生きている。誰かに語ることもできず、ただ自分の中で循環させているだけ。もう新しい思い出を作ることができないという当たり前のことに気づいて泣きたくなることもある。そんな自分の葛藤みたいなものも含めて言葉にしてくれている気がしてうれしかった。本に出てくる知っている人も知らない人もみんな死んでしまってるのに生きている温度がちゃんと伝わってくる。

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    2024年03月25日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    タイトル通り
    死なれちゃった後のことを書いている
    死なれちゃったというのがぴったりきている
    最後の対談で自死を選ぶことについて話している中で、
    『昨日の朝は「超楽しい」と思えても、今朝は「もうお終いだ」と感じることは全然ある。状況は全く変わらないのに。自分の気持ちなんて意外とランダムで、状況なんて実はそこまで関係ないんだってことが、年をとると徐々にわかってくるんだけど…』
    と書かれていて確かになと響いた
    だから、ちょっと待ってみるとやり過ごせたりするのかなと、それを知っておこうと思った

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    2024年05月26日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。

    病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。
    後悔や辛さ、寂しさ、そうした負の感情を言語化することには大きな意味がある。人の死に意味を与え、感情を見つめ直す、そうした記録だった。

    これだけ死が身近にある人もそうそういないよな、と思いながら読んでいたが、自分の人生を振り返ると身内や職場、教え子の保護者など、振り返ればそこそこ死が身近にある。死に向かっていく人を、どうにかつなぎ止めようとした

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    2024年04月22日

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