【感想・ネタバレ】水底の棘 法医昆虫学捜査官のレビュー

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水底の棘

今回もおもしろかった!前半はやはり事件か事故か自殺かも解らず身元も不明の水死体で手掛かりが無く虫だより。赤堀先生の探究心が凄い。岩楯刑事とのやりとりも面白く一気読みしました。

#笑える #ドキドキハラハラ

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2024年05月20日

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虫は苦手だけどこのシリーズは面白すぎる。
相変わらず面白くて一気読み。
途中まで何が絡んでくるのか分からない所も面白い。
岩楯刑事とメモ魔の鰐川刑事と赤堀先生。
すっかり愉快な仲間たち。
刑事2人の危機を救った赤堀先生の洞察力さすが。
犯人が凶悪犯ではなく、生きづらさを抱えていた若者と信頼されるべき人だったことに衝撃。


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2023年11月12日

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すっかりハマっております(^ ^

毎回毎回、よう面倒臭い設定を思い付くもんだ...と感心してばかり。今回は、虫先生が死体の第一発見者になってしまう。

例によって、警察の「真っ当な」検視報告に真っ正面から楯突く法医昆虫学者。それを丁寧に検証し、少しずつ核心に近づいていく。法医昆虫学の面からと、いわゆる警察の地道な調査と、両輪で真相をつかみかけた...と思った途端のちゃぶ台返し(^ ^; 「え、あと残りこんだけしかページ数無いのに、ここでこんなことがあっていいのか!?」と心配になる読者(^ ^;

「ツッコミどころ」も無いわけではないが、ほとんど気にならないほど緻密に組み上げられたプロットがお見事。また今回は岩楯刑事が危機に瀕するが...その原因を作ったり、助けに言ったりする脇役陣の描写がリアルで素晴らしい。人間ってなぁ、弱くて愚かなもんだなぁ...などと、しみじみ思ってしまう。

定評ある(?)グロ描写は、ますます快調(^ ^; 思わずウミケムシを画像検索してしまったりして(^ ^; 心底後悔しましたとさ(^ ^;

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2021年10月27日

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遺体の第一発見者が赤堀、再び岩楯刑事の相棒に鰐川と今回も読みどころ満載です。
頑なな九条検死官もキャラが立っています。

事件自体は「大したことのない小物」による死体遺棄なのですが、真相にたどり着くまでの道のりが遠く、彼らの捜査には頭が下がります。
ところどころ小ネタがしこまれているところや、赤堀に周囲の人々が振り回されるところなど、このシリーズの魅力も健在です。

赤堀と岩楯の距離感、信頼感も巻を重ねるごとに増していて、いよいよ目が離せません。

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2021年07月09日

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ネタバレ

今回も面白くて一気読み。
それぞれの分野のプロフェッショナルの意地がぶつかり合う展開に胸が熱くなった。
犯人に対しても少し希望の光が残されているラストだった。

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2021年06月06日

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ネタバレ

虫は人間がいなくても生きていられるけど人、間は虫がいないと生きていられないにハッとする。たしかにそうだ。今回の赤堀さんは死体の第一発見者。でも通常運転してる。新しい登場人物・堀之内さんもかなり癖がある。九条vs赤堀まで勃発して読んでるこっちもヒヤヒヤ。禁煙のおまじないでアリを吸う岩楯さん、転落事故が岩楯さんを愛おしく見つめる鰐川さん...面白すぎる

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2020年05月05日

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ネタバレ

2020/2/8
いやもうこのシリーズ最高。
小説読んで声出して笑うとかあんまりないけど、この本では何回もあったもん。
岩楯刑事が乾燥アリ吸ってるのが面白すぎる。
それを横で見ているワニくんのリアクションも。
そういえば今回ワニくんリターンです。
それ以外でも頻繁にニヤニヤしてたから、普段しないマスクをしている時期でよかったです。
赤堀さん最高やね。大好き。
岩楯刑事の言うことはいちいち核心を突いてくるんだわ。
もう中毒。
ずっと読んでたいぐらいなので結構分厚いのがありがたいです。

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2020年02月08日

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今回は海の虫たち
赤堀先生の奇行 増してってるような
でも 真っ直ぐなところは魅力的
今回は鰐さんが登場
次は誰かな

