世界の終わり、あるいは始まり

世界の終わり、あるいは始まり

817円 (税込)

4pt

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。既存のミステリの枠を超越した、崩壊と再生を描く衝撃の問題作。

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世界の終わり、あるいは始まり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    すべて妄想だと、途中でわかったが、最初はこんなに早い段階で終わりに近づき、この先何の物語が書かれるのかと思っていた。
    どの妄想も先が読めず、結局救いようがないが、現実の世界では、どのような最後を迎えるのだろう。と思っていた。
    パンドラの箱を用いて、どのような現実が待っていようと、希

    0
    2022年12月09日

    Posted by ブクログ

    やはりこの作家の作品は展開の仕方が予想つかないのでどれも面白い。
    今回は息子が殺人を犯したのかどうか、証拠はあるが本人には聞けず妄想だけがどんどん膨らんでいく。
    最初ははらはらしていたが、次の展開では妄想だと判断。
    最後は父親がどんな決断をしたのか分からないが最初に殺された近所の子のニュースから妄想

    0
    2021年03月13日

    Posted by ブクログ

    こんな作品大好き!妄想がすさまじいが、自分も妄想で病むことが多々あるので、悶々する感じ、がんばれと思う。タイトルも上手い、絶妙。納得。

    0
    2020年12月24日

    Posted by ブクログ

    我が息子が犯した事件なのか?否か?父親の苦悩と妄想の繰り返し。
    どこまでが現実の描写かわからなくなるが、手は止まらず読み進めてしまった。
    タイトルに納得!

    0
    2020年06月24日

    Posted by ブクログ

     自分が富樫修の立場だったなら、可愛い我が子が得体の知れないサイコパスだったなら。自らを冷血と自覚する富樫でなくとも、自分の息子が連続児童誘拐殺人事件の犯人かもしれないと思うと現実逃避に走りたくなるだろう。この結末では数々の最悪の想像を経て、遂に真実と向き合う覚悟ができたと信じたい。親としてどう更生

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    今までにないミステリーではあるが、それが良かったと感じるところもあればモヤモヤ感が残って嫌な感じになるところもあってなんとも言えない感じ!

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    マトリョーシカのような構成。
    一人称だからこそ人間の正直さ、素直さ、冷酷さが際立ち、ひどいと思いながらも自分にも同じ部分を見つけてしまう。
    とはいえ子に対する気持ちのドライさは母親と父親の違いがあるだろうな。

    お父さんの想像の中の息子がリアルな息子よりだいぶ終わってて、たまにリアルな息子が出てくる

    0
    2022年10月26日

    Posted by ブクログ

    いかにも歌野晶午の作品らしく、設定そのものに影響するタイプの小説。
    多少長いな、と思うかもしれない。
    結局未来がどうなるかなんて分からないんだなと思った。

    0
    2021年01月14日

    Posted by ブクログ

    自分の息子が凶悪な少年加害者でないかと煩悶する父親の心情が嘘偽りなく描かれている点はすごく良い。息子を愛しながらも自分可愛さの利己的な感情もあり、その綱引きを、真実はこうだったのではないかと思い巡らせる心理描写がそのまま描かれている。展開方法が今一つと思う点もあるが、描写は秀逸で読ませる。

    0
    2019年03月02日

    Posted by ブクログ

    もしも自分の息子が誘拐・殺人事件の犯人だったら?
    、、そうおびえる父親の葛藤のお話。話の運びの構成がおもしろかった。

    0
    2018年08月12日

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