多崎礼のレビュー一覧

  • レーエンデ国物語 夜明け前
    これはすごい…天才の所業。レーエンデ国物語っていつも分厚いなァと思うんですけど2日で読み切った。「正義はひとつではない。人間が唱える正義は立場によって異なる。数多の正義が潰し合うことなく同時に存在すること。それこそが平和の象徴なのかもしれない。」って文章が出てくるんですけど…正義vs正義って切ないよ...続きを読む
  • レーエンデ国物語
    これぞファンタジー!読み応えのある本を最近読んでいなかったので、読む楽しさを噛み締めながらじっくりと読んだ。
    読後は、ため息が出た。トリスタン…ユリア…
    時には涙しながら…ハラハラドキドキしながら…

    辛い場面もたくさんあったけど…ユリアの強さに勇気が湧いた。

    続編購入は、読んでから決めようと思っ...続きを読む
  • 煌夜祭
    舞台は死の海に隔てられし十八諸島。人と魔物のいる世界。
    煌夜祭の夜、二人の語り部により物語が語られ、つながり、時と空間が混ざり、一つの物語が現れてきます。

    引き込まれてしまいすごいスピードで読んでしまったので、理解が追い付かず最後のパートは3回ほど読み返しました。舞台の島々と物語が幾重に重なり交差...続きを読む
  • レーエンデ国物語 月と太陽
    個人的に1作目ほどの衝撃はなかったけれども、とてもよかった。なにより、厚みに面食らって、600ページ超えの本を読んだの初めてかも。
    壮大な歴史書の1ページを読んでいるような。
    そして1巻も2巻も辛い!幸せな結末であってくれとどれだけ願いながらページを捲ったか…。
    彼女らの犠牲がこの先にどう繋がってい...続きを読む
  • レーエンデ国物語
    巻頭の人物紹介画や地図のおかげで、人物や舞台の把握がしやすかった。
    映像のイメージが頭に浮かんでくるような文章。レーエンデの美しさを映像化したものを観てみたい…
    結末が衝撃的で、しばらく呆然としました。切ない。美しい。
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    芸術というものに焦点を当てた3作目。
    1周したあと、劇のほうを改めて読んだ。
    同じ名前の別人が登場していたりなどで、初回ではイマイチわからなかった部分や時代の移り変わりがわかって、構成が面白いなと思った。
  • レーエンデ国物語 夜明け前
    第四の物語の始まり。
    序章からわくわくする。
    サブタイトルからもレーエンデの夜明けが近づいたのを感じた…

    はずだったのに。
    やはり革命には多くの犠牲がつきもの

    17年後、待ちます!

    このお話では、絶対、イザベル推し♡
  • レーエンデ国物語 月と太陽
    素晴らしいです。正直、本の厚みに慄いたのは数年ぶりです(笑。RPGならさっさと冒頭に来て片付けられて、まぁ彼らのこの気持ち、分かるよね?想像してよ、だから世界を救いに行くんだ、ってエピソードが丁寧に描かれていて、否応なく解らされます。かっこいい人がかっこいい人に惹かれるのも分かるし、好きな人と幸せに...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    双子それぞれの思いや苦悩、成長していく過程がリアルに描かれていて良かったです。
    まだまだ下級市民としてレーエンデ人が差別されている時代。レーエンデの未来に希望があることを信じて4巻いってきます。レーエンデに自由を!
  • レーエンデ国物語 月と太陽
    150年くらい時代を下っての第2作。なるほど、こうやって紡がれる訳ね。前回同様、今回もレーエンデの解放が主題。歴史考察のポイントとしての、各時代の覇者に寄せた物語が、あたかも一つの史実として語り継がれる問題も、サラッと語りに取り込まれている。さておき、今回もキャラ設定が素晴らしく、展開の妙も相変わら...続きを読む
  • レーエンデ国物語 夜明け前
    “レーエンデ国物語”の核心に……。
    武力という武器、芸術という武器で
    これまでユリアとトリスタンが愛したレーエンデを守り繋いできて、今回は経営という武器で闘ったレオナルドとルクレツィア兄妹。
    途中悪の魔女に近づくルクレツィアに頭を抱えて
    何を考えてるかわからず怖くなったけど、
    終盤に向けて本当の目的...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    レーエンデ国物語③

    劇作家の兄リーアン・ランベールと俳優の双子の弟アーロウ・ランベールの物語

    姿は似ているが全く性格・才能が違う二人
    記録が抹殺されている伝説の英雄 テッサ・ダールの戯曲を書くために過去を調べていく二人

    そこに聖イジョルニ帝国の演出家 ミケーレ・シュティーレが現れ 少しずつ歯車...続きを読む
  • レーエンデ国物語 夜明け前
    本を閉じてベッドに入るのだけど、続きが気になってしょうがなくて、結局布団にくるまりながら夜更かしして続きを読む。子供の頃何度も過ごしたそんな贅沢な夜を、大人になった今も過ごせるなんて。この物語に出会えて私は幸せ。
    レーエンデに自由を。
    祈るような気持ちで最終巻を待ちます。
  • 煌夜祭
    最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。
    ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。
    最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何度も驚き、感嘆し、良...続きを読む
  • レーエンデ国物語
    久しぶりにファンタジーを読んだ。
    女性主人公の逞しさとトリスタンの優しさが
    読んでいて物語を面白くさせ、
    読むのが夢中になるぐらい世界観がすごいです!
  • レーエンデ国物語
    古代樹の森の奥深く、巨木の洞の中で暮らすウル族の生活を想像すると夢が膨らむ…
    大きな木のなかに台所や寝室や階段があって、、あれなんだか覚えがあるなと思ったら、完全に「こえだちゃんの木のおうち」(タカラトミー)ではないか!
    が、、そんなほのぼのした玩具のイメージからは程遠く、ましてや美しいおとぎの国で...続きを読む
  • レーエンデ国物語 月と太陽
    自分の愛する場所や人を守るために、自らが戦場に赴き敵国と戦うテッサとそれを支えるルーチェ。
    最終章では残虐王と呼ばれることになるルーチェだが、その真の目的が4巻目でようやく理解できた。
    テッサ・ダールの芯は根強く、死後もなお受け継がれていくことになる。
    それぞれの思いや決意が大勢の人々を動かすことが...続きを読む
  • レーエンデ国物語 夜明け前
    誰かにとっての正義は、捉え方によって誰かにとっての悪になる。
    レーエンデのシリーズは読む度に、気付かぬうちに世界観に入り込んでいて、読み終わったあとはいつも心にぽっかり穴が空いた感覚になります。
    次巻はどんな終わり方になるんだろう…
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    読み終えて暫く放心していました。
    喪失感と充実感、でもやっぱり喪失の方が大きい。
    レーエンデ国物語、革命の物語。
    三度目の物語は自由を制御された国に生まれた
    愛を知らない双子の兄妹のお話でした。
    テッサとルーチェの革命から100年以上が経った時代、
    レーエンデにも芸術を楽しむ余裕が出てきたんだと読み...続きを読む
  • レーエンデ国物語 夜明け前
    第4部「夜明け前」も命を懸けた愛と信念の壮大な物語で本当に最高でした。
    義兄妹の愛情と互いの正義。何が正しさで、何が悪なのか。守りたいものが違う故に正義も違う。最終目的は同じなのに全ての闇を背負おうする妹とこの世の絶対悪を許さない兄。この2人の関係の切なさには涙した。朋友関係のブルーノとレオナルドの...続きを読む