山本弘のレビュー一覧

  • プロジェクトぴあの
    イャ~楽しかった。
    アイドルにしてマッドサイエンティスト。人に対して愛を感じる事が出来ないが、宇宙に対する愛に溢れ、ただ一人がむしゃらに宇宙に飛び出す事を目指す少女・結城ぴあの。
    周辺を固める人物造形も良いですね。語り手でぴあのに恋する「男の娘」下里昴、プロダクションの社長・真下・・・・。特に同じア...続きを読む
  • 去年はいい年になるだろう
    24世紀から人類の不幸を取り除くため ロボットがやって来た。
    主人公は山本弘本人。実在の人物や事件を踏まえて展開する歴史改変SF。
    大きな災害を防ぐため、結果として多くの人が幸せになるなら、多少の犠牲は仕方ない? 合理的ではない人間の幸せとは。
  • MM9【文庫版】
    ずっと読みたいと思っていた怪獣小説。とても面白かった!科学も物理学も数学も民俗学も宗教も使って怪獣を研究、特定、対策を練る気象庁特異生物対策部の活躍はカッコ良かった!
  • アイの物語
    【人間はみんな痴呆症だ】

    原文ママではないが、まあ上記の一文を目にした瞬間に星5評価が確定

    久々に痛烈なキラーワードに出会えた
    「この一言のために作品全体を執筆したのでは?」

    そう思いたくなるほど個人的には目の覚めた痛烈な一文

    映画も漫画も人間関係も職場での出来事も何でもかんでも、何もかも寸...続きを読む
  • 詩羽のいる街
    他人に親切にする事を仕事にしてお金を一切手にせずに生きる詩羽のお話


    自分の描きたいマンガと編集者が言う売れるマンガへの修正に悩む男
    公園で小学生達のカードゲームの三角トレード、果ては五角トレードまでこなし、すべての子に利益を配る女性 詩羽に出会う
    「デートしよう」と誘われて行った先々で経験する詩...続きを読む
  • 詩羽のいる街
    10年近く前に読んで、懐かしくて今回再読しました。
    いまだに読んだ時の揺さぶられ感が残っていて、影響を受けた小説トップテンに君臨中。
  • 君の知らない方程式 BISビブリオバトル部
    メインとなる物語展開に関しては、真っ直ぐど真ん中を貫き通したなあという印象。
    世間の評価とは別に、自分が好きなものを好きでいるということ自体が救いとなることが描かれているのが素敵。
    これはしっかりと伝えたい。だからこの本を推そう。
  • プロジェクトぴあの(上)
    天才少女結城ぴあのと、本作の語り手である結城すばるという男の娘のボーイミーツガールから始まる、アイドル×オタクカルチャー×ハードSF。結城ぴあのは「宇宙へ行きたい」という夢に向かってトップアイドルに上り詰め、物理法則を塗り替え、世界を変革する。
    超然とした人間らしくない雰囲気や、一途に宇宙を愛し、唯...続きを読む
  • アイの物語
    世界は物語で変えることができるという作者の信念を感じる。
    AIとの対比によって、人間の不合理な性質をよく理解できる。
    この本を読んだ我々もまた、アイビスに選ばれた語り部である。
  • アイの物語

    特に第6話がいい

    おそらく作者山本弘の代表作と思う。この作者の小説は時々説教臭が鼻につくことがあるがこの本はその点が薄めで読みやすい。
    特に最近進歩が顕著で身の周りにあふれ出し始めているAIの未来像 その光と影を描き出し問題提起している。もちろん単なる啓発書ではなくSF小説としても素晴らしく面白い。特に第6話の最終...続きを読む
  • プロジェクトぴあの

    大暴走ハードSF

    山本弘流の絶好調な科学SF、頭脳SFが楽しかった!嘘みたいな壮大さが気持ちいい。
    ちょうど読了後に太陽フレアのニュースがあって、知ってる!となりました。
  • 詩羽のいる街
    ミッション系の学校で「無償の愛」とかを教わってきた身としては詩羽がどんなに人に親切にしていても結局見返りを求めている時点でなんだか残念だと感じていたが、それで周囲の人は納得しているし、トラブルなく成り立っているので、詩羽の能力は本当に尊敬に値すると思い直した。
    常にアンテナを張って周りの人の心を察す...続きを読む
  • 創作講座 料理を作るように小説を書こう
    たまたま連続で似たような本。こちらは山本氏の小説の創作方法について事細かに書かれている。〈BISビブリオバトル部〉シリーズを愛読しているが、十分に練られて結実したものなのだということが伝わった。若干辛口なコメントもあり。でもきわめて最もな記述多し。(分かっていたことだけれど)比較すると、森博嗣さんの...続きを読む
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル
    私立探偵リジーとその助手のクリスタル。彼女たちが出くわすさまざまな事件は、常識では考えられないようなものばかり。しかしそもそも、彼女たち自身がその常識からもかけ外れた存在であり、第一話から度肝を抜かれること必至のホラーミステリ連作集です。
    ミステリ好きにはもちろん、ホラー好きにも楽しい。そしてSF好...続きを読む
  • 詩羽のいる街
    中学生くらいのときに読んで、作者さんも本のタイトルも思い出せなかったけど、内容をふと思い出して、どうしても読みたくて、どうにかこうにか見つけ出して、やっと読めた。不思議で魅力的な女の子がみんなを幸せにする話。
  • 創作講座 料理を作るように小説を書こう
    小説を書きたいわけではなかったが、山本弘さんの著書であるのと小説がどうやって書かれるのか関心があり読んだ。小説を書いている人からみたらどうかはわからないが、個人的には著者の私見もあるが考え方やテクニック的なところは理解しやすかったと思う。ご病気で新たな作品の執筆がままならないようですが再び山本弘さん...続きを読む
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下
    他校とのビブリオバトル
    偏った思想を持つ相手に対してどうするか?

    三益先生がいなくなった後の部長の変わり身がウケる

    途中まではザマァ!と思って読んでいたけれども、朝日奈先生の言葉で読んでいた自分もぶん殴られる
    正義の究極は悪なんだよなぁ……
    自分が正義だと思っている奴ほど歯止めが効かない
    だって...続きを読む
  • プロジェクトぴあの(上)
    凄い読後感。とてつもない青春(恋愛)小説である作品でもあると感じた。


    太陽フレアの影響で、計画が頓挫しそうになるも、その天才的発想でその困難を突破する科学者「結城ぴあの」。
    この少女が最後まで科学に、宇宙に一途なのが魅力だと思う。
    お互いに一途であるが故に、先天的に必然的に結ばれることのない一方...続きを読む
  • アイの物語
    人類が衰退しマシンに支配された世界で
    語り部である「彼」はアイビスというマシンに物語を聞かせられる
    その目的とはなんなのか

    物語はフィクションであり真実ではない、が真実以上の力がある。
    人間はフィクションの中で生きている
    外界を内面に映し出し、それを主観的現実と認識して行動や思考を決めている。
    ...続きを読む
  • MM9 ─invasion─【文庫版】
    遠い宇宙から襲来する怪獣を、また別の怪獣に憑依されたヒメが、東京スカイツリーにて迎え撃つ。巨大少女好きにはたまらない描写の数々。