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2024年02月12日

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2023年を締め括るのはこちら。虫シリーズ3作目です。
最近懐メロにハマっておりましてWinkをヘビロテしているせいか、本世界でお近付きになりたい女性No1の昆虫学博士の赤坂が相田翔子さんのヴィジュアルで定着しつつあるのですが、文庫版の表紙の赤坂と全然違うので軽くショックを受けております私、実際は単行本で拝読しております。

毎度今回はどんな虫が活躍するんだろうと、幼少のみぎり蝉を追い回していた頃の懐かしいわくわくした気持ちで読み始めるのですが、まずはウジさんですね。やはり彼らの前座が無ければ始まりません。

タイトルから何となく川底の虫なのかと予想しておりましたらびっくり。そっちですか!
みんみんさんのご助言通り毎回知らない虫が出てきたら検索しているのですが、水底にこんな子がいるなんて!(赤坂が虫をあの子、と表現するのが大好きです)その名もウミケムシ。そのまんまの見た目がとてもセクシー。

今回は絞殺されたと思しき溺死体が発見されるのですが死亡時間だけではなく死因を探るのにも虫が大活躍。そして1番嬉しかったのは1作目以降もう会えないと思っていた刑事の鰐川が復活した事でした。犯罪心理学を学んでいる彼のメモがついに1800枚に到達しようとしているのを見て、いつか鰐川の事件簿ばりにプロファイラー能力を駆使して大活躍する話が読みたいと思いましたがスピンオフでも出ない限り無理そうですね。主役は虫さんなので。

1作目でもやられていましたが今回も鰐川は赤坂にとんでもない物を食べさせられており、もし赤坂とお近付きになれたらこういう拷問に耐えなければならないのか…と苦手な鯛が益々苦手になりましたが、そうだ赤坂は岩楯のものだった!今回もキュンが、キュンが足りない!!
ついに岩楯の奥さん出ていかはりましたけど、キュンは?!
虫シリーズの私の楽しみ方は、虫さんを調べる、赤坂のキュートさを愛でる、岩楯と相棒とのやりとりを楽しむ、そして岩楯と赤坂のキュンでキュンする事なのに!!
日向坂46の表題曲みたいになっていますが、次回に期待します!

今回は脇のキャラクターが全員好きでした。解析不能と思われる刺青の跡からなんとか手がかりを浮きぼらせるオタク気質の城之内、プライドの高い一見嫌な奴の解剖医九条、シングルマザーで苦労している解剖医助手の由美、川辺で市を相手に喧嘩してまで畑を耕すおばあちゃん、家出して刺青屋に出入りしてたけどしっかり夢を持っている女子高生、シャコ漁をしている漁師の皆さん。個性的な面々の誰1人欠けても犯人逮捕には至らなかったと思うと、今回の事件は岩楯も苦労していましたが細い糸を繋いで行くようで気になりすぎてあっという間に読んでしまいました。

唯一どうでも良かったのが被害者のマサキでした。憧れのイーストウッドになるにはまず痩せような…。

このシリーズで実は1番好きなのが最後の大団円シーンなのですが、毎回ほっこりします。
今回は鰐川と岩楯がイチャイチャしていて良いぞもっとやれ、と思いましたが赤坂ともイチャイチャして欲しい!!(まだ言っている)
虫がO型説は本当なのか、遠い未来は虫で足りない輸血を補えるのか、本物の昆虫学博士の方にお話を聞いてみたいですが、アリの干物を使ったアリマテラピーだけは絶対にしたくないです。くしゃみしたら干物が散らばる地獄絵図。想像しただけで鼻が痒くなってきました。

2023年の最後の文章がアリの干物の話となりましたが、本年度は大変お世話になりました。このような勢いで書いている感想を見て頂き、またコメントも頂きまして誠にありがとうございます。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。2024年も皆様の感想が楽しみです!
良いお年を!(BGM/寂しい熱帯魚)

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2023年12月31日

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ジャポニカ学習帳って、昆虫の写真無くなってたのか!知らんかった…
いきなり解説に衝撃を受けて解説の話からになってもうた…(また、今は、復活してそうな)

解説の話から入ってしまったけど、本編もええ感じ。
出だしはお決まりの腐乱死体から…
今度、赤堀先生自ら発見!

