白川紺子のレビュー一覧
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『後宮の烏』と同じ世界線の別大陸の物語。 続編を待っていました。 争いの絶えない隣国、沙文と沙来を舞台に、そこで生きる領主や海神の娘の生き様が描かれる。若由と英の夫婦の話はもちろん最後を締めくくる素敵な物語だが、この夫婦に連なる両国の脈々と続いていた歴史と人の営みを思うと、その壮大さに心打たれる。理...続きを読むPosted by ブクログ
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今回は沙文と沙来の短編ですが全て話が繋がっていてどんどん引き込まれました。
海神に振り回される登場人物たちの苦悩や葛藤がドラマチックで生き生きとしていてとても胸が熱くなりました。
領主の居ない沙来がどうなるか気になるし、海神と霊子の過去も早く読みたい…!
続編希望!Posted by ブクログ -
シリーズ2作目。
明るい話ではない。辛さ苦しみ恨み怒りを扱いつつも一筋の光が訪れて救われる。人間は群れたり寄り添いつつも、一人である。特に立場が上であれば孤独だし孤高でなければならない場合が多い。海神は気まぐれで厳しく、でも娘を遣わす。Posted by ブクログ -
後宮の烏と同じ世界観で始まった新シリーズ(シリーズですよね?)
最後まで落とし所が想像出来なくて楽しんで読めた。表紙の二人の関係の変化を楽しみつつ、謎解きとヒロインの鮮やかな幽鬼退魔にため息。しかし彼は私が読んできたどの小説のヒーロー?より生真面目で堅物で鈍い(笑)好きだけど( ̄▽ ̄)Posted by ブクログ -
ちょうど先日旅行で、椿の種類がたくさん植えてある植物園に行きました。この本に出てくる椿をみることができて、感激でした。この椿たちを巡って物語ができているんだな、と。今回も、やきもきしますが、相手のことを思い合ってほんわかするお話たちでした。Posted by ブクログ
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ファンタジー小説で、描写が細かい割に読み進めやすい。
人物も多いけど多すぎず漢字だから覚えやすい。
1巻で皇太后との争いがあっけなく終わってしまったけど、その後の話の膨らませかたも無理がなく引き込まれる設定。
続きが楽しみ。Posted by ブクログ -
Tさんのおすすめ。
市井の娘が後宮に入り、
優れた能力や異能を発揮する話はよくある。
しかも恋愛要素あり。
そんなよくある話でありながら、
しかも意外とドキドキシーンが多いながら、
ありがちとは思わせない何かがあった。
後宮に入ると言っても妃でもなく女官でもなく、
朱華姫という巫女的な立場のせい...続きを読むPosted by ブクログ -
(上巻より)
清き神と穢れの神を両方とも祀るという、
いかにも日本的な解決な仕方には感心したので、
そのせいかもしれない。
もしくは単純に物語の展開の仕方が上手い、
つまりは著者の腕の良さか。
神様が雛鳥の姿になって、朱華姫にかわいがられて喜んでいるのが、
かわいかった。
そういえば、こういう物...続きを読むPosted by ブクログ -
物語は収束に向かって進んでいっている。
結界を解くためには香薔の術をやぶれる人が三人必要とのこと。封一行、寿雪……そして白雷。白雷の協力は得られるのだろうか……白雷は妹の事が気がかりなようだけれど
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面白かった!
淡路の君の謎に迫りつつ、鈴子の出生への手がかりも掴み、孝冬の心の澱も溶け出していく三巻。
淡路島で絡まり繋がる様々な縁に驚きながら一気読みでした。
相変わらずな孝冬の愛情に気付きそうな鈴子と、彼女自身もゆっくりと変化していく様子にソワソワします。
着物描写が詳細なので、和装クラスタの...続きを読むPosted by ブクログ -
いよいよ最終巻。この本の話以降も、みんながそれぞれ一歩ずつ歩んでいく事が想像できる話で、ほんわかしました。まだまだ、白露は心配で姿をあらわしているみたいですけど(笑)Posted by ブクログ
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シリーズ3冊目。
読み始めた当初は、「椿がらみの事ばかりで、飽きたり中だるみになってしまわないかな」と思っていたのですが、実際に読んでみると、椿どうこうよりも「人と人との繋がり」を中心に据えたストーリー作りがしっかりなされているからか、全く飽きません。
最近、巷でお勧めされていたり、売れていた...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は高良の出番は少なかった。
過去の多気女王の生まれ変わりが千年蠱を祓うことが出来なかった理由が明かされました。澪はその打開策のヒントを思い付きます。
これからどうなるか楽しみです。
出流くん、胡散臭い感じがするけど根は良い子のようです。
番外編で活躍?する茉奈ちゃん、結構好きです。Posted by ブクログ