【感想・ネタバレ】火星の人〔新版〕 上のレビュー

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Posted by ブクログ

トラブルによって火星に一人取り残された植物学者のサバイバルストーリー。とてもおもしろかったです。
詳しい物理などは全くわからない前提ですが、火星の上で生命維持に必要とされる水・食料・酸素等を確保することが重要である点はよく理解できました。絶望の極みのような状況においても、主人公がユーモアを交えつつ創意工夫を凝らす姿に、読みながらもつい応援してしまいます。
上巻のラストシーンでは、予想と反する結末が待ち構えています。ドキドキ・ワクワクしながら、すぐに下巻を手に取りました。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

 まず言っておきたいこと、アンディ•ウィアーはドクター•フーを全部みてます。
 さて、本書ですが、めちゃめちゃ面白いです。
 昔、映画で見たときは、植物と宇宙でのランデブーが印象的でした。本で読んだら、周辺機器のプログラムについての記述カッコいいです、そして、まさかプロテインバーが○○○とは!!
 上巻はこんなところかな、下巻とっても楽しみです。あと、バクテリアちゃんも頑張ってました。

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2024年01月07日

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火星でのサバイバル生活。次から次へとくるトラブルに対応していく主人公がすげえの一言。とにかく現場で、目の前で起こっていることに対して信じるのは自分の判断。

小野田和子さんの訳もテンポ良くユーモアあって、絶対絶命がずっと続くんだけど暗くならずに面白い。

最後は生きるための物資の補給が!ああっ!ってなって上巻終了。下巻へ!

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2023年08月13日

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最高に面白い作品でした。映画を先に拝見しています。ほぼ原作に近い流れだったことが確認できました。宇宙飛行士は、本作品の主人公マーク・ワトニーさんのように科学の知識と常に物事の良い面と悪い面を冷静に判断しつつ、楽天的で前向きな人でないといけないのですね。火星に一人取り残された宇宙飛行士のサバイバル生活は、手に汗握る出来事の連続です。下巻を用意して読み始めた方が良いです。

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2023年07月23日

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詳しい感想は下巻のほうで。とにかくマークのキャラクター造形が素晴らしく、ワクワクしながら読めました!あと、学生時代は勉強嫌いだったんですが、この本を読むと無性に勉強したくなりますね。

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2023年05月02日

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サバイバル術がすごい。ワトニーのどんなときも絶望せずユーモアを忘れず生きる術をひねり出す姿勢は見習いたい。

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2023年02月18日

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ネタバレ

映画よりダンゼン本!と言えるなと思った。
もし自分が火星に一人取り残された、同じ状況ならと思うと絶望的なのに、主人公(ワトニー)のソル日記がやたら軽快な文体なのでサクサク読める。私もこういうメンタルでいたい。
1番可笑しかったのは、地球がワトニーの心情を想像する中、当人はディスコミュージックや古い映画に悪態をついていたところ。
上巻はワトニーと地球が連絡を取れるようになって、サプライ用の船が打ち上げ失敗するまで。
絶対映画より面白い!

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2022年12月23日

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映画はすでに視聴済みなので映像をクリアに浮かばせながら軽快に読み進めることができます。「火星に一人取り残される」という過酷な状況ながら悲壮感を感じさせないワトニーのキャラ。そしてさまざまな創意工夫で困難な状況を切り開いていく様子も魅力的で読んでいて素直に楽しい。

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2022年12月04日

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とても良かった。最初からクライマックスみたいな感じで、どうなるんだ!?と思ったけれど、主人公が明るくてユーモアセンスにあふれているのでとても楽しく読み進めることができた。ソルを一緒に過ごしているような感覚だ。突然逆境に襲われるときの表現や不穏感の表現もまた素晴らしく、まさに忍び寄るかのように、そして突然に起こる感覚を味わうことができた。

