【感想・ネタバレ】神は沈黙せず(上)のレビュー

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ネタバレ

この世界がシミュレーションというのは見かけたことのある設定だけど、この作品はそれに様々なリアリティを付与しているのが面白い。
UFOなどの超常現象、哲学、量子力学などについての面白い話もたくさん書いていて、知っていることもあったけど面白かった。上巻のラストはまさかの赤ちゃん落下で血の気が引いた

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2017年02月19日

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UFO、霊、AI、都市伝説などなど、オカルト満載かつそれぞれが、それなりに説得力のある理由付けがなされており、話としてまとまっているところが秀逸。
ミームという概念や、遺伝的アルゴリズムについてこの本で初めて知った。なかなか印象深い概念である。
脱線してウンチクがやや長いきらいはあるが、自分は好きな本である。

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2013年11月30日

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全ての超常現象をこの一冊で説明しきってしまっている。
とんでもない本だ。
文学賞を与えるか、焚書にすべきだw

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2011年03月09日

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自分が本にのめり込むきっかけになった1冊。情報密度が濃く、いろんな分野を教えてくれた本。超常現象から心理学、SFなど多岐にまたがって世界観を作っている。

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2011年02月09日

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はじめは軽いSFだろうくらいに思っていたら、とんでもない。
宇宙人やUFOに関する様々な話が一つに集約されていき、そのうち世界の成り立ちまでが、足下から崩れていくような感じ。
よくある、「自分は本の中の登場人物で……」が、現実味と、裏付けとを携えて襲ってくるような話です。
と言っても伝わらないと思いますが。鳥肌たてっぱなしで読みました。
神はどこにいるのか。在るのか。答えなんか、聞きたくないっっ。

某サイトより転載

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2018年02月11日

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神とは何か。すごくお勧めしたい本です。
この本に書かれている言葉には共感することが多かったです。

ちなみに「ゼノギアス」とか好きな人は好きなのかも。

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2010年10月14日

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ここ数年で最も衝撃を受けた本です。この物語で言われるような神の定義自体は、以前からあったと思いますが、ミーム(文化を形成する様々な情報、人々の間で伝達や複製をされる情報の基本単位を表す概念!?)や、サールの悪魔などの思考実験を、上手くストーリーに織り込んで、神の説明をするあたりは、相当な筆力だと思います。
登場人物の中で、最もキャラ立ちしている加古沢の言葉として文中に述べられている社会・教育・政治の話などは、書かれた時期を考えると、かなり予言的なところもあり興味を惹かれます。私達のシンポジウム(漫画家、デザイナー、会社社長、ライターなどやさぐれたオヤジの飲み会)ではよくネタになっています。

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2010年07月14日

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新規購入ではなく、積読状態のもの。2008/2/19~2/20
「ト学会」会長として有名な山本弘氏の作品。UFOやらオカルト、超能力といった題材を豊富に盛り込みながら、「神」という存在に鋭く切り込む。登場人物のキャラも立っていて、久しぶりの超面白本である。下巻が楽しみ

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2010年03月30日

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「神」とは何か?その正体を追求したSF超大作。著者が提供する情報量の多さにただただ圧倒されます。十数年前、まだ学生時代の頃、著者の「ラプラスの魔」や「ソードワールド」シリーズなどのジュブナイル小説を読んでいました。その頃から読ませる技術は群を抜いていました。この小説も書かれるべくして書かれたという感じです。

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2009年10月04日

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下巻まだ読んでませんが、実に面白い!誤解を承知で云えば、トンデモ本への挑戦状でもある、様に思います。さまざまな超常現象が1つの理論に集約していく様には、知的快感すら覚えますよ。ネタとしてはべつだん目新しいものではないのですが、やはりSFは語り口が重要なのであるなあ、と再認識させられます。

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2009年10月04日

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下巻と合わせて感想を。
超常現象とはなにか、神はいるのか、意外な視点で解明していく。
ただ、最後の結論はわかりにくかった。

