菊地秀行のレビュー一覧
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Dシリーズには珍しい海洋冒険もの。もっとも立ち寄るのは孤島ぐらいで、もっぱら船内が物語の舞台ですが。
今回の敵は神祖とも旧知の女貴族ですが、最初からDの素性を知っているなど、いつもとはちょっと毛色が違う感じ。
Dはまたしてもご神祖の遠大な計画に巻き込まれます。
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ミステリー要素の入った短編5編。
人妻吸血鬼のお宝、ホテル密室殺人事件、老貴族殺人事件、研究所遺跡探索、連続殺人鬼探し。
異色の39巻です。作者も初めての挑戦で、あとがきにも苦労の跡がにじむ。
逃走中の殺人鬼の話が一番面白かったな。敵も複数出たし。 -
原作の菊地秀行が好きです。
ちょっと古いけど、現実世界に怪物が出てくるような小説は、とても楽しいです。そしてちょっとエッチです。
本編も鬼との戦いをしつつ、セクシーな場面もあります。冬花万由はパジャマ姿でさらわれてるだけなのにエロい(個人の感想です)。
不死身の鬼との戦いも圧巻です。
本編は前作...続きを読む -
2話まではゲストヒロイン死なないのだが、3話目は切ないなあ・・・・・・
やっぱりDの中編集となると、絶対ひとつは悲劇が入っちゃう。優しき巨人と遺伝子改造少女の宿命バトルは、結局誰も報われない結果に。
まあそこそこいい感じに終わるのは1話目だけで、2話目も依頼人の婆さんとか割を食うんですけどね。
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今回はなんと言ってもヒロインが単独でラスボスを倒しちゃうという快挙、これに尽きるかと。
女武器屋だけに仕込み武器が凄いです。鋼糸銃や自家製炸裂弾、銃口逆さまのトリックガン等を駆使して大活躍。
そして魔人夫婦の妻はDと幼少時の因縁がありましたが、やはりDシリーズっぽく最期は夫共々哀しい感じに...続きを読む -
これはやばい。良い物読んだ!
伝奇的時代小説であり、剣の小説でもあるかもしれない。
川霧のように、すーっと足下にもやがかかり続けているような、不思議に寒々しい雰囲気がたまらない。
面白かった。
贅沢な短編&掌編集。Posted by ブクログ -
1980年代後半に初めて菊池先生と細馬先生に出会ったのがこの作品。
当時は、細馬先生の画力とデザインのセンスに圧倒されていました。
先ずギーガーの影響を受け、独特の東洋の意匠を凝らしたオーヴァテクノロジで且つ、オーパーツの都市の造形や小道具も数々にヤラレてしまいました。
魚のウロコのような...続きを読む -
憶えている限り、せつらの同衾シーン二人目……。
結局正体不明のままでしたね。また出てくるのかな?
1番の見所は戸谷さんの戦闘シーンというかインパクトありすぎて他の戦闘シーンが霞んでしまった……!!Posted by ブクログ -
最後はなかなかファンタジックな終わり方だった。
貴公子に感謝のチューをした村娘は世界設定上貴族に恐怖しないDNAの持ち主なのだろうww他の作品にも何回あったか、そんないつものBADエンド、でもハートフルな感じだった。Posted by ブクログ -
菊地秀行は天才だな、と思うのは、惜しげもなくキャラを使い捨てるのを見る時。Dでは特にそれが顕著だ。
なぜなら、Dは基本的に一作一話で、その回に出て来たD以外のキャラクターが続いて登場する事がない。
滅ぼされる貴族しかり、後に残される人間しかり。
それなのに、その一人一人に重厚なドラマ性が付与されてい...続きを読むPosted by ブクログ -
魔界都市<新宿>マンサーチャーシリーズの1巻。<新宿>触れてはならぬ三魔人のひとり「秋せつら」が主人公。もう20年ぐらい続いているシリーズ。異世界になった新宿を舞台に活躍。今も昔も主人公の本性は、謎のまま。でもかなり面白い。菊地秀行の代表作のひとつ。読んでみて。Posted by ブクログ
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人間も貴族も生まれ出でた郷が必ずある。その土地を離れた者に取っては故郷のはず。
でもその場所が果たして幸せな土地なのか不幸な土地なのか、それは本人以外は誰にも分からないだろう。
Dという名を持つ若者でさえも…
それが辺境、それが貴族達の住まう世界。 -
魔界都市ブルースシリーズ最新刊。
もう、本当に、どれだけ大好きなのか。
この世にはあまたの主人公、ヒロインがいるが、秋せつらとドクター・メフィストを超えるキャラクターに、果たして出会えるのかどうか。どっちがヒロインかとかは、聞かないで。
「絵にも描けない美しさ」を描こうとするとどうなるか、そり...続きを読むPosted by ブクログ -
まさかのメフィスト先生のマンガ化。
本屋で見かけてびっくり。即買い。
魔界都市ものは、菊地秀行先生の作品の中でもトップをひた走る人気シリーズ。
そりゃそうだ。
菊地センセの作品に出てくる超絶美形のうち、最強と言われる二人がそろって棲息する街、それこそが魔界都市<新宿>。
月すらもその醜さを...続きを読むPosted by ブクログ