今回もウジちゃんも頑張ってくれたけど、シャコちゃんも活躍!
しかし、絞殺と酷似するとか色々あんねんな。
とりあえず、私は、そんな間違いされんように太らんとこ!(決して、絞殺を望んでいる訳やないです〜)

しかし、人間より、昆虫の方が嘘つかんし、キッチリ動いてくれるから、解明には最適なんかもしれんな。
感情に迷わされる事もないし、実に忠実に生きる為に真っ直ぐ!
なので、論理的に解明できる。

真っ直ぐで、真面目だとはいえ、友達にはなりたいとは思いません。
そんなの隣りで、ゴソゴソしてたら、多分、病む!

そういうのは、赤堀先生にお任せします〜これからも仲良くね!ウジちゃんと!
ゾッ〜〜…ゲロゲロ〜〜

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2023年10月31日

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ネタバレ

頁を開くと「夏からの知らせ」の文字があり、いま読むのにピッタリだと思ったら、舞台は北風吹く時期じゃあないですか。まぁ、夏にウジを見るよりは良さそうだけど、毎度想像すると耐えがたいシーンの連続なのがこのシリーズ。そこを我慢して読む価値はじゅうぶんにあります。

本作では昆虫のみならずシャコについても詳しくなれそう。見目麗しいとは言えないシャコが性格も獰猛ならば、もう食べる気がしない(泣)。

赤堀女史には惚れざるを得ません。岩楯刑事とのロマンスは今後も要らないけれど、鰐川刑事の懐きぶりはちょっとカワイイかも。

いちばん悪事に絡んでいてほしくなかった人の関わりはかなりショックでした。漁師の実情が垣間見える。

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2023年07月24日

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 法医昆虫学捜査官シリーズの第三作。 遺体の第一発見者となった赤堀さん、今回は蟲を追って河から海へ・・・。
自然に晒された屍は想像もよらない変貌を遂げる。 科学の力でどれだけ真相に近寄れるか見物です。 流石の安定したシリーズ。

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2023年01月18日

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赤堀先生面白すぎる。途中で何回も吹き出してしまった。圧倒的な知識と実践力で事件解決に導いてくれるのが読んでて気持ちいい。このシリーズ追いかけようっと。

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2021年06月12日

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シリーズ3作目!
順調に読み進んでる。
今回は昆虫だけでなく水中生物まで範囲が広がっていた。
赤堀先生がダイビングまで得意とは!
今回もクライマックスはハラハラドキドキ。
最後の岩楯刑事と鰐川刑事の救出シーンは、万が一の確率くらいに思える出来過ぎ感はありましたが、面白かったのでヨシ。
川瀬先生の法医昆虫学捜査官シリーズはテッパン!ハズレないな。

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2021年06月02日

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ネタバレ

シリーズ3作目。今作は岩楯警部補の相棒として、1作目に出てきた甘党のメモ魔、鰐川刑事が再登場。他にも濃いキャラが多かったという印象だ。個人的には九条先生のその後が気になる。
このシリーズは昆虫学を取り入れた捜査の過程が面白く、登場人物のキャラも良くて好きなんだけど、終盤に「大ピンチ→助かった~!」みたいな展開になるのが続いていて、ちょっとワンパターンかなと思う。たまにはしっとり終わっても良いと思うけどな。

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2020年12月12日

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法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾。

荒川河口付近の中州で男性の遺体が発見された。遺体は虫や動物による損傷が激しく、死亡推定日時のみならず身元の特定も困難を極め、有力な手掛かりがないなか捜査は難航する。
解剖医は絞殺後川に遺棄されたと推定するが、法医昆虫学者・赤堀涼子は、蠅の孵化が大幅に遅れていること、胃内部の大量の微生物から全く別の見解を打ち立てる。さらに、頭部の傷に付着したカマキリの足と毛虫の棘状の微物から割り出した驚くべき真相とは。

今回岩楯警部補とバディを組むのは、第1作にも登場したプロファイラーを目指す意識高い系メモ魔の鰐川刑事。赤堀を崇拝するワニさんこと鰐川のメモ帳も2000冊に達し、今回は岩楯への愛さえ臭ってくるところもおかしい。ワニさん、今後の登場も期待できそう。

自称「虫の伝道師」赤堀が小さな違和感から大きな事実を掘り起こす過程も、地道でありながら虫に対する大きな信頼と尊敬が溢れていて清々しく、「筋の通った理由がない限り、この子たち(屍肉食種のハエ)は行動を起こさない。絶対にね。」というとおり、クロバエやオビキンバエにすら信念を感じるようになった私って病気?

