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昔無我夢中で読み耽った大好きなシリーズ。もう一度あの世界に浸りたくて手に取りました。
舞台は輝の大卸神の御子と闇の氏族が争う戦乱の世。義両親と暮らす元戦争孤児の少女、狭也は小さい頃から何度も見る同じ悪夢に悩まされつつも、平和な生活を送っていました。しかし祭りの楽団を名乗る謎の5人組との出会い、物語は急変。
鳥のような不思議な少年、鳥彦や宮殿の奥深くに幽閉される謎の人物、稚羽矢など、様々な出会いと別れから次第に輝と闇の闘いに巻き込まれていく、名作ファンタジー。
小さい頃は主人公たちの冒険の行方にワクワクして読んでいましたが、大人になると物語を通して繰り返される「自分は何者なのか?」「なぜ闘うのか?」という問いが際立って感じ、とても深い作品だと感じました。
時間を忘れ、無我夢中でページを繰る素敵な時間を過ごせます。
古事記をベースにした作品のため、古事記の知識があるとより楽しめます。
古事記が好きな方、ファンタジー好きの方にぜひ。何度でも楽しみたい作品です。
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小学生の時に読んで、どハマリした小説。
自分が住んでいるこの日本で、古代に本当にこんなことがあったら…とロマンを感じていた。
大人になった今でもこの小説を読んだ当時のドキドキやワクワクを鮮明に覚えている
匿名
中学生の頃に
中学生の頃に読んで衝撃を受けました。勾玉三部作は本当に超傑作と言えるでしょう。全国の図書室に置いてほしい、そして読んでほしい。
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~日本神話×セカイ系ファンタジー児童文学~
上橋菜穂子さんの香君を読んだらファンタジーに飢えてしまったので、勾玉シリーズを読んでみようと思う。
まず「これが児童文学!?」と驚いた。本を開くと文字がぎっしりで日本神話を下敷きに場面転換も多い。でも子供でも楽しめるくらい面白い!どの登場人物も魅惑的。このシリーズを子供の時に夢中になって、あれ気がついたらオタクに育っていましたって読者、絶対たくさんいるでしょ…(私は上橋菜穂子さんの作品で立派なオタクになりました)子供期に面白いファンタジーの味を知ってしまうと、大人になっても無性に貪りたくなってしまう方はたくさんいるはず。そのくらい引き込まれるストーリーでした。
輝(かぐ)の大御神の子である照日王は女性で勇ましく周囲を焦がすような気迫がある。強く逞しく、男性性を一身に背負ったようなキャラクター。これが太陽か…。そのせいか、弟君の月代王と稚羽矢はどこか中性的な印象。初登場で少女に見紛われ、終盤で女装、動物になる夢をみる、どこかつかみどころがない…と稚羽矢のキャラ設定は子供読者に性癖を植え付けてしまいそう。私は鳥彦が好きだけど。アニメ映画化しても面白そうだけど、石田彰さんの取り合いになりそう(稚羽矢・月代王・鳥彦どのキャラも合いそうだ)。個人の感想です。
自然の描写が美しい。愛馬の明星に乗って駆ける場面、科戸王が摘んだ見舞いの花、凍えるような雪の冷たさ、狭也が豊葦原をいとおしく思う気持ちが、稚羽矢が輝の一族の持つ不老不死の力、変若(おち)を捨てる気持ちがわかった。
そんな移ろいゆく世界と好きな人を守るべく、「世界の危機といえるような状況に、運命で結ばれた若い男女が関係を築きながら立ち向かう」という点でどこかセカイ系ぽさを感じた。
最後に羽柴の両親との再会が示唆されたのが心底嬉しかった。老いだから仕方ないと思われた岩姫さまは少し無念だけれど…
少し母性信仰や性役割を是として描いてるようにも思えて、そこは少し居心地が悪かった。
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ジャンルとしては日本ファンタジー。
時代は古事記に書かれてるような、神様と人が近くにいた頃です。
神様や鳥を操る少年、精神を動物に移せる青年などファンタジー要素があって、ワクワクしました。
でもメインは女性主人公の活躍で、そこがとても楽しめます!
ファンタジー要素はあるのですが、魔法でなんでも解決というふうにならないのが面白いところです。
主人公が悩み、問題に立ち向かい、時に危うい方向へ進んだり、目の離せない主人公でした!
