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グラナダの丘に今もその姿を残すアルハンブラ宮殿。アーヴィング(1783―1859)はアメリカ公使館書記官としてスペインに赴き、偶然の幸運からモーロ人の築いた城に滞在した。宮殿の華麗かつ荘厳な姿とそこに暮らした幻想的な日々が、処々に伝わるさまざまな物語を織りまぜて、詩情豊かに綴られる。(全2冊)
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Posted by ブクログ
『アルハンブラの思い出』を聴きながら、遠いスペインの地グラナダのアルハンブラ宮殿に想いを馳せる。著者がアルハンブラ宮殿を訪れ幸運なことから主となり宮殿の歴史や逸話を語る紀行&滞在記。宮殿内の建物や広場の描写やまた挿し絵が素晴らしく、宮殿内の住人のエピソードも楽しいし、著者が言うように幻想的で魔法のか...続きを読むかった宮殿を歩いているようだった。ネットで宮殿の詳細を調べたり、埃をかぶった世界遺産のDVDを引っ張り出して観て、もう虜になっている。一度は訪れたい、というか行くよ。絶対に!下巻も楽しみだ。
久しぶりに岩波買った〜。憧れのアルハンブラ宮殿!という思いで手にとったけど、アルハンブラに行くまでの旅の様子だけでも非日常に心踊ります。鉄道でも車でも飛行機でもない移動は、それだけでかなりのあじわいがあるよね。
2014/4/23 ようやく読み終わった。グラナダ周辺の歴史が多い上巻に較べると下巻はおとぎ話てきな伝承中心なので読みやすい。 この本、多分文学的価値はそれほどでもないんだろうけど、全編に著者のアルハンブラ愛が流れてて今すぐスペインに行きたくなります。危険w行く予定のない人は読まない方がいいかも。あ...続きを読むあでも柘榴や天人花の生い茂る緑に囲まれたイスラムの香り高い宮殿で、うっとり午睡してる気分には浸れるので現実逃避には良いかもです。
いろいろとロマンに満ち溢れております。素材だけでなく、描写も綺麗。妄想を刺激する要素もたくさんあるので、何度か読み返して拾い上げたいものです。
アメリカ公使館書記官であるアーヴィングは1820年代にグラナダを訪れ、荒れ果てたアルハンブラ宮殿に滞在した。その日々を幻想的な伝承を織りまぜながら語った本。上巻は歴史や建物、グラナダでの暮らしにまつわるが多い。 アルハンブラ宮殿を築城した王アルハマールは、戦争で持ちこたえられないと判断した後、カステ...続きを読むィーリャの君主であるフェルナンド聖王に帰服し主従関係を結んだ。つまりイスラム教の領主がキリスト教の領主に仕えた。意外なのは、キリスト教とイスラム教の領主が同盟や主従関係を結び十字旗と新月旗を並べて、共通の敵である他の領主と戦争するのは別に珍しくなかったということ。最初から延々と宗教間での争いをしていたと思っていたが、そうではないらしい。分かりやすい二元論は後からの解釈だった。
アルハンブラ宮殿に行くので読んでみた。 スペインの荒涼とした雰囲気がよく伝わってくる。 宮殿に関するたくさんの逸話が登場するのだが、彼が歴史に魅了されたオタクだっていうのがよくわかる。 フランス軍よくやった!!っていうのが一番の感想ですね。 アルハンブラ宮殿の挿絵が入っていて、実際この本を宮殿...続きを読むに持っていたので、「あぁ、ここがライオンの間かぁ」とか非常に旅のお供として活躍してくれました。 ただアルハンブラ宮殿を訪れても、その歴史を知っていないときっと面白さ半減どころではないだろうと思いました。 もし宮殿を見物に行くならこれを読んでみるのもいいでしょう。
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