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河北に遅い春が訪れ、貧しい名家竇(とう)家にも、明るい変化が起こった。娘猗房(いぼう)が長老に推されて、漢の王室に入ることに決まったのである。天が娘に与えた大きな約束は、呂太后が過酷に君臨する宮廷で、どのように果たされるのか?勾引(かどわ)かされた弟広国の行く末は?老子の思想を敷衍する、清らかで華麗な、感動の名作。
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Posted by ブクログ
文字は大き目だし、ページ数も少な目で、いったいどんな風に話が進むのかと首をひねっていたのですが、読み始めたら、その手軽な字数からとは思えないほどしっかりと色々な情景・人間関係が伝わってきて、驚きました。あとがきなどの漢字の使い方の話にも感銘を受けざるを得ません。
非常に文章が綺麗。漢字の使い方が綺麗。 実際の歴史によく語られる人物像や時代背景はこのさい置いておいて、ごくごく素直に読むことをお勧めする。
初めて読んだ宮城谷作品。言葉の美しさ、描かれた人々の温かさと朴訥さが良い。書き出しから物語の中に引き込まれた感じがするなあ。
初めて触れた宮城谷作品、 あまりの美しさに衝撃を受けました。 宮城谷作品で今の所一番大好き、 きっとずっと一番。 人に宮城谷作品を薦める時はまずこの作品から薦めます(^^
宮城谷昌光は始めて読んだ。「みやぎや」ではなく「みやぎたに」と奥付のふりがなは書いてある。以後注意。 落ちぶれた名門の娘、竇猗房(とういぼう)が漢の王室に入ることになった。当時宮廷で威を振るっていたのはかの呂太后。 やがて猗房は呂太后から北方の代国の王:恒に贈られ、代国の竇姫(とうき)となる。...続きを読む 呂太后の死後、栄華を誇った呂氏一族は滅び、代王恒が皇帝となり、猗房は皇后となった。 文章がりんとしていていい。他も読んでみよう。
中国の漢時代、劉邦の息子文帝の皇后になった女性のお話です。 短編小説なので1日で読み終わりました。貧しいけれど教養を身に付け、心の清らかさを備えた人は魅力的ですね。 今、奴隷制度にナイーブな時期ですが、そのような時代を超えて現代があります。
竇猗房のけなげな姿が可愛らしく…… いや、萌える! 多くの宮城谷昌光作品の中で傑作と言って良いだろう。
感動
美しい話に感動しました。
やっぱり宮城谷さんは、日本語がきれい。 でも、もっと長い話が読みたかったなー 自分の長編好きを再認識。
「重耳」を書いた宮城谷さんの本。 中国版シンデレラ・ストーリーといったところか。 漫画「項羽と劉邦」を読んだあとだったので興味深く読めた。
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