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めっちゃめっちゃ面白かった。ファンタジーは世界観と独自の設定を理解しないと読み込めないので読み進めにくいかと思ったけど、すっと入り込んで夢中になって読んでしまった。文体も読みやすくワクワクする物語と魅力的なキャラクターでもっと続きを読みたい!って思ったら三部作だったのでまだまだこの作品を楽しめそうでうれしいです。
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日本神話をオマージュして作られている和風ファンタジー。和風テイストの本を初めて読んだが非常に魅せられた。輝の神と闇の神のすれ違い、そして狭也と稚羽矢の出会い。日本人には是非読んでもらいたい。本当に素晴らしかった。
感動しました
中学生の頃この本が好きで、電子版で見かけ、久々に読み返しました。ヒロインと彼とのやり取りに、当時ドキドキしながら読んだことを思いだし、大人になってからも、大好きな作家さんです。日本神話にちなんだファンタジーは少なく、そういった意味でも、貴重な本だと思います。
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わたしの原点。
この古代ファンタジーシリーズのおかげで
大学でも伝承文学専攻しました。
光に憧れる闇の巫女。
古事記日本書紀を勉強したあとに再読すると
やっぱりさらに面白い。
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RDGと西の善き魔女を辿り原点にやって来ました
神話世界のお話です。主人公の女の子の牽引力と行動力がすさまじいです。ここまで壮大なことをしておきながら、最後は一人の女の子の話に戻って来る手際がすごいなと思いながら読み終えました。
けど、現代の神社の存在はなんなんだ…?と思ったわたしは、日本の神話の知識が足りてないんでしょう。こちらも知りたくなりました。
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記紀神話を題材にした大きな世界観に圧倒される思いがする。
照日王、月代王の姉弟神の総べる輝(かぐ)の国。
すべて文明の光の下に置かれ、整然としたところである。
一方、すべての命と水が帰っていく闇(くら)の国は、女神が治めている。
「父神」は、二つの国の中間にある豊橋原の郷に、二人の御子を遣わし、女神との間に生まれた八百万の神々を殺し、統治下に置こうとする。
そんな中に巻き込まれていくのが本作の主人公、狭也だ。
闇の氏族で、水の乙女として闇の女神に仕える出自を知らないまま豊葦原で育ち、嬥歌の夜、真実を知る。
その晩、遠征に来ていた月代王に見初められ、狭也は采女として宮中に召し出される。
宮中で、彼女は水の乙女とは、神器である大蛇の剣を鎮める役割であると知ることになる。
そして、二神にとって「できそこないの弟」として幽閉されていた稚羽矢を連れて宮中を脱出し、闇の氏族と合流し、やがて戦乱が起こっていく。
主人公の狭也がいい。
年齢相応に、直情的に行動する。
その感情のなんとみずみずしいことか。
そして彼女は失敗し、自分の浅慮を悔やみながら成長していく。
稚羽矢とのつながりを何度も見失いかけるが、その都度、必死に再び結びなおそうと立ち上がる。
悩みながらも進んでいく彼女の強さにいつのまにか捕らえられている。
狭也と関わることにより、稚羽矢にも大きな変化が起こる。
不死であり、人間的な感覚や感情を持っていない稚羽矢が、人間のように成長し、やがて死ぬ身となることを自ら選んだのも説得力があった。
面白いのは、記紀ではイザナミが恐ろしいものとして扱われているのに、この物語ではむしろすべてを抱きとめる包容力と慈悲を体現する存在として出てくるところ。
闇の氏族の語り部、岩姫と並んで、忘れがたいキャラクターだ。
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日本神話を素材にした物語ということで、今までこのような本は手にしたことがなかったが面白かった。不思議な世界に入り込みその世界を体感しているように感じる物語だった。登場人物にあまり感情移入出来なかったのが個人的には残念。生き続ける、もしくは死を得る、僕は前者を選ぶけどどちらが幸せなんだろう?