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2022年11月28日

Posted by ブクログ

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が面白く、著者に興味を持ったので1作目から読んでみようと手に取った。
絶望的な状況から物語は始まるが、そんな中でも主人公は限りある資源をフル活用して「いかに生き長らえるか」を考え、実行に移していく。その過程は中学、高校の化学で学んだことの応用であり、非常に面白い。
逆に学び始める前に読んだとしても、授業の中で「あぁ、あの小説に書かれてたのはこういうことか」という体験ができるのでそれはそれで記憶に定着し易くなるので良いのではないかと思う。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

プロジェクト・ヘイル・メアリーの次に読むSFとして、ひまわりめろんさんにオススメ頂いた一冊。

ようやく手元に本が届いたのでワクワクしながらページを捲り…
気づけば上巻ほぼ一気読みです。ほんっとにめちゃくちゃ面白かった。
ひまわりめろんさん、ありがとうございます!

ストーリーはいたってシンプル、トラブルによって火星に一人取り残された主人公・ワトニーがなんとか生き延びて地球に生還しようといろいろ頑張るお話。ほんとそれだけ。

それだけ、なんですが…
生き延びるためには当然のように問題がてんこもり。その問題をひとつひとつ解決していこうとしても、またすぐに新たな問題が発生する。上巻はとりあえずそれの連続。
しかも、たったひとつ何かをミスすると、すぐに死に直結するような過酷な状況下で。

こう書くとすごい絶望的でどんよりとした展開になってもおかしくないのに、本書はちっとも暗くない。というか、むしろ明るい(笑)

もうこの主人公、ネアカすぎん?なんでこの状況で化学のこと語りながらウキウキ楽しく過ごせるの!イェイ!って何!とツッコまざるを得ず、読んでるこちらまで強制的に楽しい気分にさせてくれるのです。

もちろんワトニーは単なるネアカではなく、ひとつのミスも許されない状況下で冷静に状況を分析し、判断し、処理をして…めちゃくちゃ有能でかっこいい。

またその一方では〈火星の人〉を生還させるために奮闘する〈地球の人たち〉。こちらでもアツい闘いが繰り広げられます。ワトニーとのやり取りがこれまた面白いんですよね〜。

そしてラスト。ものすごい引きを見せる展開で下巻へ。どうなるのー!

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2022年11月06日

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SF小説だけど、難しい用語があまりなく、登場人物も入り組んでいないので、読みやすい。
読みやすいだけでなく、内容も面白くて、どんどん引き込まれる。
下巻も読み始めました。

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2022年10月28日

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きわめて月並みな感想ですが、子供のころに『ロビンソン・クルーソー』や『神秘の島』を読んだときのワクワクが甦ってきました。

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2022年10月01日

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火星に取り残された宇宙飛行士の奮戦記。
拠無い事情で火星にただ1人とり残されたマーク・ワトニーは持てる知識を駆使して冷静にかつジョークを交えながらサバイバルをしていく。
前半はやることなすこと当たってこのまま無事ご帰還と思わせといて、一筋縄ではいかないというところまで。火星でじゃがいもを作る、そのための水を作る件はとても面白い。あるもので工夫すれば、そんなことができるんだ。と関心しきりでした。
後半はどうなるのだろう?楽しみ。

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2022年08月21日

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もしあなたが今何か本を読んでいるとしたらその本は一旦閉じて(しおりは忘れずに)本棚にしまってください

そしてできる限り早く『火星の人』を読み始めることをお勧めします

もしあなたが今昨日まで友達だった人と仲違いをしていたらその争いは一旦やめてロケット砲は武器庫にしまってください

そしてできる限り早く『火星の人』を相手に贈ることをお勧めします



すでに世界的な大ベストセラーになっていることは知っていますが
まだまだもっとたくさんの人に読まれるべき作品です

まず手始めにアフリカ大陸に100km毎に学校を作るところから始めましょう

脳が泡立つほど面白い(意味不明)

