ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。心に封印し続けた悲劇は、まさにその地で起こったのだ。私は迷いつつも、真実を求めて執筆するが……。評判の占い師、悪夢が憑く家、鏡に映る見知らぬ子。怪異が怪異を呼びながら、謎と恐怖が絡み合い、直視できない真相へとひた走る。読み終えたとき、それはもはや他人事ではない。ミステリと実話怪談の奇跡的融合。(解説・千街晶之)
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
読み進めれば読み進めるほど背筋が凍りつくようなゾクッとする作品。 フィクションであると分かっていながら自分の知る地名、場所、想像すれば簡単に思い描くことの出来る景観が舞台となり、そこで起きた物語に二度背筋が凍るのを覚えた。 現実とフィクションの隔てない融合にじっくり恐怖に陥れられた。読み終えればもう...続きを読む他人事では無い。納得。
『いきなり崖から突き落とされたような気分』 怪談として残る不明瞭さと、話の展開の突然さがそんな気分にさせているのではないかと思う。 怪談に分類される作品にはなるが、急病で突然状態が悪化した、そのような話の進み方をする。 本作は、6つ話が詰み込まれた短編集であり、全てが怪談話となっている。 (なの...続きを読むで、怖い話が苦手な方には注意) また本作は全ての話が繋がる、いわゆる連作短編。 連作短編の魅力は、最後の最後まで読み込むことで、物語の味が濃厚に出てくることである。 しかも、本作の怪談にはミステリー的な要素もある。 何となく読んでいた言葉の裏側には、深い関係性が隠されていたのだが、これを知った時、本当に震えが止まらなかった。 本当に短編集で良かったと感じた程だ。 私自身、芦沢央先生の作品は2作品の挑戦であるが、「本当に短編集か…?」と感じる程、一つ一つの話が濃く凝縮されている。 本当に描写の仕方が上手く、読者が「つい読み込んでしまう」ような言葉選びに感動する。 本作の話が事実なのかは不明であるが、何にせよ背筋が凍る話であることは間違いない。
複数の実話怪談風作品を収録した連作短編 って事でよいのだろうか? 以下、公式の作品紹介 ---------------------- この恐怖、一生モノ。 2019年本屋大賞ノミネート! 静岡書店大賞受賞! 山本周五郎賞ノミネート! 週刊文春ミステリーベスト10国内部門第5位! このミステリーがす...続きを読むごい! 国内編第10位! ミステリが読みたい! 国内篇第7位! ミステリ×実話怪談の奇跡的融合で絶賛を浴びた注目作がついに文庫化。 「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。忘れたいと封印し続けていた痛ましい喪失は、まさにその土地で起こったのだ。私は迷いながらも、真実を知るために過去の体験を執筆するが……。謎と恐怖が絡み合い、驚愕の結末を更新しながら、直視できない真相へと疾走する。読み終えたとき、怪異はもはや、他人事ではない――。(解説・千街晶之) ---------------------- 実話怪談を思わせる「聞いた話」と、その話の顛末や背景の短編 その記事が雑誌に掲載されて、本にするために他にも怪談を求める行動が次の話を呼び込み……、と展開していく 実話怪談っぽくはあるけれども、実話怪談特有の意味不明さの中にも論理的な背景や理由があったりと、ミステリ要素も含む連作短編怪談と思って読んでいくと、終盤の展開に驚かされる 5話+最終話の仕掛け これは、実話怪談風のモキュメンタリーという事でいいんだよな? 怪異にも求められるロジカルさについての言及 後期クイーン的問題もそうだけど、作中で提示される情報が真実か、また推理に必要な情報が全て提示されているとは限らないという問題 ミステリとしては謎を残したまま話が終わるのは美しくないけど ホラーや怪異であれば全てが合理的に説明がつく必要がない 「実話」風であるならなおさら そう思って読み進めていたところに、そんな穴を埋める仕掛け 怪異といっても、やはり怖いのは人 と、思わせておいて……という二転三転する恐怖の構造が見事 似たような作品であれば、小野不由美さんの「残穢」も同様 読んでいる私ももしかして?と思わされる、手に持っている本を通じて伝わってくる気味悪い恐怖感 さらに、この作品はこれ系の話を信じない人ほどアレの対象になるというパラドクス 怖がる人は当然として、オカルトを否定する心理をも人を恐怖させる要素にする構造はすげぇ ってか、実際に私もどこからどこまでが本当で、どこからがフィクションなのか疑う気持ちがあるけれども、どこか全部信じたい気持ちもある不思議な読後感 最終話が全ての肝になってるなぁ…… ところで、榊桔平って実際にはいないよね…… ということでいいんだろうか……?
