・WHY(なぜこの本を読もうとしたか)
・WHAT(この本を通じて得たものは何か)
・HOW(それをどのように活用するか)
印象に残った点
簡単でとても実行しないではいられない小さなことを一つだけ探してみよう。今日の夜12時が過ぎる前に、必ず実行に移そう。明日も明後日も明々後日も、毎日一つずつだけ実行しよう。
人間関係に関する本を山のように読んでも少しも人間関係がよくならない人は多い。読んで何かを感じても、本棚に入れた瞬間に忘れてしまうからだ。結果的に、実践しないために本を読み、実行しないために講義を聴く人たちがあまりに多い。
★人生の成功を手にするには、ゴールの視覚化(outcome-oriented visualization)よりも、目標までのルートを正しくとらえる「プロセスの可視化」の方がずっと重要。ただし、ロードマップを描くときにはあまりに完璧にしようとしない。作成目的は、目的意識を持って生きるためであり、ロードマップどおり生きることではない。
★成功する人は、解決すべき問題が何かを正確に知るために時間をかけるが、失敗する人は、問題を正確に把握するより前に、むやみに解決しようとしてあくせくする。
★決心をゆるがせたいなら、もっともよい方法がある。誰にも知らせずに、秘密にしておくことだ。だが、決心したことを実行したいなら、広く知らせよう。
★効果的に行動を変える手段は一つしかない。まず変えられないでいる習慣を、耐えられないほどの苦痛(将来のホラーシナリオ等)に結びつけ、新しく起こす行動を信じられないほど大きな見返り(エジソンに著名な派生効果等。)に結び付けることだ。
・ベストタイミングは常に「いま」だ。
★時間不一致(time inconsistency):
決心を先延ばしにするもう一つの大きな理由は、同じことでも実行する時期によって、その難しさの程度が違って感じられるからだ。いま宿題するのは難しく感じるが、締切直前にはなぜかできるような気がする。故に、実行は常に先延ばしになる。でも、締切直前では終わらないから、なぜか締切1日後にいつも課題を提出してくる人がいる。
★★人生で最も破壊的な単語は「あとで」。もっとも建設的な単語は「いま」。つらく不幸な人たちは「明日やろう」と言い、成功して幸せな人たちは「いまやる」と言う。だから「明日」と「あとで」は負け組の単語であり、「今日」と「いま」は勝ち組の単語だ。
★★もっともよいアイデアは、常に作業する過程で出てくる。インスピレーションが浮かぶのを待っていてはいけない。インスピレーションがないから文章が書けないというが、実際は文章を書き始めないからインスピレーションがわかないのだ。
★★作業興奮(work excitement):実際は、意欲がなくて始められないのではなく、始めないから意欲がわかない。
➡何事も、思い立ったら少しだけ着手する。ただし、妥当な問い・課題なのかは考えてから動く。
★行動モメンタム技法(Behavioral momentum technique)、自己推進力(self propelling power):ごく小さな変化が次の変化を呼ぶ。ダイエットのために、60分毎日エアロバイクするのではなく、テレビの前にエアロバイクを置いて環境を整え毎日座るだけでいいとすると、苦痛なく自然と継続した。
★締め切りは、その時間が過ぎたら何の意味も持たなくなるため、人を緊張させ必死にさせる。脳はエンドルフィンを分泌し、エネルギーを集中し、筋肉を緊張させて、締め切りまでに終わるよう一つのことに没頭させる。これまでに蓄えていたあらゆる情報と知識を検索し解決策の糸口を探し出そうとする。
★人は締切に合わせて仕事を「始める」(パーキンソンの法則):時間がないから成果を上げられないのではなく、時間がありすぎるから成果が出せない。→フォーマルな締切よりも前に締切を設定し、また作業開始の締切も設定するといい。
・人は親切にしてくれた人よりも、自分が親切にしてやった人のことを、より好きになる。
★体重を定期的に測るだけで体重は減る:同じことをするにも、ただ何となくやるのではなく、よく観察し、自分がどんな行動をとっているかしっかり意識するだけで、身体と心に変化があらわれる。一日中忙しいのに成果が出ないなら、まずは1週間行動記録をつけてみるだけでいい。
★★やりたくない仕事から逃げる一番簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけること。➡長らく実現できていないことがあれば、その重要な仕事から逃げるためにやっている重要でない仕事がないか自問してみよう。そしてその重要でない仕事をやめてみよう。
・失敗する者は、常に将来は苦痛の種になるかも知れないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、成功する者は、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事ーつまり失敗する者が嫌う仕事を先にする。
★★相手に気を遣い断り切れずにやったとしても、相手に対して無意識に腹を立てることになる。そのため、長期的に見れば、かえって関係が悪くなる。
・付加価値の低い仕事に踊らされてはいけない:一生懸命やっていても成果が上がらない人や組織にはいくつか共通点がある。まず、難しい仕事よりも簡単で慣れた仕事を選ぶ。次に、効果より効率のことを考える、そして、長期的な成果より目の前の結果に焦点を合わせる。「効果のない仕事を効率的にやっているだけ」
★★望むものを手に入れたければ、望まないこと・避けたいことについてではなく、望むものをそれを手に入れる方法を考える時間をもっと増やさなければならない。不平不満でなく、どうすれば解決できるのか。
★目的意識を持って生きるというのは、他のことをやってはいけないということでなく、何をするにしても目的と関連付けるようにするということ。目標の手綱から手を離すなということ。
・うさぎとかめ:カメがウサギに勝ったのは、ウサギがライバルのカメの様子を見て油断したからだけではない。もし亀がライバルのウサギにしか注意していなかったらそもそもこのレースには参加していない。カメが山頂という目標を常に目指し、ライバルに一喜一憂せず邁進したからだ。
・態度を変えるための大義名分
★★狂気とは、同じことを繰り返し違う結果を予想することだ。by Einstein
・他人を助けながら助けをもらい、誰かに教えながらより多くのことを学ぶ。
★問題を抱える人の心の中には、問題の解決に必要なものがすでに潜んでいる。