光瀬龍のレビュー一覧

  • 百億の昼と千億の夜
    30年以上前に一度読みました。歴史的な名作品だと思います。萩尾望都の、漫画が見事にはまっています。多分光瀬さんも認めていると思います。小説がとっつきにくい方は漫画から入るといいと思います。宇宙の外側に別の世界があるなんて案外本当かもなんて思ってしまいました。
  • 百億の昼と千億の夜 完全版
    三浦しをんさんの「乙女なげやり」から、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を知り、
    その繋がりで萩尾望都さんを知り、本作品を読むに至っている。
    萩尾望都さんは手塚治虫さんの影響を強く受けていて、漫画の雰囲気(根底にある思想とか)も似ていると感じる。

    この本は、2022年に再編集されて出版された [...続きを読む
  • 百億の昼と千億の夜 完全版
    『百億の昼と千億の夜 完全版』を読み終わってしまったわ…。阿修羅王の戦いは果てしなく続く…つづ…く……。
  • 明日への追跡
    作者がSFの人と知っているから衝撃は無かったですが、先入観をもたずに本を読むと驚くのではないでしょうか。
     前半はまぎれもないサスペンス(転校生がテストを覗いた?という話は少しSF要素なのかと見えるが、妄想だという言葉で締めくくり、その後事件が起き、現実に引き戻されます)。
     いきなり後半でSF...続きを読む
  • 夕ばえ作戦
    中学生が古道具屋で偶然見つけたタイムマシンで
    江戸時代へタイムトリップして、現在のアイテムを持ち込んで
    敵方の忍者と闘うという荒唐無稽な内容でしたが、
    少年の心を掴む何かがこの作品にはあり、少年の頃夢中で読んでおりました。
    学習雑誌などで後に大家となるSF作家による同様の作品が
    競争するよ...続きを読む
  • 寛永無明剣
    戸時代、寛永の世に、武士として生きる主人公。そして、彼と愛し合う妻。実は、妻は遥か未来から送り込まれた人間だった。そして、歴史を変えようとする敵が寛永時代に現れる。主人公は秘められていた自分の力を発揮しはじめ、敵と壮絶な戦いをする。主人公と妻のHシーンも色っぽく書かれていて、秀逸です。
  • 明日への追跡
    何といっても私を読書という異次元の世界へ誘ってくれるきっかけとなった作品。
    40年以上前で内容はもう忘れてしまったが一心に読み耽った覚えがあります。
    この頃に読んだ本は面白かった。眉村卓さん、光瀬龍さんなんかの学園SFもの。
    NHKでドラマもやってたし。これに通じるのが「6番目の小夜子」。
    最近読ん...続きを読む
  • 百億の昼と千億の夜

    上位存在と世界

    一部ご紹介します。
    ・「あれが何者の像なのか、おそらくこの世界の統一者である梵天王でさえ知るまい。
    あの像に移された巨大な神人は、かつてこの世界を訪れ、この世界が己の領域にあることを宣言して去った異世界の住人。
    この世界を外から支配するもの。五十六億七千万年後に再びこの世界に現れて、すべてこの...続きを読む
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書
    子供の頃、夕ばえ作戦(うちの近所が舞台)とか北北東をソノラマ文庫のジュブナイルを愛読、「百億の昼と‥」は「果てしなき流れ‥」と「神狩り」と並び、最もカッコイイ日本SFだと思う。本書は宇宙もの中心のラインナップで、かっこよさよりはガテン系の装い。「東キャナル文書」の連作が趣き深いです。ハルキ文庫で買っ...続きを読む
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書
    懐かしい東キャナルシティ。
    慣れ親しんだ語り口。
    良いですねえ、好きですねえ。
    なにもない砂漠、吹きすさぶ砂嵐。
    数億年の過去と未來。

    大人になってみると、大金のかかる宇宙開発にこういう雑な人達を使って良いのかなと思うところもあります。
    大航海時代がイメージとしてあるのかも。

    年代シリーズも掘り...続きを読む
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書
    光瀬龍が新刊で読めるって嬉しい!(((o(*゚▽゚*)o)))
    小学生の頃に鶴書房の本を読んだのが最初だと思うが、中高生の頃から一番好きな日本人作家として挙げてるのが光瀬龍だった。ザッツ・エンターテイメントなものも好きだけど、虚無的な感じも好きなんだよなー
  • 百億の昼と千億の夜
    寄せてはかえし
    寄せてはかえし
    出だしでマイった。好みだと思いながら読み進めれば、
    ますます好ましく、面白く、一言一言がしみ込んでくる。
    日本のSFで、久しぶりに感動した。
    人間界など地球や宇宙からすれば、目にも見えない塵のようなもの。
    奇跡としての人間の誕生は、彼岸と此岸の断崖に存在する。
  • 百億の昼と千億の夜
    日本SFの金字塔だと勝手に思っている。
    一見難しそうな本だけど、読むとぐいぐいと物語に引き込まれる。
    この本を、哲学的に読むか、SF的に読むか、神話的に読むか、どう読むかは読者次第だ。もちろんどんな本にも言えるが、とりわけこの本は阿修羅王の顔のように多面的な表情を持っているのではないだろうか。
    哲学...続きを読む
  • 百億の昼と千億の夜
    面白かったー!いろんな他の作品と繋がる。10冊くらいのシリーズになってもおかしくない世界観。漫画化されたのも読んでみたいな。
  • 百億の昼と千億の夜
    母お気に入りのSFコミック。釈迦の時代やアトランティスから宇宙の滅亡までを描いており、スケールが半端じゃなくでかい。
  • 百億の昼と千億の夜
    まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。
    少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。
    色彩描写も素晴らしく、時...続きを読む
  • 百億の昼と千億の夜 完全版
    20代半ばまでSFは苦手だと思っていたのですが、ハリソン・フォードを好きになり、スター・ウォーズ、ブレードランナーを観ていたら慣れた…というアマノジャク。でも、超少女明日香は大好きでしたが…宇宙、がピンと来てなかったのかもしれません。

    萩尾先生の作品は、今さらこの5年以内に読みまくっていて、その流...続きを読む
  • 百億の昼と千億の夜 完全版
    この作品の阿修羅がCLAMPの『聖伝』の阿修羅の元になったんだよな……
    壮大なストーリーだった。ラストは漫画版『風の谷のナウシカ』を思い出す。一回読んだくらいじゃわからない。もう一回読もう……
  • 明日への追跡

    明日への追跡

    話が現実の世界から遠ざかって行くところが、なんとも面白かった。
  • 百億の昼と千億の夜
    随分前に読みましたが,記録していなかったようなので改めて記載。
    日本のSFというと真っ先に名前が挙がるであろう一作。
    光瀬龍作の、東洋的匂いが独特な素敵なSF作品。
    タイトルが秀逸なのはもちろん、話も面白いです。
    登場人物は皆、印象的。特にあしゅらおうが印象に残りました。
    他に印象に残っているとすれ...続きを読む