フェイク・ドキュメンタリーものが大好きなのですが、最初から最後まで先が気になって仕方なく、数時間で一気に読んでしまいました。 とても読みやすかったです。 途中までは短編集として成り立っていますが、最終話にてそれぞれの話が繋がっていく展開。 読んでいる途中、ここ繋がってるなとわかるところはいくつかあ...続きを読むりましたが、そんな予測を遥かに上回る勢いで、こんな細かな文章・表現すらも繋がっていたのか!と、後半はドキドキしながら読んでいました。 それぞれの話の内容も、超常現象である怪異と、人間の感情や行いが招いたものとが絶妙なバランスで混ざり合っていたように思います。 はやくページをめくりたい、けどこの楽しさをもっと味わっていたい!という気持ちになった本でした。 おすすめです。
ミステリー・ホラー。怖かった。 神楽坂行くのが怖くなった。この本に出てくる〇〇さんがいたら…と思うと怖い。 怖い話を集めたら共通点が、ぼんやりとした輪郭が徐々にはっきりしてくるところはすごく怖い。よくできてる、上手に書かれてる、だからこそ怖い。
終始じんわりと怖さが漂ってて、吸い寄せられるように読んだ。 フィクションのはずなのに読んでいるうちに現実と創作の区別がつかなくなるところがおもしろい。 巧妙なフェイクドキュメンタリー。 ホラーや超常現象の常識について疑問を投げかける文章(ネタバレになるので省略)があって、その着眼点は目から鱗〜って...続きを読むなった。
芦沢央さんにハマるきっかけになった本。今まで出会ったことのないタイプのホラーだった。ホラーは好きでも、幽霊ものはあんまり…という方にもおすすめ。個人的にはなかなか怖くて、一人暮らしであることを若干後悔した。
最近数が増えてきた所謂モキュメンタリー作品。 実話怪談でありつつ、ミステリ要素も兼ね備えた、自分好みな作品でした。 6編からなる連作で、一見バラバラな話が実は...というモキュメンタリーではありがちな構図ですが、その各所の繋がりや、現実と虚構がぐらつくメタ構造などの描写が、芦沢央さんの巧みな構成、描...続きを読む写力で描かれており、短いページ数ながらも、読み応えがありました! 余談ですが、作品内でキーパーソンとなる、とある人物の名前を検索すると..... なかなか凝った仕掛けで芸が細かい。
思ったよりは怖くなかったかな。 全体的に不気味で後味の悪いお話で、最後の伏線回収はミステリのようで楽しめた。
なんだろう、、、この怖さは、、、 読んでいると、現実の世界に怪異が染み出てくる。さらに読み進めると、謎が明らかになる度に怪異が現実に染み込んで、染み付いて、頭から離れなくなってしまうような、、、そして、怪談だからか、なんだか真実がスッキリ分かった気がしない。だから考えてしまって、気持ち悪い。でも、そ...続きを読むれが楽しい。 裏表紙は、もう逆におしゃれ!
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
火のないところに煙は(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
芦沢央
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
汚れた手をそこで拭かない
神の悪手(新潮文庫)
貘の耳たぶ
いつかの人質
今だけのあの子
カインは言わなかった
鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)
KADOKAWA発 面白さ絶対保証!俊英ミステリ3作品試し読み合本
「芦沢央」のこれもおすすめ一覧へ
▲火のないところに煙は(新潮文庫) ページトップヘ