【感想・ネタバレ】獣の奏者 外伝 刹那のレビュー

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まさに外伝

外伝というのにふさわしい作品です。
主要な登場人物の「愛」にまつわる短編を収録しています、やはり本編とは別物だと感じます。ちょっと大人な雰囲気だし。
それでいて、あの人のあの頃はどうだったんだろう?という読者の妄想に答えてくれるんだから、作者から贅沢なプレゼントをもらったような気分です。

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2013年12月29日

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ネタバレ

登場人物達の人生が詳しく温かく描かれていた
国の命運を背負う運命を負ったエリンと、夫のイアル、師のエサル…
皆激動の人生を歩んできて、辛いことも多かっただろうけど、それでも自分の人生を良かったと思い、刹那であってもその瞬間の幸せを大切にしている人達だと感じた

人の群れの中で生きていくことは苦労が多く簡単ではないけれど、彼らのように小さな幸せの欠片を拾い集め、周りの人や生きとし生けるもの全てに愛を注いで生きていきたいと思った

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2024年02月25日

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パズルのピースのように、空白の11年を埋める役割を持ったサイドストーリー❗

上橋 菜穂子さんのあとがきにあるように、人生の半ばを過ぎた人が読むと、非常に感慨深い作品となっています♫

個人的には、エリンの同棲・結婚生活を描いた『刹那』よりも、若かりしエサルの切ない恋模様を描いた『秘め事』の方が、興味深く読むことができました❗男性キャラクターは、ユアンよりもジョウンの方が好きです♫

カバーデザインも非常に綺麗で、とても満足出来たシリーズ作品でした❗

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2024年01月16日

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「獣の奏者」を読んだのは何年も前のことになります。
前作を再読してからにしようかとも思いましたが、
audibleで聴き始めると
あっという間にエリンたちの世界に舞い降りたような気分になりました。
懐かしかった。
エリンを取り巻く人たちの
柔らかなひと時に触れられて本当によかった。

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2023年05月24日

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エリンとイアルの馴れ初め
エサル氏の恋の話

などなど、外伝ならではの話が楽しい。
エサル氏の話の結びが好き。
色んなものを胸に抱いて、何事もなかったかのような顔をして過ごす。うーん、みんなきっとそうなのだよなぁ。

本当に魅力的で心に残る大長編でした。

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2023年04月10日

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上橋菜穂子先生、ここまでの物語をこの世に生み出してくれて、ありがとうございます(感涙)

エリンの亡き母、ソヨンの想いが初めて文章として表された「綿毛」から始まるこの外伝は、全てが今までの物語の核となる部分ではない。
けれどこの「獣の奏者」の世界で生きる人々にとって当たり前にそこにある思い出達を、
上橋菜穂子先生が特別に覗かせて下さったような嬉しさを初めに感じた。
今までの世界を読み進め、エリンと共に冒険をした読者に頂けたご褒美として、これ以上にいいものはないと思える。

特に、「刹那」と「秘め事」で新たなエリンとエサル師の一面を知り、今まで感じることのなかった対極をなす2人の立場と生き方に、この2人の出会いは必然であったのだと強く確信した。
改めて、獣の奏者の世界に生きる人々の〝生〟を感じる事ができる一冊だった。

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2023年03月27日

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シリーズ4作品の後の、番外編。
後日談ではなく、本編に書かれていなかった四つの時間が描かれている。
・エリンの赤ん坊時代
・イアルとエリンの恋と出産
・エサルの秘めた恋
・ジェシの幼少時代

どのような生き方を選ぼうと、瞬間を切り取れば確かに幸福な時間がそこには存在していたのだ、ということがどの物語からも強く伝わってきた。

このシリーズ、大のお気に入りになりました。おすすめ!

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2023年02月20日

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3巻で「あの10年があって本当に良かった」って言ってたから、とても気になっていた。信じられないほど大きな重責を背負った二人の恋愛は必ずしも幸せだとは言い難いが、それでもお互いが大切で仕方がないのが良く伝わってきた。どんな恋愛小説よりも素敵。

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2023年02月11日

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人の恋愛、妊娠、出産を、こんなに大きな命の物語として描ける人がいるのか…と、しばし呆然となりました。
エリンの母ソヨンの話、エリンとイアルの話、若きエサル師の話、幼きジェシの話。
乳房を含む行為がとても温かく愛おしくツキんと物哀しい。

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2022年12月01日

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辛い人生を歩むことが分かっていたとしても、生まれてこなければ良かったとは思わない、自分の人生に後悔しかないようには生きたくない、自分の生を諦めなくない、そういうエリンの強い意志が伝わってくる。

私も、自分自身で選択をして、どんな人生を歩むのか決めていくようにしたいと思う。

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2022年11月13日

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本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた!
王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。
時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。
単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。


エリンとイアルの同棲時代、師エサルの若き日の苦い恋、息子ジェシのあどけない一瞬……。
本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた!
文庫版には、エリンの母、ソヨンの素顔が垣間見える書き下ろし短編「綿毛」を収録。
大きな物語を支えてきた登場人物たちの、それぞれの生と性。

