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Posted by ブクログ
読む手が止まらなかった。あっという間の500ページ。とはいっても二日間だが。分かりやすい文章で畳みかけてくれる。考えさせられる。いじめ、引きこもり、結婚、就職、様々な問題がこの小説には含まれている。いわば社会の縮図であり、決して他人事ではない。
Posted by ブクログ
順風満帆にみえた家庭で起こった、息子のひきこもり、いじめ問題や家庭内暴力、夫婦崩壊の危機…
80代の親が、50代のひきこもりの子どもの生活を支えるという「8050」問題をテーマに、家族ひとりひとりが思い悩み、もがきながらも前に進んでいく。
少しのボタンの掛け違えで、どんな家庭にも起こり得ることだと思ったし、息子を持つ身としては他人事ではいられない怖さを感じた。
それぞれの登場人物の思惑や見栄、感情のすれ違いが見事に描きだされていて、引き込まれる作品だった。
Posted by ブクログ
いじめが原因で中学生の息子がひきこもりになった。
やがては暴力を振るうようになり、ここにきて父親の意識が変わる。
働くこともなく、ひきこもりのまま成人して親の年金で生きていく。
そのまま親が80代、子供は50代になる。
8050の問題を恐れる気持ちはあるが、この話の核はいじめであって8050問題とは違う。
Posted by ブクログ
昨日買って、一気に読みました。
ひきこもりの息子と家族の戦いの物語。
なぜ、息子がひきこもりになったのか、
真相を知ることから、戦うことで自分たちも傷つきながら立ち直っていく。
ここに出てくる高井という弁護士みたいな人はいるのかなとは思ったけれど、歯科医の父親みたいな人やその妻みたいな人はざらにいそう。
読後感は悪くないです。
Posted by ブクログ
つまらなくはないです。ただ、書店で手に取り読み始め、すぐ購入を決めた時の期待からは大きく外れました。翔太の人物が意図せずに崩壊していると感じます。復讐とは具体的に何をしようとしていたのか、どう考えていたのかもっと話を聞きたかった。書き切らないのは筆者が読者に「引きこもる人の人格ってこんな感じだよね」と、同一認識を持ってくれているという勝手な思い込みを感じます。引きこもる人間を軽視している気すらしてしまいました。
女性達の描写は相変わらずシニカルでコミカルで面白かったです。
これは誤解を招く言い方なので迷いますが、最初から赤川次郎だと思って読むと、なんか納得いって素直に楽しめたと思います。しかし、理事を務める大学のいきなりの不祥事など色々あって一皮剥けたであろう林真理子が書く社会問題と絡めた小説、と思って読むと、残念な読後感となります。
Posted by ブクログ
引きこもりの話だが、「80歳50歳」ではない。
「そして30年後、、」みたいな展開があるかと期待していたら読み終わってしまった。
「親がここまで時間とお金をかけて尽力していれば早めに引きこもりから脱せるよ」みたいなメッセージかな、、、