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2018年12月19日

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左翼=インテリ、右翼=バカ、って書き分けがテンプレで山本弘は大嫌いになるが作品は嫌いになれないくらい面白い、幽霊なんていないと思わせてくれる、中島らも?ガダラの豚?と近い時期に読むといい、サールの悪魔だよ

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2018年10月08日

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進化をシュミレーションしたゲームをつきつめていくうちに、何か(神の存在)に気づいていく科学者。
その妹である主人公は、ライターで、新興宗教の教団にもぐりこみ、何が人々をかりたてているのかをさぐろうとする。

ふたりの根底にあるものは、幼いとき、水害によって理不尽に両親をうばわれ、幸せを打ち砕かれた日のトラウマ。

そこに天才的な頭脳を持ち、ネットの寵児となる男や、主人公の親友で人の感情を読むことに長けた葉月らがからむ。最後にとんでもない超常現象がおこるところで一巻は終了。

あいまあいまに、これまでの実際にあったカルトの事件やUFO目撃談の報告(その多くが嘘や思い込みだという)などの膨大なうんちくが語られていく。どうかなと思ったけどおもしろく読んだ。

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2017年08月22日

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かなりの期待を持って読んだ本。
期待通り面白く、そして不気味。
神は果たして存在するのか、宇宙の始まりは…など、永遠の謎がテーマ。
オカルト要素が満載ですが、
UFO、宇宙人、超常現象などに猜疑の目を向けて
「ないだろう」の角度から話が進むので、更に探究心が高まる。
宇宙の事を考え始めると本当にキリがなく、頭がひたすらグルグルとする。
宇宙箱庭説とか、かなり怖いよなー。
何だか謎は謎のままでいいような気もするのですが、
それでも宇宙に魅せられてしまう。
下巻は続きます。

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2017年06月11日

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多彩で大量の怪奇現象、超常現象の「それ知ってる~」
から初耳、そして後日譚まで網羅しており、
そちらをじっくり読んで興味を持つなんて読み方もあるが、
それらの現象を本当・ウソと切るのではなく、
ココにあらわれていないであろう作者の膨大な知識も含め
理屈に合うとか合理的、論理的という切り口ではあるもの
こうやってエンターテインメントに仕上げる
それらに意味を与える物語を作り出した想像力が
楽しい(羨ましい)。
回顧の形で描いているので「現在はどうなってるの?」
と思う気持ちで下巻に突入。

難しく考えることもできて、難しく考える必要もなく
それでいて作者の主張を作中人物に語らせながら
作者自身は創造主であるということで
マキューアンの『贖罪』をチョッと思い出したりして。

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2014年05月17日

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著者の「アイの物語」を読みたかったのですが、本作品が時代背景として先とのレビューがあったため、こちらを読みました。
私にとって「上/下巻」という大作。読み切れるのか…(笑)

SF作品は初めて読みます。
題名から「神の逆鱗にふれて〜人間が試される」みたいなSFファンタジーをイメージしてましたが、全く違った!
あるサイトで「永遠と報告書を読んでいるようだ」とレビューがありましたが、上巻はだいたいそんな感じです。
レポートに私情を入れた様な内容で、私は面白いと思いました。
「神が人間にコンタクトを求めてきてる」
なんて斬新な考え方だろう!「人間が神に〜」じゃないんだ!
題材として素晴らしい視点だと思います。

また「上巻」が良い場面で終わるんだ〜(ノ∀`*)アチャ-
下巻これから読みます!

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2013年12月26日

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書評で進められていたのを見つけつつ、
重々しいタイトルになんじゃこりゃ?と思い読み始めたら...
面白い面白い!