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2022年06月07日

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主人公のユーモアたっぷりに生き抜く様子がとても読んでいて楽しかった。
そのユーモアに助けられて読みやすかった。
危機的状況にも柔軟に対応していくところがかっこいい……
地球にいる大きな組織では身動きが取れないところと、火星でひとりぼっちだから柔軟に対応できるところの対比も面白い。
大きな組織の中で、下っ端と言える人でも出来る仕事はあるのだというところもちょっと勇気をもらえた。
もちろんトップの人の活躍もかっこいい。
科学的なところもシステムのアレコレも、私には難しすぎたので、映画で補完できたらいいなと思う。
その上でまた読み返したい。
内容のクリエイティブさに良い刺激をうけた作品でした。

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2022年05月14日

Posted by ブクログ

愛すべき主人公、という言葉がぴったりだと思う。
かわいそうに、事故で火星に取り残されて極限サバイバルをする羽目になったマーク・ワトニーくんのことである。

彼のサバイバル日記のようなもので大筋が進んでいくのだが。
やけにポジティブかつ非常にユーモアに溢れている。
その筆跡は、とても火星で黄金伝説している人とは思えない。
マジで笑える。笑っちゃいけないんだろうが、ワトニーくんなら許してくれそうなところも、彼の人望のなせる業なのであろう。

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2024年04月01日

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読みやすいし、面白い。
時々、科学の専門用語に躓いたりしても物語を進めるのに支障なし。
映画のオデッセイ、観たっけな〜という曖昧な記憶で読み始めたが、ジャガイモを育てるところで、場面の映像が頭の中に蘇って、あ、観たわ〜と思い出した。
しかし結末は忘れていたので、最後までドキドキしながら読めてよかった。映画よりもドキドキワクワク感あったと思う。
ワトニーのユーモアと、あるもので何とかする、というDIY精神が素晴らしい。

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2023年11月25日

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プロジェクト・ヘイルメアリーを読んで、あまりの面白さに別のも読みたいとなり手に取った作品。
映画オデッセイの原作と聞いて納得。映画もまた観てみたい。ヘイルメアリーと似てる感じ。絶望的な状況に置かれた主人公が己の知識とか能力を駆使して立ち向かう姿が最高。ユーモアありすぎて読みやすい。

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2023年06月24日

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ネタバレ

・5月19日に読み始めて、22日に読み終えました。

・おもれ~~。一つ前に読んだ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が非常におもしろく、続けて同じ作者さんのに手を出した。SFづいている。そしてこれまたおもしろいなあ。

・ヘイルメアリーのグレースと似て(?)マークがまた陽気で愛らしい。翻訳ものなのに文体めちゃめちゃ似てるのすごいな!と思ったら、訳者さんがそもそも同じでした(ちゃんと見て。)。


・やっぱり主人公がプロだし、頭もめちゃくちゃいいし、試行錯誤しながら解決策をどんどん見つけていくのがきもちいいな。嬉しそうなときはすごく嬉しそうだし、がっかりしたときはしっかり落ち込んでて良い。作中でも言われていたけど、明るいムードメーカーだったんだろうなあ。

・あと、マークが生きてることが思ったより早くわかってて驚く。なんなら4度目のミッションまで気づかれないんじゃないかと思った。1/3でもう発見されてる! わかったらわかったで大変だなあ。

・パスファインダーの意図を察して通信に成功するところ、よかったな~。テキストで通信ができるようになってからやりたい放題(とは言い過ぎだけど)してるマーク、いいね。( . Y . )。これ原文でもこうなのかな。


・じゃがいも栽培もうまいこといって、生きてることも伝えられて、食料が足りなくなるまでに配給も来ることになって、超いいじゃん。あと下巻なにすんの?って思ったら、なんか不穏なハブの素材工場見学みたいのが始まって冷や汗。

・そして案の定大変なことになった!じゃがも死んじゃったし…… 食料の打ち上げも失敗しちゃったし…… ほんとにどうすんの!?