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自分が読みたいものを自分で書く
という、後書きの言葉(csルイスの言葉に影響を受けての発言)に、なるほどと思った。
私は、日本神話に着想を得た話が好きで、小説や漫画をいくつか読んでいますが、中でも空色勾玉はおもしろかっ
成長物語
日本神話と聞いて漢字読みにくいかもと思いましたが、面白くて一気読みでした。戦いで酷い描写もありますが、読後爽やかでした。ヒロインも一生懸命でいいのですが、成長したヒーローがすごくいいかもです。
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日本神話や古事記をベースにしたファンタジー。不老不死の輝(かぐ)と、死んで生まれ変わる闇(くら)の一族の対立を描く。
闇の巫女である狭也(さや)と、輝の大御神の3番目の子どもである稚羽矢(ちはや)は、互いの運命に翻弄されながら文明と自然社会の調和に向かう。
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古事記と日本書紀をもとに描かれた壮大なファンタジー。
文体も読みやすくするすると読めるし、話の筋がわからなくなるなんてこともなく文句なしに楽しめました。
カグノミコトとクラノミコト。
光と影。
どっちがよくてとかではない。
分かり合えないものらがわかりあうとは。
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こちらはフォロワーさんのレビューで知った作品
ファンタジーが好きなのに日本のものを読んだことないことに気づき、これは読まなくては!…というきっかけ
”神々が地上を歩いていた古代の日本“豊葦原”を舞台に絢爛豪華に織り上げられた、日本のファンタジー最大の話題作”とのこと!
古事記を多少かじったのでその比較が面白い!
天照大御神と月読命が照日王(てるひのおおきみ)と月代王(つきしろのおおきみ)
月読命は古事記ではほとんど触れられないため、こちらの小説ではなかなか面白く楽しめた
二人は似た者同時ながら対称の存在
照日王(てるひのおおきみ)がだいぶ天照大御神より男っぽくて勇ましかった
稚羽矢(ちはや)が須佐之男命(スサノオノミコト)
荒ぶる神のイメージだが、ここでの稚羽矢はどちらかと言うと少女のような世間知らずのイメージでこのキャップも意図的なのか面白い
輝の大御神(かぐのおおみかみ)がイザナギ
闇の大御神(くらのおおみかみ)がイザナミ
黄泉の国へ行ったあたりも同じ設定
さて、本書は「〈輝 かぐ〉の大御神の御子と、〈闇 くら〉の氏族とが激しく争う戦乱の世」という設定なのだが、要は古代の日本“豊葦原”と天上の神々の争いという感じか
そんなの天上の神々が勝つのが当然となっては面白くないため(?)
闇(くら)では、姉や兄と同様に「変若」(不死)の能力をもつ末っ子の稚羽矢(ちはや)や大蛇の剣、そして実は「水の乙女」の生まれ変わりである主人公である狭也(さや)、闇の大御神(くらのおおみかみ)などが中心となり、戦う
本当の自分を知り、運命に翻弄されながらも自分らしさを失わず生きる狭也(さや)はすがすがしいし、誰よりも稚羽矢(ちはや)が人間界に触れ、成長していく様は感動を覚える(しかし稚羽矢(ちはや)のキャラクターがあまりにも変貌を遂げすぎで、若干少女漫画っぽさは否めないが…)
各キャラクターたちの個性の強さも面白いし、垣間見れる人柄も魅力あふれる
善悪だけではない彼らの背負った宿命と、「生きる」ための戦いが物悲しくもあり、勇ましくもあり…
永遠の命である神と無常な世界で生きる八百万の神と人間たち
どんな立場であろうとも、変えられない宿命を背負っており、その中でいかに生きるか…
そうどんな場所で生まれようとも、生まれた場所で花を咲かせ散っていくしかないのだ
大切なことを考えさせられた
もちろんエンターテイメントとしても十分楽しめる
電車で没頭していると一瞬自分が今どこに居るのかわからなくなる
(こういう感覚いいですねぇ♪)
こういう小説で日本神話を知る若者が増えるといいなぁ
日本神話って本当に面白いんだから!
