アメリカン・ブッダ

アメリカン・ブッダ

946円 (税込)

4pt

もしも荒廃した近未来アメリカに、 仏陀を信仰するインディアンが現れたら――未曾有の災害と暴動により大混乱に陥り、国民の多くが現実世界を見放したアメリカ大陸で、仏教を信じ続けたインディアンの青年が救済を語る書下ろし表題作のほか、VR世界で一生を過ごす少数民族を描く星雲賞受賞作「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」、『ヒト夜の永い夢』前日譚にして南方熊楠の英国留学物語の「一八九七年:龍動幕の内」など、民俗学とSFを鮮やかに交えた6篇を収録する、柴田勝家初の短篇集。解説:池澤春菜

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アメリカン・ブッダ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「伊藤計劃トリビュート』でその名を目にして依頼気になってた作家さん。
    民俗学×SFの短編集、どれもおもしろー。

    特に最初の「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」とタイトル作の「アメリカン・ブッダ」が好き。前者は論文の形を採りながらリアルに架空の民族の風俗を描く切り口が新しく感じた。絶対にいないは

    0
    2022年09月25日

    Posted by ブクログ

    好き。すごいよかった!
    短編集だけど、どれもよく出来てるなーって。
    少数民族とVR、最先端科学技術と民俗学、インディアンと仏教と仮想現実。普通一緒に並ばないでしょっていう意外な組み合わせが起こす化学反応ったらもう。どの話にもノスタルジーみたいなものを感じる。のは、無機質なもの、未来的なものののなかに

    0
    2022年03月03日

    Posted by ブクログ

    民族学SF!着眼点が面白い。

    VR世界で生まれて死ぬ少数民族を描いた『雲南省スー族におけるVR技術の使用例』から始まって、人口の大多数がバーチャルに逃げたアメリカを描く『アメリカン・ブッダ』で締める構成がすごくきれいだと思った。

    個人的には物語を病気として排除する『検疫官』が一番面白かった。

    0
    2022年01月12日

    Posted by ブクログ

    雲南省スー族の話は割とリアルにあり得そうなので面白い。邪義の壁もよかった。骨が壁から見つかり、念仏を唱える話。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    本書を通勤電車で読み始め、何度も乗り過ごしそうになった。面白い本かどうかの基準のひとつは、どれだけその世界に入り込めるかにあると思う。

    ペンネームからして「柴田勝家」などという、何とも人を食ったものだが、書く内容はそれに輪をかけて愉快だ。例えは悪いけど、とても壮大なホラ話を聞かされた気分になる。あ

    0
    2021年05月20日

    購入済み

    面白い

    ネットで見かけた「柴田勝家は才能の持ち腐れ、才能有り余ってる」って言葉に興味が湧いてこちらを購入。
    ひとつひとつが長編になり得る題材なのに短編でまとめてしまっている。
    これらの設定ひとつでどれほどのストーリーができるのだろう。
    惜しみなくジャブジャブと注いだ短編集。

    0
    2020年09月14日

    Posted by ブクログ

    柴田勝家…柴田勝家?!
    戦国武将の?となるけど、もちろんペンネーム。
    評判が良かったから読んだけど、凝ったSFだった。
    私は「鏡石異譚」が好き。
    未来の自分が時々「警告」をしに来てくれる少女。
    人生で出会うはずの事故を回避して成長し、大人になった時に今度は幼い自分に会える。
    遠野物語とSFを絡めるっ

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    柴田勝家、ずっと気になってたのがやっと読めた。がっつり民俗学の雰囲気。SFで擬似数学的科学的な発想の世界観のものは多いけど歴史社会的なアプローチで語るとこういう感じになるのか、と興味深かった。設定は全てが新鮮で、スー族のVR技術、邪義の壁、アメリカンブッダあたりが展開としても面白かった。

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    表題作をはじめ6本の短編が収められている
    私の好みでは表題作であるアメリカン・ブッダが面白かった
    仏教の教えを訥々と語るミラクルマンとそれを仮想世界で聴く主人公の視点で描かれている
    仮想世界は現実世界と体感時間の速度が異なっており、ブッダの教えを聞きながら世界が一巡する
    現実で語るミラクルマンに仮想

    0
    2023年12月03日

    Posted by ブクログ

    すっかりはまってしまった柴田勝家。短編集は「アメリカン・ブッダ」。
    すべての村人がVRの中で生きている世界を描く「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」、ブラッドペリの名作(華氏451度)にインスパイアされたであろう、物語というものがすべて禁止された世界を描いた「検疫官」など尖った設定の数々で楽しま

    0
    2023年04月18日

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