王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、また、ひとりの母親として、いかに生きていたのか。
高潔な獣ノ医術師エサルの女としての顔。
エリンの母、ソヨンの素顔、そしてまだあどけないジェシの輝かしい一瞬。
時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。

【本書の構成】
1 文庫版描き下ろし エリンの母、ソヨンが赤子のエリンを抱える「綿毛」
2 エリンとイアルの同棲・結婚時代を書いた「刹那」
3 エサルが若かりし頃の苦い恋を思い返す「秘め事」
4 エリンの息子ジェシの成長を垣間見る「はじめての…」

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2022年08月11日

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ただのサイドストーリーかと思いきや、本の中の登場人物に更に血を通わせ人間味を表すような内容で、このシリーズにより深みを与えていると感じました。

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2024年02月04日

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ネタバレ

獣の奏者の番外編。

本編がとてもよかったので、こちらも期待して読みました。続編ではなく全て本編の途中もしくは過去のお話。

本編では突然エリンとイアルが夫婦になっていたので、馴れ初めがわかって嬉しい。本編を読んでいる時に、少しでもいいから馴れ初めがあってもいいのに、と思いましたが、あとがきに「恋愛要素は本編の邪魔になる。」というようなことが書かれていて、それもそうかなぁと納得。外伝を書く前、本編を書いている時から著者の頭の中にはそれぞれの登場人物の細かいエピソードも浮かんでいたそうで、それもすごいなぁと思いました。

獣の奏者全巻読み終わってしまい寂しい。

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2023年07月23日

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メインストーリーで描かれなかった裏側。それがこの巻では描かれています。なぜメインストーリーとして描かれなかったのかは、上橋さんのあとがきに書かれています。それを読んで、深いなー、と思いました。
物語を読むと、それぞれのキャラの個性がより際立つ印象でした。良かったです。

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2023年04月07日

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「獣の奏者」のストーリーは「獣」をめぐってストーリー展開がなされていく。
そこには、いろんな人たちの思いがあるのだが、「獣」とは関係ない部分はあえて書かれていない。
それを書くとボケてしまうからとか。

が、この「外伝」は主人公以外のストーリーが書かれている。
エリンの夫や、エリンの指導者の物語など

「獣の奏者」を読んだ方には、ここまで読むことをお勧めする。
切ない話が多いけどね。

あー、面白かった。

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2023年03月30日

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獣の奏者のスピンオフシリーズ。
あとがきで著者の方が、この外伝で語られるストーリーをあえて本編に入れなかったとありました。たしかに、恋愛の話は引きが強いから獣の奏者本編の大筋から逸れるのを懸念したというのは納得。そのくらいスピンオフもおもしろかったということ!

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2022年08月31日

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ネタバレ

刹那 って言葉には、将来のことを考えないで今目の前の一瞬のことだけを考える ってイメージがある

ソヨンとアッソン、ソヨンとエリン、エリンとイアル、エリンとジェシ、エサルとユアン 
人生の半ばを過ぎた身で振り返ってみれば、確かにどの関係も刹那的な関係なのかも知れないけど、リアルタイムで悩みもがいている若者の物語を「刹那」とタイトルを付けるのは悲しい気がする

本編での「生まれて、死ぬまでの間に」「この10年があってよかった」というイアルの台詞が「刹那」のタイトルにぎゅっと詰まってる気がする

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2022年07月29日

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エリンを産み、母となったソヨンの不安や歓びを描いた「綿毛」。

エリンとイアルの出会い、結婚、そして出産までを描いた「刹那」。

カザルムの教導師長で、エリンの良き理解者でもあるエサルの、切ない恋の物語「秘め事」。

二歳になったジェシと家族の、ささやかな日常を描いた「初めての……」。



あとがきに書かれている「雑と達者」「効果と手抜き」の違い(漫画家の萩尾望都さんの言葉)についての話が印象的で、それを踏まえて考えると、作品を大切にする作者の想いと、本編を完結させた後に隠されたエピソードを知ることができ、「獣の奏者」好きにはご褒美のような作品だと思った。

エリンとイアルの何とも言えない距離感、エサルに対してのジョウンのさりげない優しさ、エリンやソヨンの子育てエピソード等、なかなか良かった。

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2022年06月12日

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大好きな獣の奏者シリーズ。
闘蛇編から、獣を中心に回ってた物語の外伝。
本編で語られなかった重要人物2人に焦点を合わせた物語。
エリンの夫のイアルが、何を感じ、何を見て、その心がどう動いていくかを伝える内容。
そして、エリンの恩師のエサルの過去。
ジョウン(エリンの母が死んでからの育ての親、エサルの級友)とユアン(エサルの特別な人、級友)も登場。
本編は、ファンタジー。
外伝は、王獣も出てくるけど、ヒューマンドラマ。