・ヘイルメアリーでも、食糧問題で地球に戻ることを断念してたし…… どうなるのか全然予想がつかない。



・マークがじゃがいものことを「ジャガたち」と呼ぶのが好きだったのにもう読めないのかな。

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2023年05月25日

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H3ロケットの打ち上げが失敗に終わってしまった。次がいつになるのかわからないが、必ず成功してくれると信じている。

本書は、宇宙開発が進み、火星への有人探査が行われるようになる近未来の話。探査はすでに2回行われていて、今回が3回目。着陸は無事成功し、活動を開始して6日目(火星での6日、火星の1日は約24時間40分)のこと。猛烈な嵐がクルーを襲い、運悪くマーク・ワトニーはアクシデントに巻き込まれてしまう。ワトニーが命を落としてしまったと判断した他のクルーは彼を置いて火星を脱出してしまう。しかしワトニーは生きていた!1人取り残された彼は、持ち前の明るさと植物学者としての知識を用いて地球への生還を目指す。

「ひとりぼっちで、みんな自分のことはあきらめてしまっただろうと思っている。そういう状況は人間の心理にどんな影響をおよぼすのか?」

宇宙飛行士はみんな生き残ろうとできるのだろうか?子供の頃の夢が宇宙飛行士だった自分だが、そもそも無理な職業だったんだと痛感した。

下巻へつづく

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

積読になっていた本書、最近読み終えられた多くの読者の方と同じく、私も「プロジェクト・ヘイル・メアリー」からの続け読みとなりました。

319Pの文庫本、読み終えるのに平日5日を要しまだまだ仕事が多忙な状態が続いている事を再認識させられました。

上巻の評価☆4つはどうしても比べちゃうんです、プロジェクト・ヘイル・メアリーと。

映画「オデッセイ」の原作です、決して本書が面白くない訳ではありません。

本作の主人公はたった1人で火星に取り残されてしまったワトニー。

彼の陽気なキャラクター、そういう設定だってわかっていてもniceだと思います。

だって考えてみて下さい、たった1人で火星に取り残されるんですよ。

そんなの......絶望しかない......

でもワトニーは違うんです。

自ら生きる為、火星で食料を自給し、設備を修理し、生き延びるための策を講じていくんです。

次々とワトニーを襲う試練、しかし彼は読者にとってのユーモアを交えながら立ち向かっていきます。

上巻の最後ではワトニーを救うべく、救援物資として当座の食料を乗せたロケットが地球から打ち上げられるも失敗に終わったさらなるピンチで終わりました。

どうなる?ワトニーは無事に地球へ戻れるのか?
(映画にて結末は知っているのですが)

さて、下巻も楽しみに読み進めていきます。


説明
内容紹介
映画「オデッセイ」原作。 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。
内容(「BOOK」データベースより)
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが―。奇跡的にマークは生きていた!?不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。映画「オデッセイ」原作。
著者について
アンディ・ウィアーは1972年6月16日、カリフォルニアに素粒子物理学者でエンジニアの息子として生まれた。15歳で国の研究所に雇われ、現在までプログラマーとして働いている。科学、とくに宇宙開発に強い関心を寄せ、作家志望だったウィアーが初めて発表した小説が本書『火星の人』である。『火星の人』は、まず自らのウェブサイトに公開され、その後キンドル版を発売。発売後3カ月で、35000ダウンロードを記録した。その後、2014年に紙書籍版を発売され、世界的なベストセラーとなった。20世紀フォックスによって映画化され、世界中で大ヒットを記録している(映画化名「オデッセイ」)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウィアー,アンディ
1972年6月16日、カリフォルニアに素粒子物理学者でエンジニアの息子として生まれた。15歳で国の研究所に雇われ、現在までプログラマーとして働いている。科学、とくに宇宙開発に強い関心を寄せ、作家志望だったウィアーが初めて発表した小説が『火星の人』である。『火星の人』は、まず自らのウェブサイトに公開され、その後キンドル版を発売。発売後3カ月で、35000ダウンロードを記録した。その後、2014年に紙書籍版が発売され、世界的なベストセラーとなった