3部作とのことなのであと2部もぜひ読もうと思う
やっぱりファンタジーは面白い
しかし「ファンタジー」という言葉がそぐわく感じてきてしまっているこの頃
(少々メルヘンとフワフワ感があるように思えてしまうのだが…)
もっとしっくりくるネーミングはないものかしらん
Posted by ブクログ
先輩(だが一回り年下)司書さんが1番好きな本。
一度目は最初の何ページかで挫折したけれど再チャレンジ。
やはり、主人公に感情移入できないと読みにくいけれど、第二章からやや読みやすくなり、稚羽矢の登場で一気に面白くなりました。
子どもの頃、全集で日本の神話をよく読んでいたときの記憶が断片的に蘇ったけれど、その下地がなかったら、楽しめなかったかも。
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この本か発売された頃、本友達から勧められ多この本。
読んだはずなのにストーリーは覚えがなく。それでも荻原さんの本は好きになっていていくつかは大人になってから読んでいました。
今回最後までよんでこんな話だったのか!と。覚えてないのは、あの頃は面白いと思えなかったのかもね。
闇と
Posted by ブクログ
輝(かぐ)の大御神と闇(くら)の大御神が争いを繰り広げる「豊葦原」を舞台に、狭也(さや)という少女がたどった数奇な運命をえがく和風ファンタジー小説です。
輝の大御神を祀る羽柴で育った15歳の少女の狭也は、闇の大御神を祀る一族の鳥彦(とりひこ)という少年たちから、自分が闇の一族の生まれであることを教えられます。ところがその後、輝の御子である月代王(つきしろのおおきみ)から、輝の宮殿の巫女に取り立てられます。月代王の姉である照日王(てるひのおおきみ)は、闇の生まれである狭也に警戒心を隠しませんが、そんなある日のこと、狭也は宮殿内に幽閉されているもう一人の輝の御子の稚羽矢(ちはや)に出会います。二人の出会いは、輝の宮殿に異変をもたらし、二人は闇の国へと向かいますが、そこでもさまざまな試練が二人を待ち受けていました。
最後のほうは、若干ながら駆け足の展開になっているような印象もありましたが、運命に翻弄されながらも成長していく狭也のすがたが魅力的で、おもしろく読みました。
Posted by ブクログ
日本神話ファンタジーの世界を堪能!という感じ。
村娘の生活からは考えられない程、とても壮大な物語へ。
とっても容姿端麗な月代王の目に止まって宮に上がるという展開、夢があって、最初の掴みとしてとっても良いのではないでしょうか笑
ロマンスがあるのは読んでいていて楽しい。
狭也が感情的(直進的?)で、巫女として、主人公として、なんだか頼りないように感じていたけれど、後半には良くも悪くもそれが人間らしく、またそれが狭也なんだと思えた。
日本神話を基にしているだけあって、自然と共に生きること、八百万の神々がいるということや死生観等々、日本特有の考え方、精神が描かれている。
心が和むし、現代ではなかなか感じることは難しいけれど、そういう考え方は尊いよなあ。
最後は急速&少しだけ無理やりな気もしたけど楽しめた!
(欲を言えば、2人が結ばれてからの様子をもう少し見たかった!)
Posted by ブクログ
元祖、和製ファンタジー。
すごい世界観で当時、中学生だった私には衝撃だった。
また何度でも読みたい。
映画化に向いてそう。誰かしてくれないかな。
儚くも愛おしい神話
日本神話をベースにした物語です。
ファンタジーであり、ロマンティックでもありますが、冒険物でもあります。
ファンタジー系少女マンガといった趣でしょうか。小説ですけど。
ただ一点、編集の仕方が残念です。改行がなく、読み辛い点があります。
匿名
情景描写が美しい
しっかり練られた世界観と匂い立つような情景描写が
素晴らしく、ぐいぐいと引き込まれました。
主人公が、流されやすく途中までは本当に役立たずで
イライラしますが、最後には大仕事をやってのけるので
ちゃんとカタルシスがあります。
心地良い読後感です。
Posted by ブクログ
おそらく人生で4度目の空色勾玉。
全体のストーリーは忘れていたが、こまかなところはいくつも覚えていた。
出だしは今見ると十二国記に似てるなーと思えた。(空色のほうが古いです)
子供の本としてはとても長いし、難解なところも多い。
それでもたくさんの子供(というか女子!)が、この本を愛好してきたのは、本当にストーリーがうまいから。
キャラクターもみんな眩しい。
全然知らない上代の日本を思い、この土地に愛着がわいてくる不思議。
これがデビュー作ということで、いまの荻原作品すべての根っこを感じて楽しくなる。
登場人物がみんな好きになる。
稚羽矢は天然なところが好き、と読者から手紙をもらって、そうか、あれが天然か、と思った旨を作者が昔ホームページに書いていた。
この本がでた当時は天然という単語もなかった、と。
そう、これがその先のすべての荻原男子の原型(のひとつ)なんだよな。
稚羽矢、ふわふわしていてかわいいと思います。
登場人物たちが大きな決意をしたり、心変わりするシーンが多いのが荻原作品の特徴のような気がする。
(でも読者にはけっこう唐突にみえる)
このスピード感が荻原作品の魅力なんだろう。
しかし今の年齢ではじめて読んでも、たぶん、ふーん?で終わっただろう。
この作品はやはり10代の少女が読んでこそ響くのだと思う。
Posted by ブクログ
あとがきが良かった
神という存在(不死)としての心理描写が面白いと思ったが、もう少しこの部分を書き込んでも面白いかなと思った…でも足りないかなと思わせるくらいがちょうどいいのかも
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闇(くら)の女神の巫女でありながら輝(かぐ)の大御神をまつる氏族に育てられた狭也は、輝の宮で、闇の女神に心惹かれる輝の大御神の末子、稚羽矢と出会う。光と闇の戦の中、神をも倒す大蛇の剣を手にしたふたりが、豊葦原の命運をかけ、双子の輝の御子たちと対決する。日本書紀と古事記を元に書かれた古代日本が舞台の重厚なファンタジー。
登場人物ひとりひとりのキャラが立っていて、狭也が出会う人たちはみんな魅力的。とりわけ科戸王の恋はもどかしくてもどかしくて、「不器用か!!!」と身悶えした。宮から出た稚羽矢が徐々に人の心を理解していく様子を読んでいると、当たり前と思っている習慣や概念について改めて考えさせられ面白かった。
しかし鳥彦、お前はこれからどうするんだ・・・?
