作品一覧
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4.1
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
死なれちゃったあとで、残された我々はどうしたらいい?という問いの答えを知りたくて前のめりで読んだ。
私は昔から身近な人の死が怖くて怖くて仕方がない。
シンプルにその人にもう会えない寂しさ悲しさもあるが、本書にもあった「もっと自分にできることがあったのではないか」といった後悔や責任、「この人は人生に悔いなどなかっただろうか?」といった同情などを感じるのが辛いんだなと読んでいて気付いた。
他人の「死」に対して残された人がその人にできることはない。残された人は超前向きに人生を生きるしかない。
全くその通りだと思う。けど実際他人の死に直面している時、すぐにはこんなポジティブな考えにはなれないだろうな -
Posted by ブクログ
青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。
病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。
後悔や辛さ、寂しさ、そうした負の感情を言語化することには大きな意味がある。人の死に意味を与え、感情を見つめ直す、そうした記録だった。
これだけ死が身近にある人もそうそういないよな、と思いながら読んでいたが、自分の人生を振り返ると身内や職場、教え子の保護者など、振り返ればそこそこ死が身近にある。死に向かっていく人を、どうにかつなぎ止めようとした