エサルもイアルもかっこいい。

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2022年03月14日

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学生時代はひたすらエリンに共感できたけど、大人になって手放しでは共感できなくなった。けれど、外伝を読むことでちょっと理解できる気がした。
大人になった今はエリンよりもエサルにすごく共感できて、エサルの昔の話がここで読めたのはとても良かった!
エリンとエサルの違いは幼い頃に壮絶な経験を受けたかどうかではないか…と思えてしまった。エリンはあの過去があったから幸せというものが想像できなくて現実味がなくて、あそこまで極端な選択ができてしまったのでは…と思った。

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2022年03月02日

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獣の奏者、本編が終わってしまい余韻に浸りたくて購入した。しかし本編のような興奮も壮大なストーリーもないし、王獣は登場しない。本編は子供でも楽しめるがこちらは少し大人向けかな。という感じでした。本編の2巻が終わった時点で読んでもいいかな。と思える内容です。(若干ネタバレになるが)

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2021年11月02日

Posted by ブクログ

4.2
やっと読み終わった、、面白かったが、何故かなかなかページが進まず読み終えるのにかなり時間がかかった。
最初の話は後から追加したものだと後書きで知りびっくりしました。
この話が一番良いと感じたから、エリンが好きなのでその生まれた時の話を読めたのはとても楽しかった。
あとはエサル師中心の話で、それもとても面白かったです。獣の奏者本編でもイサルよりエサル師の方が登場場面が圧倒的に多い割に彼女の話が全く無かったので、そう言った意味では彼女の若かりし頃を知ることができてとても良かった。

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2021年09月18日

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本編を壊さないために、本編を書き終えた後に「外伝」という形で出したことを知り「なんと真っ直ぐで誠実な方なんだろう」と思いました。
外伝では、本編では語られることのなかった物語達にスポットを当てており、本編を読んでいて気になったことや知りたかったことが書いてあります。
外伝を読んでから再度本編を読み返してみると、また違った感じ方ができたり新しい気づきがあると思うので、おすすめです。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語として「かたち」にするとき、しぜん削ぎ落とされる部分がある、ということ。それらの部分を書いたものがこの外伝であること。なんだか、妙にシィンと納得してしまった。ただ……なんというのだろうか。小娘の生意気だけれど、世界として完成されすぎているがために、ファンタジィが本来描きうるもの(たとえばまだ現実にならないジェンダーの平等)が徐々に取りこぼされてしまっているようで悲しく惜しいように思われる。

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2021年08月06日

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すごく昔に読んだ獣の奏者、その外伝。
本編に入れなかったのは、それが余分な一滴の一滴になるから、作品の過不足を見定められる目を持たない限り作家にはなれない、と作者があとがきで語っていて納得。作者の中にはもちろんそれぞれの登場人物の人生の歴史は見えていて、でもあえて本編に書かない。本編はかなり前に読んだので、作品全体の世界観と読んでてドキドキした体験しか記憶になかったけど、また十分世界観を楽しめたし、また本編読みたくなった。

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2021年03月16日

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本編で作者が意図的に書かなかったエリンとイアルの恋愛。そしてエサル教導師長の生い立ちから学童時代の恋愛。特にエサル師の物語に引き込まれました。

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

著者の小説「獣の奏者」の番外編です。本編では語られなかったサイドストーリーが語られています。それだけの魅力的なキャラクターがたくさん登場する物語であったからこその一冊となっていると思います。ぜひ本編を読んでから楽しんでいただければと。本編で主人公エリンの幼少期から母親になるまでの経験を胸に、そのときの周囲や本人のさらなる気持ちの複雑さや想いを感じ取ることができました。名残を楽しむように、惜しむように読ませていただきました。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

次の世代へ繋ぐ気持ち。
受け取られる想い。
そうやって続いていく事が、私にも出来ると良い…そういう気持ちで読みました。

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2023年10月09日

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獣の奏者のスピンオフ。空白の期間を埋める作品として描かれています。本編を読んだのが、だいぶ昔になってしまって…。この作品にはもっと早く出会っておきたかったです。ヒーロー、ヒロインとして描かれている登場人物たちの、心の襞が見える作品でした。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

待ちに待った文庫。
本編では「余分な一滴」になりかねないため描かれなかった物語が紡がれる。

母の、女性の物語。

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

エリンの恋と出産のお話では、夫婦ともに大変なものを背負ってでも添い遂げ子を産んだ理由が理解出来てよかった。
本編では3巻でエリンが一気に母親になっていて、ちょっとついていけなかったから先にこっちを読んでいたら気持ちが追いついたかなと思う。
少女から妻になって、そして母になる。
全てにおいて様々な葛藤があった。
エリンの未来を諦めない気持ちが心に響く。

エルサ師の学生時代のお話にもビックリした。
家の事や将来のこと、そして短い恋の話。
読んでいると気質がエリンとそっくりだなって笑っちゃった。
あと、ジョウンも登場したので嬉しかった。

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2021年10月11日

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