3作目ともなると蛆には耐性ができたところ、今回は海洋生物ウミケムシなるものが登場。どれどれとググった私はバカでした。ぎゃ~っ!見るんじゃなかった(*´Д`)

とはいえ、今回もミステリとしては一級品。
「いかにして生を勝ち取るか、自然界はそれがすべて」という言葉なんか見ると、人間はなんて余計なことに煩わされ、命すら落としているんだろうなぁ・・・と考えてしまう何気に深い作品なのでした。

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2019年09月22日

Posted by ブクログ

このシリーズを3作読んでみて、結局はどれもそこそこ面白いものの、決して傑作と宣伝したくなるほどの作品ではないと感じる。
大きな理由としては2つあり、ひとつは準主役である刑事のキャラクターがイマイチ魅力的ではない事だろう。主人公の女性昆虫博士は文句なしのキャラクター。何をやっても喋らせても、すべてがコケティッシュで魅力的だ。他の脇役も良い味を出している。
ところが主人公の女性昆虫博士と同等、またはそれ以上のページに登場する刑事が、どうにも魅力に乏しい。粗野で叩き上げで嫁さんと上手く行っていない、でも正義感が強くて人情派。
テレビや小説では使い古されたタイプの刑事だが、どうも面白みに欠けるのよね。出来れば他の相棒を用意して欲しいくらいだ。
あともう一つの欠点は、謎解きのバラし方が下手で、意外性や驚きが感じられない事。なんだかサラッと謎が解き明かされ、悪い意味で自然に終幕していく。そんなスムーズな展開ではなく、ドカンと謎が解き明かされ、驚天動地の大団円を迎えて欲しいのだが。

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2018年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

赤堀先生、とうとう海にまで進出しちゃいましたか。当然のことながら海にも虫はいますもんね。今回は虫の印象よりもなぜか刺青の捜査の印象の方が強かったです。なんだかね…いつも思うのが、弱い者を散々利用して悪いことばっかりしてる人が殺されたときその人は被害者になって、利用されて痛め付けられてた人が犯罪者になってしまって刑に服さなければいけないわけで、理不尽というかなんというか。人を殺せば罪は罪なんだけど。岩楯さんもワニさんもよくぞご無事でした。

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2018年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は水生の昆虫……と言えるかどうか微妙な生物が主軸になっている印象や、序盤は法医昆虫学とあまり関係のない刺青が中核になっていたので、そろそろネタ切れなのかなーと不安を抱きながら本作読み進めていました。

けれど、読み終わった段階での満足度は結構高いものとなりました。

前作まで感じていた、ミステリにおける法医昆虫学のメリット・デメリット(犯罪捜査に有効に作用しますが、エンタメ的に考えると意外な展開などを期待しづらい)点は変わりませんでした。しかし、それ以上にストーリー進行に合わせて順次登場する人物が魅力的で、私はそこに興味を覚えて読み進めることができたように思います。

序盤〜中盤の大鷹、後半の西牧がその人物に該当するのですが、そうした人物は本作で描写されている内容だけでなく、勝手に「昔はこんなやつだったんじゃないか」「普段、孫とこんな風に接してるんじゃないか」などと妄想が捗る魅力がありました。

そうした興味を引かれたところと、岩楯・鰐川が終盤ピンチに陥る場面の絶望感〜からの逆転は出来過ぎではありましたが、このシリーズ通して最もスリリングな緊張感が漂い、ドキドキして読み進めていました。

そのように考えると、法医昆虫学という要素は物珍しさで手に取ってもらうきっかけにすぎないのかも。本来このシリーズが持つ魅力が登場人物にあるのだとしたら、法医昆虫学という要素の珍しさに惑わされないよう、登場するキャラクターの善し悪しに着目して読むことが、本シリーズを楽しむのに必要なことなのかな、と思いました。

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2017年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東京荒川の中州で発見された変死体。
損傷が激しく身元特定は困難を極め、他殺か自殺か事故かどうかもわからない。
解剖医と鑑識の判定に法医昆虫学者の赤堀涼子は異論を唱え、独自に調査を開始する。
捜査本部の岩楯警部補たちと連携し、彼女が見極めた事件の真相は――?

