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「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。
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Posted by ブクログ
お恥ずかしながら、少なくともここ10年くらいは第二次世界大戦の主戦は太平洋戦争だったという感覚でいた。 この大戦による日本の犠牲者は戦闘員、非戦闘員合計でおおよそ3百万人と推計されている。気が遠くなるような悲惨な数字だ。 一方、旧ソ連はジェノサイトも含めると犠牲者は28百万人と推計されている。想像...続きを読むを絶する数字。 ドイツの犠牲者はおおよそ8百万人と推計されている。 また、まさに現在進行中のウクライナ情勢におけるロシアの文字通り「地政学」上の立ち位置が分かるような気がした。
こんな表現は適切ではないかもしれないが、面白かった 久しぶりに本の内容について議論したくなってしまって友人に勧めまくった どちらも戦略なくただ人が死んでいく こんな人が国を動かした時代があったなんて…
ソ連もドイツも指導者が戦略でなく作戦レベルで口を出すし、口を出すときの判断基準がイデオロギーだし、妙に過信して墓穴を掘るし……。似た者同士が正反対のイデオロギーを振りかざして被害を拡大させたのが良く判ります。 あと軍人の作戦判断は妥当なものが多いと思いましたが、優勢な時は楽観視をしてしまいがちで、劣...続きを読む勢になると無理をして墓穴を掘るのは洋の東西を問いませんね(と、同じ時期の東の方を見ながら思う次第)
これを読めば第二次世界大戦における独ソ戦の全てが理解出来る名著。 今まで誤解されていた面も丁寧に説明されているので、ドイツの絶滅戦争に関心のある方はこの本から始めるのがお勧めだと思います。
独ソ戦、東部戦線こそが主戦場というだけあってとてつもない凄惨な戦いだったことがわかる。 戦争が起きる上でイデオロギーや地理的な要因がかなり大きい。 なによりソ連がめちゃくちゃ強いことが分かった。
第二次世界大戦における、ナチスドイツとソ連の泥沼の戦いの詳細な研究記録。 ヒトラーやスターリンという残虐な暴君がその惨禍のわかりやすい原因として槍玉に挙げられるが、真理はそう簡単ではない。 実際には、加担した人々もその非難を逃れようとしてヒトラーに責任を押し付けたりだとか、各地域の人々がユダヤ人に対...続きを読むし強い憎悪を持ち、ナチス党員が求めずとも自発的にユダヤ人を虐殺したりだとか、政治的な駆け引きのためやむなくソ連またはナチスに加担したりだとか、一筋縄ではないのが事実である。 現在進行形に進むロシアのウクライナ侵攻を理解するのにも参考になる。 また、いざ戦争となればどのような形で国民や国土が無残に踏みにじられるかを知っておくことは、悲惨な争いを避けるためにも重要だろう。
内容は目を背けたくなるような部分もありながら、これが戦争だと実感させるものでした。文献についても一覧で並べるだけでなく、紹介もされているので参考になります。
軍事的な細かい話は飛ばしがちで読み進めたけど、その軍事行動に至るまでのナチス・ドイツ及びスターリニズムの支配下にあったソ連で、どのようなイデオロギーの流布や権力の奪い合いがあったかなどの政治的な背景や経済的な状況、市井の人々がどのような考えでどんな生活をしていたかということまで含めて独ソ戦争を解説し...続きを読むてくれている。
ミリタリーな部分の理解は全く追いつかないのだが、ヒトラーやスターリン、その取り巻き幹部達が何を目指していたのかという思想面を知ることが出来た。それにしても・・・・無茶苦茶である。
社会の授業で、第二次世界大戦の死者数一覧を見たとき、ソ連の異常な多さに違和感を感じたものの、「情報が怪しいのかな」くらいに思って知ろうともしなかった高校時代。 この年になって、驚くべき殲滅戦の実態について初めて知りました。 近代の国と国との総力戦の恐ろしさ。 いま、だんだんと、敵基地攻撃能力だの...続きを読む威勢のよい主張が増えていますが、戦争は起こしてはならないとつくづく思います。
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独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
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