作品一覧

  • これが生活なのかしらん
    4.1
    1巻1,650円 (税込)
    まさかこれが自分の生活なのか、とうたがいたくなるときがあります。 それは自分にはもったいないようなしあわせを感じて、という場合もあれば、 たえられないほどかなしくて、という場合もあるのですが、 それはもちろん自分の生活であるわけです。 その自分の生活というものを、つまりは現実を、 べつだん、大げさにも卑屈にもとらえず、そのまま受けいれたとき、 みえてくるのは「ほのおかしさ」ではなかろうかと思います。 ままならない生活にころがる「ほのおかしさ」を私はずっと信じています。 --------------------------------- 自費出版作品としては異例の売れ行きを記録した 『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の小原晩、書き下ろし最新作! まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。
  • これが生活なのかしらん

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    感性、言葉選び、文章がとにかく緩くて柔らかくて自由で、めちゃくちゃ好き。読みやすい。日常系エッセイが好きな人にはたまらない。

    「妖精がいた」「すべてがどうでもよくなったとき」「それより私とサボりませんか」など、目次からも惹きつけられるタイトルが多い。

    以下、刺さった文章引用。

    「生活がたちゆかないとはつまり〜」
    「マイナスかけるマイナスはプラス。なんという、この世の中のおかしさ。うふ。」
    「時間はすこんと過ぎてゆく。」

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    2024年05月09日
  • これが生活なのかしらん

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    三人暮らしが一番楽しく読めた。
    「すべてがどうでもよくなったときのペヤング」は心強いお守りだなと思った。

    『火をつけて』は切ないな。
    そして『寮暮らし』は辛かった。

    そんな小原晩さんの暮らしのエッセイが面白かった。

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    2024年02月22日
  • これが生活なのかしらん

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    皆自分のこととなると、他人は気にしていないようなちいさな部分でも気になるのに
    周りの世界のちいさな部分は流してしまう

    でもこのひとは、例えば高校時代に好きだった教師がよく飲んでいた缶コーヒーの銘柄とか、同居人のパジャマとか、待ち合わせした相手が金髪で木の下で寝てたからすぐわかったとか、そういう自分の周りの世界にある「ちいさな部分」を憶えている。それを流さずに自分ごととして感じているからなのだろうか。

    このひとと、おそらく同じような感性で生きているだろう穂村弘との対談をこの前観たら、穂村弘はこの本の「ちいさな部分」を切り取って素晴らしいと誉めていた

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    2024年02月18日
  • これが生活なのかしらん

    Posted by ブクログ

    小原晩さんの本は、誰にでも書けるようでいて、誰にも書けないような、そんな筆致が読んでいて心地よい。流れていく日常の中で、わずかにひっかかるものを捉えて書くのがとても上手く、自分のなかの似たような思い出を彷彿とさせるような文章。それが小原晩さんの魅力なのかもしれない。
    あとはやけに食べ物の描写がうまい。お腹が減ります。あと小原晩さんの喫茶店での描写は必見だと思う。前著「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」にも喫茶店の描写があった。いつか行ってみたい。

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    2023年11月12日
  • これが生活なのかしらん

    Posted by ブクログ

    ◆きっかけ

    【ここで唐揚げ弁当を食べないでください】

     と一緒に
     事務のお姉ちゃんが
     おもしろいですよ、って 貸してくれた


    ◆気に入った文

    人生はときに 力業である


    ◆感想◆

    読みやすい
    繊細なことを、独特な文章で

    友だちと3人で暮らしたときの話が
    楽しそう
    若いときって いろいろ大変でも
    楽しかったよな 懐かしくなったり

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    2024年05月20日

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