法医昆虫学捜査官シリーズ三作目。
毎度毎度、遺体に残されたウジやわずかに付着した虫や微生物から緻密な赤堀の捜査が始まるわけですが、今回は水中の生き物たちの生態も描かれていて、赤堀先生の守備範囲の広さには驚きました。
海の虫の描写も気持ち悪いったら・・・思わずウェブで虫たちを画像検索しましたが、ほんともう、見るんじゃなかった・・・大後悔です。

刑事たちは被害者の刺青から真相に迫っていくのですが、赤堀と刑事たちの捜査が交わる時、終盤の半端ないデッドヒートに突入。
最後は一気読みでした。

ミステリって、「誰が」殺したのかという点を推理する話は多いと思うのですが、この作品では容疑者どころか、被害者の身元は半分以上読み進めても不明のまま。
被害者が「どこで」死んだのか、それだけを愚直に突き詰めていく。
被害者が明らかになりさえすれば、「誰が」「いつ」殺したのか自ずと明らかになるだろうという考えのもと、自分のできることをひたすら掘り下げていく赤堀。
そして彼女を信頼して彼女の情報をもとに捜査していく刑事たち。
3作目にして登場人物たちの関係が以前よりも強固になり、信頼のコールアンドレスポンスがきちんと作用していることに何だか安心感をおぼえ、いつの間にか彼らから目が離せなくなっていることに気づくんですねー。
私にとって、いつまでも読んでいたいシリーズになってしまいました。

乾燥アリのフェロモンを赤堀と岩楯が並んで吸引するシーンは・・・とてつもなくおかしい。
こういうユーモアや皮肉っぽいエピソードがちょいちょい入ってるのもたまらない!

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2017年03月07日

Posted by ブクログ

シリーズ第3作。
第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え隠れする!

今や、一番のお気に入りシリーズとなりました。単行本はさらに2冊あるのだが、読もうか、どうしようか。

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2016年11月19日

Posted by ブクログ

法医昆虫学ミステリ、シリーズ三作目。
いいところも気になってしまうところも、前二作と同じ。
相変わらず謎解きの過程は極めて斬新で、かつ馴染みやすい文章力もあるので、面白い。スタンダードな刑事捜査を平行させているのもよいし、三作目ともなりキャラに馴染みも出てきた。
が、ラストが大味のアクションものになり、かつご都合主義が見えてしまう点もまた、これまで通りである。シリーズ外の作品もそうなので、もはやこの著者のスタイルなのだろうが、あまりに毎回過ぎるとちょっといただけない。
とはいえ、間違いなく次作も読んでしまうだろう。これは昆虫のバリエーションだけで多分十作以上読める。
4-

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2016年08月21日

Posted by ブクログ

シリーズ3冊目。どうしてもこの設定があるからか、最後が急転直下すぎるきらいは否めない。ただ、どこで という謎が展開できるのもこの設定ならではの醍醐味。唯一無二のシリーズの面白さは健在。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品は食事中に読む事をオススメしません
なにせ、ハエを主研究にする学者が、法医昆虫
学捜査官として死体の生前・死後(死体の死後?)
の環境を学術的に顕にすることで捜査に役立つ
そして、結構危険な目に合うのがスリリングw

今度の赤堀先生は海に潜る(´・ω・`)

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。
全2作もそうだったのだけれども、どの作品も面白い。面白いのだけれども、でも何かが違うんだよなぁ。

読み終えた時の満足感というか、高揚感というか、そいういものが全然感じられなくて、

「ふーん、そうなんだ」

で終わってしまう。

次に読みたい本がどうにもこうにも見つからない時には、きっと次の作品にも手を出すんだろうけど、そうでなければ積極的には読まないかな、的な作品。

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2020年08月20日

Posted by ブクログ

法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾
今回は全然進まなかった。遺体の身元もどこから来たのかも。終盤までなかなかもどかしい時間が続いた。被害者がゲスい奴で加害者が可哀想でやるせない結果だった。
おでこの広いメモ魔がまた相棒になったのは嬉しかったな。次も早く読みたい。

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2018年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうやって犯人割り出しにつなげるのかと思ったら、今回もまた意外で面白かった。
ラスト赤堀は大丈夫だったが、なるほどそうきたか。

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2017年01月15日

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