酒井聡平のレビュー一覧
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「硫黄島では一万人が未だに見つかっていません。見つからない理由の一つとして挙げられるのが『風化』です。」
物理的な遺骨の風化と、居住が認められていないことによる記憶と記録の風化、そして、米軍による現在までの支配と日本政府の忖度ーー。
色んな条件が重なって遅々として進まない現状。そんなこと言ってる僕自...続きを読むPosted by ブクログ -
サイパンで戦死したと聞いているおじいちゃんのことがずっと知りたくて、でも何もわからずで、近づきたくて、場所はちがうけどこの本を手にとった。国や家族や未来のために戦ってくれた方々に、亡くなられた方々に、その家族の思いに思いをよせ、おじいちゃんを偲び、自分の境遇の有り難さをあらためて思う。4章では最後の...続きを読むPosted by ブクログ
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これは一級のノンフィクションです。
クリントイーストウッドの映画で「玉砕の島」
として広く知られる硫黄島(ちなみにイオウジ
マではなく、イオウトウです)
約2万人の兵士が犠牲になったと言われていま
すが、実はそれらの遺骨は現在でも半分が見つ
かっていません。
そもそも民間人の上陸は禁じられてい...続きを読むPosted by ブクログ -
TBSラジオ「session」に、著者の北海道新聞記者・酒井聡平氏が出演していたことをきっかけに読んだ一冊。
祖父が戦時中、硫黄島の隣の父島にいたことを知り、祖父の戦友たちを見つけたいという思いで、並々ならぬ執念と行動力で遺骨収集団に加わる様子を読み、このような人、このような記者がいるのだと驚かされ...続きを読むPosted by ブクログ -
普段小説しか読まないからか、最初は読みにくく感じた。
でも伝えたい思いが伝わってきてこれは知らなきゃいけない、読みきらなきゃいけないという思いで読みすすめたところ途中から文体にも慣れ一気に読めました。
とても勉強になりました。Posted by ブクログ -
小笠原諸島にある硫黄島は1945年2月19日に米軍が上陸、日本軍との地上戦となった島だ。本土の防波堤となるべく戦った日本兵士たちは3月26日最後の総攻撃を仕掛け、壊滅した。
著者は若手の北海道新聞記者だが、祖父が小笠原諸島の防衛を担う部隊に所属していた。祖父は幸運にも生還したものの体の消耗がたたり、...続きを読むPosted by ブクログ -
北海道のローカル紙時代に抱いた個人的興味を、ブロック紙に転職して10年以上かけて取材し、これまで記者が上陸したのは若干1名程度に限られる硫黄島に複数回上陸し、最後は天皇陛下に硫黄島の所感を直接質問するという、、、興味関心が人をここまで動かすのかと。凄まじい熱意を感じたPosted by ブクログ
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ずっと帰りを待っている遺族にとっては、遺骨はただの骨ではなく、肉体であり魂でありその人そのものなのです。決して蔑ろにしてはいけない忘れてはいけない、戦った人たちの魂。Posted by ブクログ
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「戦争はまだ、終わっていない」。
読んでいて泣けてきました。
「硫黄島」と聞くと、映画(渡辺謙さん・二宮和也さん、イーストウッド等)を想起出来る人は多いと思うのですが、では「硫黄島の戦いのその後」について考えている、或いは考えた事のある日本人はどのくらいいるんでしょうね。。
この本に出てくる...続きを読むPosted by ブクログ -
太平洋戦争の激戦地、硫黄島。未だ見つからぬ1万人の遺骨の謎を探るべく、調査だけでなく遺骨収集ボランティアにも3度参加した記者の著書。著者の祖父も戦争関係者であったため、単なる興味本位の行動記録ではなくその本気度が十分伝わる記録であり、硫黄島の現状を知る上での一助となる作品。Posted by ブクログ
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新聞記者による遺骨収集参加の体験記(ノンフィクション)であるが、硫黄島の戦後史を知る上で大変重要な研究書でもある。著者の執念、情熱に心打たれる。おすすめです。Posted by ブクログ
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ミステリー小説好きだけどこれは現実のミステリー
信じられない量の資料を忙しい仕事の合間でよくこんな華麗にまとめたなぁと感心してしまう
ジャーナリズムがすごすぎる
おかげで僕は本を読んだだけでこんな貴重な情報を知ることができた
今度は硫黄島の手紙と父親たちの星条旗観ようPosted by ブクログ -
戦没者2万人のうち1万人が行方不明という太平洋戦争屈指の激戦区硫黄島。遺骨収集に執念を燃やす新聞記者の戦い(描く。筆者は本書が初著作。
筆者は北海道新聞の記者。遺骨収集にかける思いは伝わったくるものの、自分には文体が合わなかった。
どうも合わなかった。Posted by ブクログ -
故安倍元総理が確か硫黄島の滑走路で跪き、地面に手を当てて黙祷なさった。
違ったっけ?硫黄島じゃなかったかな。
このところ遺骨帰還の話をそういえば聞いてなかった。
こんなにハードルがあったのかと、それすら知らなかった。小笠原諸島返還の時の米国との色んなしがらみがあったのか。
いずれにしろ、誰がも...続きを読むPosted by ブクログ