宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源

宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源

1,408円 (税込)

7pt

4.3

「私の持つすべての力をこの作品に投入した」
原稿用紙約1000枚、著者が全精力を注いだ、過去と現在を大規模に往還する大型論考がついに文庫化!!

宗教改革の知識を欠いて、近代を理解することは出来ない。
なぜなら、宗教改革は近代、民族、国家、ナショナリズムの起源となったからだ。

「この作品は私の著述群の中で特別の意味を持つ。
表題は『宗教改革の物語』で、扱っているのは中世末期のボヘミア(チェコ)の宗教改革者ヤン・フス(1370頃~1415年)である。
ただし、深層においては、私の過去と未来と現在が、すべて盛り込まれた作品だ。
佐藤優という作家が何を考え、何をしようとしているかに関心を持つ読者に是非読んでもらいたい」

時代状況が大きく変化する時こそ、長く頒布されてきた概念・事象がどう生成し、影響力を持つに至ったのかを分析することが、
個人・中間団体・国家それぞれの段階において、事態を打開する糸口を発見することに繋がる。
フスの「教会論」は、長く頒布されてきたものへの問題提起であり、その後、長く頒布されることとなるものとして、近代と現代の連関を見るには最適だ。
私たちは、“愛のリアリティー”を希求し、希求されている存在である。
『宗教改革の物語』が時代の危機を超えるための、読者にとって人生の実用書たる作品になることを願う。

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宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    伝統的な宗教ってのがどうして未だにこんなに影響力があるのか、ほんのすこし感じ取れた気がする

    生き方にもよるけど、宗教的なものが必要になる場面はやっぱり何度かあるんじゃなかろうか 

    あと呂布カルマが言ってることとまんま一緒じゃん、みたいな記述がところどころあってやっぱすげえってなった

    0
    2019年04月28日

    Posted by ブクログ

    最終話とあとがきに著者がこの本を書いた動機が語られている。ヤン・フスの生涯と思想を辿る本編もたくさんのエピソードが入り混じり小説を読むような面白さがあった。
    「民族という現象がどうして生じたか」について考えるために、フスの行動とその影響、広がりを追う。筆者が民族の起こりに関心を寄せるのは彼が沖縄出身

    0
    2020年05月31日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の宗教改革について、チェコで火刑にされたヤン・フスの活動を中心に述べている。概要は理解できたが、細部は難しくて理解できていない。神学に関する佐藤優氏の知識は極めて深く、感銘を受けた。
    「キリスト教は、イエス・キリストを救済主と考える。そもそも人間を救済する権能は、神にしかない。この点では、

    0
    2019年11月01日

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