小野田/和子
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2023年01月21日

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いやぁ火星に1人で残されたってのにここまで明るく楽しく化学のことを話しながら生きようとする主人公が大好きになる。原作のほうがマーク・ワトニーが明るくて映画より好感もてる

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し間違えれば死という状況下での綱渡感のあるひりつきもあり、また状況解説の中で専門的な用語も頻出するが、ワトニーのユーモラスさを表現するような内容も出てきて、話として重くなりすぎない感じが良かった。

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

70年代に書かれたものだと思ってたら割と最近書かれたものだった。
主人公のキャラクターが軽いのも読む前の思ってたのと違った。
上巻終わりでは彼生きて帰れるか不明。どうなるか。

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2022年03月30日

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火星に取り残された男性のサバイバル
どんな難局にも絶対に諦めない主人公によるSF版「ロビンソン・クルーソー」
また、主人公のユーモア感覚が秀逸
実際に火星に取り残されてマーズパスファインダーを利用して、初めて地球と交信した際の通信内容
JPL:「発言には気をつけてほしい。きみが打ちこんだ内容は全世界に生中継されている」
ワトニー「見て見て!おっぱい!->(・Y・)」
シューッという音がするのに対して、「エアロックから空気がもれているか、ヘビがいるかのどっちかだ。どっちにしろまずい状況だ」

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2022年07月17日

Posted by ブクログ

火星にひとり取り残されてしまった宇宙飛行士がサバイブする日々(ソルソル)を描いたSF。

火星、という異環境、限られた物質の中、特別な事件などなくても次々に問題は巻き起こり、それらを創意工夫で乗り越えていく様子は読んでいて楽しい。主人公ワトニーがどんなときも希望とユーモアを忘れない性格であることも安心して読み進められる要素になってる。
途中から、ワトニーが生きていることに気づいた地球の面々の活躍ややり取りにも胸躍る。

自然と読んでしまってるけど、まだ誰も行ったことのない火星での生活がこんなに想像できることにも感動。(後書きで著者は自分のことをオタクと呼んでいるけど、ほんもののオタクってのはこういうことなんだな)

全体的に希望に満ちた小説で、火星の殺伐とした雰囲気に我に返らなくていいのは、今どきの読者向けといった感じなのかもしれない。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

SF文学賞の星雲賞受賞作
予期せぬ事故で火星に取り残された一人の宇宙飛行士。当然ながら、既に死んだと思われています。

火星に残された宇宙飛行士は、植物学者でもありました。食料確保の為、涙ぐましい創意工夫でじゃがいもを育てます。
そして、彼はメカニカルエンジニアでもありました。火星に残されている機材を創意工夫で地球との通信確保に奔走します。
明るく前向きの好人物な宇宙遭難者。
あるものでなんでも作る器用さは、火星の小野田少尉。
さて、下巻。

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2024年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなに明るいサバイバルがあるだろうか。
火星に1人取り残されるという究極の状況なのに、
諦めずに豊富な知識と持ち前の楽天的性格で立ち向かって行く主人公ワトニー。
笑わされるジョークや破天荒アイデアが満載だが、時々はさみ込まれる死へのカウントダウンにハッとさせられる。
本作を読んでいる間、私自身の現実生活の中でアクシデントに直面しても「火星の人」よりはマシ!(笑)と励まされた。
NASAの対応にはイライラさせられるが、これが国や組織の考え方なのだ。
上巻は絶望状態で終了。下巻はどうなるのか、楽しみだ。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

科学者のこころ

旅立つ前

「もうだれかに話したかね?」
「だれに話すんです?」
「さあ、友だちとか?」
「そんなの、ひとりもいません」




「そういう表現のしかたがあるんだ」
「マジで?アホみたいな表現だな」
「リッチ、きみはほんとうに厄介なやつだ」

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2022年10月31日

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