UFOとかの超常現象から、我々の進化から、世界の成り立ちから、
果てにはタイトル通り宗教や神を扱い始めてしまう。
その一つ一つが広く浅く、ぐちゃぐちゃでなく、
ちゃんとした知識の上で、ロジカルに編まれていく。

そういうと難しそうなのに、
なぜかストーリーが面白くて、
ぐいぐい物語に引き込まれ、パラパラページを手繰ってしまう。
そんな不思議な中毒性を持っている。

下巻も早く読み進めたい><
あ、オススメだけど、夜にページを開くのは避けてくださいね、
きっと朝になっちゃうのでw

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2013年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近SF成分が欠けていたので補給してみた。

山本弘の小説を読むのは実は初めて。
(トンデモ本は何冊か読んだ)
冗長という噂もあったので、ちょっと心配したけど、いやいや面白いじゃないですか-。

UFO、ポルターガイスト、超能力などのオカルト系の蘊蓄を延々と続けるのは確かに冗長かもしれないけれど、トンデモ会会長の山本弘にしかできない芸当で、ここはその膨大な蘊蓄を楽しむべきでしょう。

嘘もほんともオカルトも科学もみんなぶち込み、1つの理論で一気に片付ける。
SFならではの爽快感。
良輔と優歌の神を巡る問答は読んでて楽しかった。

お兄さんの理論も完璧ではないようで、後半どうなるのか楽しみ~♪

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2013年07月12日

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長編好きにも嬉しい、充分な読み応え。
しかも、さらっと書かれたようなよくある『とりあえず近未来』『とりあえず滅亡』のような安易なSFではない。
物語を深めていく情報量が半端でない。
つい本当にそんな説があるのか、実際にあった話なのか気になってwikiってしまうほど(実在の説だった)で、そしたらwikiのページからさらに知りたくなってしまって脱線・・・と楽しませてくれた。
こうゆう、読んでいて興味をそそられる・調べてみたくなる魅力のある本は素敵だと思う。
その情報量と、忍耐強く丁寧な考察があるおかげで、超SF的な展開も安易な『トンデモ』に感じられず、自然とストーリーにのめりこんで楽しめた。
途中、ちょっとうんちくが長過ぎるところもあったけど、全体として興味深く読めた。
ストーリに対してキャラクター(特に主人公)がちょっと負けてるような気がしないでもないが、許容範囲内だったし、変な『クセ』や『独特さ』がないぶん、ストーリーの邪魔をしない良い登場人物だったとも思える。

発想が、斬新だった。
読み応えも十分だった。
SF長編好きには、良い一冊だった。

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2012年10月05日

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SFらしいSFとして楽しめた作品。概念がわかりやすく伝わってくる。
スタンダードな印象で、SF初心者でも楽しめそう。

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2012年02月13日

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読み応えがあり、SFとしての「旨味」がギュッと凝縮された本である。

宗教、超能力、進化論、未確認飛行物体、物理学、人類学、情報工学・・・「神」という存在論を導き出そうと様々な分野で、丁々発止の議論を展開し、しかも読者に専門的知識も要求することなく、とても刺激的にストーリーが展開していく。

現実の世界でもそうだが、物事を突き詰めて考えていくとどうしても「オカルト」めいた現象にぶつかってしまう。
「確証バイアス」に惑わされることなく、どんなにばかばかしい現象でも、疑念と理論を持って取り組むことの思考法を教えてくれると同時に、世の中の「不可思議さ」を垣間見せてくれる。

フィクションの枠を超えたSF小説。

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2011年12月31日

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どんどん面白くなってるから、とっても期待の山本作品。

 超自然現象の筆者なりの解釈(うんちく)が半分ほどを占めている。それはそれで面白い。しかし、それらはさくっとスルーして、私は読み進める。

 SFという意味では下敷きとなったのは「フェッセンデンの宇宙(エドモンド・ハミルトン)」らしい。そしてそれを AI とかシミュレーションとかを交えて高度化している。

 AIという意味では「記号着地問題」「チューリングテスト」「サールの中国語の部屋」なんてワクワクするようなワードが紙面を踊るし、宇宙という意味では「アープの橋」「オールトの雲」「ダークマター」「パイオニア減速問題」なんてワードが理科系心を刺激する。

 あっけなく、お仕着せっぽさが残るオチのよしあしはあるものの、ワクワクするファンタジーだ。作者を超えた本の中の主人公、創造主である神を超えた人類。いいテーマだ。「アイの物語」を頂点に、作者のテーマは一貫しているように見えるので、ぜひともこの路線の新作を読みたいと思う。

