小原雅博のレビュー一覧
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用語の解説に終始している本とは違い、
政治とは何なのか?
軍事力はどうあるべきか?
国益とは何かなど基本的な考え方から対話形式で紹介されていて読みやすい上に分かりやすかった。
曖昧模糊としていた国際政治の一端に触れたきがした。Posted by ブクログ -
タイトルに偽りなく、
10時間でざっと学べる本でした。
情報量が多いのですべて覚えられるわけではないですが、
基本的な考え方や国際政治的な視点をがどんなものなのかを知ることができるので、日頃のニュースをその視点で見ることで徐々に把握できるようになるのではないでしょうか。Posted by ブクログ -
国際政治の歴史。国家の成り立ち。国家間の闘争や戦争。政治形態から始まり、米中のデカップリングによる争い。国連や中国の一国二制度、地政学など読みやすい一冊でした。
読んでいて歯痒かったのは日本が国際舞台の主役になることはないのだなと感じられました。コロナがそれを加速させたのかもしれないけど、グランドデ...続きを読むPosted by ブクログ -
高校の世界史を学んだ知識レベルでしたら、難なくざっと学べる内容だと思います。一度国際政治学を学んだ方に取ったら物足りないかも知れません、本書は国際政治学の入門版だと思います。
ページのレイアウトとしては、左ページに詳細の説明文があり、右ページには左ページの図解説明(30秒でわかる!ポイント)が描かれ...続きを読むPosted by ブクログ -
主権国家を誕生させたウェストファリア条約などの基礎的な内容から、至近の関心事であるNATOの東方拡大の歴史まで。本来、ソ連時代に東西ドイツ統一時にNATOに東進をさせぬ事を条件にしたが約束は守られず、東欧諸国やバルト三国のNATO参加から、クリミア併合に至る経緯まで。
一つ一つのテーマはあっさりし...続きを読むPosted by ブクログ -
国際政治学の初歩
とても読みやすい本だった。
民主主義を善として構築された国際社会・秩序は中国にとってはスタンダードではなく、納得できない部分もある。いくら中国が発展しパワーを得ようと、その国際秩序は容易に覆すことはできない。
上記を要約。
自由や民主主義、人権の尊重や法の支配と言った普遍的価値を掲...続きを読むPosted by ブクログ -
1.最近、国際情勢が悪くなっており、武器を持たない戦争に陥っていることに不安を感じています。そこで、なぜこのような情勢になってしまったのか、ふと興味を持ったため、考えてみることにしました。
2.この本では、1つの事柄に対してこれだという答えを決めつけるものではありません。法や経済政策、戦争について...続きを読むPosted by ブクログ -
異なる立場や主張の学生を立てて、それを模擬的な授業形式で進行していく本。
だからこそ分かりやすい。
平和主義はいいが、それだけで果たして日本の国益は守れるのか?
国防をどう考えるのか?
経済が発展すればそれだけでいいのか?
国際協調路線はいいが、世界はそんなに甘くない。
自国の利益が優先され、友好国...続きを読むPosted by ブクログ -
国益とは何か、国益概念の歴史的変遷、日本の国益に関わる問題として、朝鮮半島、東シナ海、南シナ海を取り上げた上で、我が国の国益とそのために取るべき進路を論じる。
Posted by ブクログ -
国際政治学をさっと概観できる。そもそも政治学は特定の人間像を想定したうえで成り立っているので、根本となる人・社会への理解が変われば上に建つ政治や国際関係の考え方も変わってくるのだろう。その前提を思い出すために、他学問も併せて学ぶべきだと考える。Posted by ブクログ
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ウクライナの戦争が始まった時は、動機も何も分からず、なぜこんなことを突然始めたのだろうと思ってた。ずっと世界は不安定だったけど、コロナ禍以降不安定さが生活に繋がってくることを痛感し、戦争反対でも専守防衛とか言ってられないかもと思うようにもなった。各国トップは何を考えていて、その背景にはどんな歴史や思...続きを読むPosted by ブクログ
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対話形式の入門書。国際政治を価値(=リベラリズム)と力(=リアリズム)の織り成す世界ととらえる。面白かったのは、スイスで銃乱射が少ないことからアナロジーを展開して軍事力を国際平和の為に使うという発想。その支持者にはなれないが、逆転の発想ではあった。恐怖の論理と理想のギャップはなかなか埋まるものではな...続きを読むPosted by ブクログ
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核の傘、恐怖の論理、非核化、などいきなり出てくるととっつきにくいワードも流れの中で平易に書かれていて初学者にやさしい。
国際政治に統率者はいない、その前提でいかに1つの方向に向かっていくのか(あるいは行かないのか)、その時にどの観点が重視されるのか、例として中国、北朝鮮、アメリカ、辺りをもとに話が...続きを読むPosted by ブクログ