獅子吼

獅子吼

743円 (税込)

3pt

稀代のストーリーテラーにして短篇の名手でもある浅田次郎の一球入魂の傑作短篇集。
時代に翻弄される名もなき人々の美しい魂を描いた、心ゆさぶる6篇。

「決して瞋るな。瞋れば命を失う」
父の訓えを守り、檻の中で運命を受け入れて暮らす彼が、太平洋戦争下の過酷に苦しむ人間たちを前に掟を破るとき――。

それぞれの哀切と尊厳が胸に迫る表題作ほか、「帰り道」「流離人(さすりびと)」「九泉閣へようこそ」「うきよご」「ブルー・ブルー・スカイ」を収録。

あの時、あの場所にいなければ降りかかってこなかったはずの過酷な運命に、彼らは勇気をもって立ち向かい、優しさをもって受け入れようとする――。
直球ど真ん中、華と涙の作品集です。

解説・吉川晃司

...続きを読む

獅子吼 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやぁ〜〜、これは良い本。

    獅子吼
    帰り道
    九泉閣へようこそ
    うきよご
    流離人
    ブルー・ブルー・スカイ

    6編の短編集ですが、それぞれに味が異なっていて良い。とても同じシェフが作った料理だとは思えない。
    時空を超えているため、いつ書かれた作品かを思わず確認しちゃいました。

    0
    2019年03月08日

    Posted by ブクログ

    「獅子吼」
    戦争の愚かさを思い、獅子の矜持に感動しました。
    「帰り道」
    なぜ、降りれなかったのか、切ないです。
    「うきよご」「流離人」
    浅田さんらしいです。良かった。

    0
    2023年04月09日

    Posted by ブクログ

    泣かせ屋、浅田次郎先生の短編集です。太平洋戦争や集団就職など、自分が知らない時代の短編が多く記載されています。表題の獅子吼は、邂逅から始まる、とても悲しい物語です。獅子吼という意味を知らなかったが、改めて勉強させていただきました。

    獅子吼:雄弁を振るうこと。意気盛んな大演説をすること。
    [使用例]

    0
    2021年05月03日

    Posted by ブクログ

    短編6話。
    浅田さんの短編、重厚さを期待すると少し裏切られますが、やっぱり短編ならではの制約があるんでしょうか。
    「帰り道」、一番気に入りました。

    0
    2020年10月11日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎の本にハズレはないな。
    収められた6編全て良かった。中でも最後の「ブルー・ブルー・スカイ」1編だけは、他の5編と大きく異なる作風・語り口。まるで片岡義男の作品みたいで、面白かった。
    吉川晃司の解説も楽しめた。

    0
    2021年12月05日

    Posted by ブクログ

    いまひとつ
    戦争時代物と思いきや、それを含む短編集でした。
    涙の王道六編とありますが、正直いまいち。

    ■獅子吼
    これは、びっくり。ライオンの物語。獅子としての矜持と誇りを持ちながらも、太平洋戦争での悲哀
    動物の視点から見た人間の愚かさが伝わります。

    ■帰り道
    昭和の時代の日帰りバスでのスキーの帰

    0
    2021年11月13日

    Posted by ブクログ

    短編6本

    人間の業を描いた掌編
    個人的にはどれもちょっと物足りないが
    短編に収めるには仕方ないのか

    0
    2019年09月05日

    Posted by ブクログ

    最近の浅田さんの作品ではなかなか良かったです。個人的には「帰り道」が一番ですね。最後の「降りられなかったの、どうしても」がなんだかジンときました。

    0
    2019年07月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集であるのだが、表題作「獅子吼」「流離人」戦時中の話が刺さった。
    「獅子吼」
    動物園で飼われているライオンの心情が表される。動物の思いが中心となっているので意外な感じであったが、戦争に対する馬鹿馬鹿しさ、怒りが伝わってくる。
    怒りの感情を滅す、という掟を死を前にして自らの矜持のため、対する人間の

    0
    2023年09月07日

獅子吼 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

浅田次郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す