 山本弘作品はこれで一応終了なので、次は別の作家にトライしよう。

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2011年09月01日

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‘神’とは。‘人’とは。‘人’が望む‘神’の姿とは。‘神’が考える‘人’とは。その両者の意識の差が何と深いものか。信仰を‘神’に求める者には酷な結論でこの物語は終わっている。しかし、‘神’がどのような存在であるにせよ、‘人’に希望を託す結論に好感を持つ。

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2009年10月04日

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と学会会長の作者ならではと言える超常現象の百科事典としてはおもしろいが、テーマはそれこそ大審問官やツァラトゥストラと近く、一神教を語るには100年古いと思ってしまう。

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2020年07月16日

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複数感を平行に読破に超大作を1作。

AIによる、進化をベースとしプログラミングで、数々のソフトウェアを開発する天才技術者を兄に持つ主人公和久優歌。過去には両親を失うなどの過去を持つが、大学を中退後、フリーのライターとして、オカルトを中心に取材を重ねる。そんな中、兄とともに議論を進めていったところ、「この世界は"神"によるシミュレーションなのではないか」という疑念に到達する…。

長いし、手記として書かれているため、人の動きなどがないにもかかわらず、全く飽きずに読めるのはすごい。実際に動いているのは、過去の何点かと、「昴」の取材、上巻最後の対談くらいで、今の所あらすじを書いたところでまったく面白げのない話である。

鼻につくポイントはなくはなく、最近の本(ライトノベルの影響?)の例にもれず、「選ばれしスーパーマン」が主人公を含めて、4人登場する。登場人物がツーと言えばカーという受け答えをしてストーリーが進んでしまい、今の答で決着してんのか?と思ってしまう人も多いのではないかと思う。

オカルトや科学(2003年現在)に対する、執念とも言える取材内容がこれでもかと盛り込まれ、少々都合が良すぎるが、絡まって状況を説明を作っていくところは感服である。

内容の中には、ポケタミと言われるスマートフォンのようなもの(容量が…)などもあって、読みながらいつの作品か気になっていたが、2003年か。まだiPod Touchも無かったのだな。また、iPS細胞なんかは予想できていなかった。

上巻の終わりは、まだまだこれからというところ。

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

どこまで事実に則し、どこから架空の話か渾然となったドキュメンタリー風SF。ストーリー展開そっちのけの薀蓄満載で読み応えは十分。

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2018年01月20日

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著者の知識の豊富さに驚かされる作品。
フィクションなのか、ノンフィクションなのかが分からなくなってしまうほど巧妙な構成。
この本は強い影響力を持つと感じる。
また、万人受けする内容ではないと思う。
しかし、超常現象やオカルト、都市伝説などが好きな方は非常に興味深いものとなると思われる。

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2015年07月03日

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神は存在するのかしないのか。小説の形ではありますが、様々な心霊現象やUFO、科学的に説明のつかない不可思議な現象を事例として挙げながら論証が進められていきます。さすが「と学会会長」山本弘というところでしょうか。ただ、後半はあまりにもうんちくが多すぎて少々うんざりしたというのが正直な感想です。下巻ではいよいよ神の正体が解き明かされていくということなので楽しみに読み進めて行きたいと思います。

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2011年11月03日

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ヤマケンはアレだけど、でもアッチの世界を垣間見る系の
イってる文章を読みたいな、寝る前の布団の中用で‥
的な方には、前にもいちどモルダー文庫でも紹介したこちらの小説はいかがでしょうか?

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2010年10月17日

Posted by ブクログ

UFO、超能力、ファフロッキーズ現象ー…この世に起こる超常現象は、この物語に於いて神が如何なる存在なのかを理解するための重要な手掛かりであり、作中様々な超常現象の事例が記述されている。
そのどれもが興味深いものであるが、若干くどい上に少々読みとばしてもあまり遜色がなく、ト学会の本が混ざり込んだ印象を受けた。
でも、物語の本筋や思わぬ方向から神という不可視の存在に迫ってゆく過程は非常に面白く、下巻まで一気に読める。
面白いが故に蘊蓄の多さが気になり、ちょっと評価低め。

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2010年06月30日

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