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興味深く面白くーーわくわくと胸が躍ってーーそうして、この方のこの物語は、私が(または私を通じたたれかが)おこなうやり方とはまったくちがう目で語られたのだと感じた。そう感じられたことも、少しうれしかった。
Posted by ブクログ
★3.5
あらすじは面白いため先が気になって一気に読み終えたが、登場人物たちがどうしてそういう行動・思考になるのか納得出来ず、そこが気になって物語にどっぷりとハマるまではいかなかった。
Posted by ブクログ
もとは児童文学なんですよね。
なかなかの分量だなぁ。
主人公の狭也がわりと
とりあえず行動!なキャラだから
一緒についてってる感じで。
ずっと幽閉されていた稚羽矢は
赤ん坊→反抗期をへて、ひとりだち。
狭也の保護者っぽい言動が可愛い。
子供の頃に読んだらもっと
物語の世界に没頭するって感覚が
体験できたかもしれない。
Posted by ブクログ
日本神話をベースに描かれたファンタジーです。
所謂“ティーン向け”ではあるのですが、神話もファンタジーも好きなので楽しく読ませて頂きました。
天上の輝(かぐ)の大御神と地下・黄泉の国の闇(くら)の女神の対立から、地上・“豊葦原”を制定しようとする輝の御子達が率いる光の軍とそれに反発する闇の一族が争う世が舞台です。
幼少の頃に孤児となり、村で養父母に育てられていた主人公の狭也は、実は闇の巫女姫だった事が判明するも、迎えにきた闇の一族達を拒み、光の御子の弟君“月代王”の元に行くことを選びます。
行った先の宮で、“大蛇の剣”の守として幽閉されていた、光の御子の末弟・稚羽矢と出会ったことから、狭也のそして“豊葦原”の運命が動き出します・・。
未熟で、変な部分で強情な狭也は、キャラとしてどうも好きになれなかったのですが、それを補うように稚羽矢が魅力的でした。登場当初は子どものようだったのに、物語が進むにつれて、目覚ましいほど成長して“人の心を知る神の御子”として強くなっていきますし、それでいて天然なところも良いですね。
あとツンデレキャラ科戸王(想いを寄せる狭也に塩対応されて不憫・・結構いい奴なのに)、身体も心も寛大な伊吹王、そして忘れちゃいけない茶目っ気がありながらご活躍の鳥彦・・・と、狭也以外のキャラは割と好きかもです。
結局、世界は陰陽あってこそ成り立っているわけで、狭也と稚羽矢が光と闇の架け橋となってくれそうな、希望のあるラストは良かったです。
この“勾玉”の物語は三部作との事で、あとの二作も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
中学生が書いた本という感じがする。読みやすいが、大人が読む本ではない。小学生や、本を読みはじめた人にはいいのではないか。内容について述べる事は特にないです。
Posted by ブクログ
日本神話をベースにした、古代日本ファンタジー。
主人公は活発で美しい女の子。現代にいても通用する気質なので親近感が湧く。
神々しさと禍々しさの描写が美しい。
ただ、少女漫画的な展開が続いて、多少げんなりする場面はあった。
日本神話に興味が湧きました
日本神話系のファンタジーを読みたい人、純朴ボーイが好きな人にオススメです。
中学生で読んだときに感動した記憶があったので、久々に読み返してみました。
ただ社会で働くようになった年齢になってから読みかえすと、なんだか感情豊かな主人公ではなく、その周りの大人たちの苦労に同情してしまいました。手を焼く主人公だけれど、周りのみんなが優しいなぁと。