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「奇蹟の眼」を持つ少年・天青は、麗虎国の宮廷で、神官書生として学んでいる。初めての夏休み、友人と街へ出かけた天青は、水不足にあえぐ人々を目にして驚く。ところが直後、天青は人違いで誘拐され……。 ※本書は二〇〇八年七月に『宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ』として小社角川ビーンズ文庫より刊行された作品を加筆・修正の上、改題し角川文庫化したものです。
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Posted by ブクログ
いろいろありすぎて3巻は怒涛でしたね(笑) 面白かったけど、ひとつだけ言いたい!!!157ページの1行目!!!違うだろ〜〜彼らはそんなもんじゃ(おさまら)ないだろ〜〜私は認めないぞ〜〜!!!と思いながら読んでました(完全に私の趣味の問題)
鶏冠が本当に天青のことを想っているのが伝わってきた。隷民に対する態度ばかりはどうしようもできないのかと思ったがそれを変えようとする、全員のこれからの行動が楽しみ。
アジアン・ファンタジーのシリーズ3作目。 優秀だが欲のない若き神官・瑛鶏冠と、鶏冠が見出した奇跡の眼を持つ少年・天青の運命は。 辺鄙な村育ちの天青は、今や宮廷で神官書生として学んでいる日々。 やんちゃだが素直な天青はいつの間にかすっかり友達になった笙玲の家に招かれた。ところが、金持ちの子と間違われ...続きを読むて誘拐されてしまう。 しかし、隷民街で水を濾す装置を作り、活躍するうちに誘拐だったなんてどこへやら。 心配でたまらない鶏冠らは必死で探していたというのに‥(笑) 神獣であるハクも天青を探すため、白い身体をまだらに塗られて大迷惑? 麗虎国ではこの夏、日照りが続いており、鶏冠を良く思わない勢力の面々から、雨呼びの儀式をするように求められる。 鶏冠は過酷な儀式に立ち向かうが… 宮廷の勢力争いは、鶏冠が信じている人物の間にも暗雲立ち込める様相に。 ドキドキはらはらですが~最後は上手く行くと信じて(笑) 表紙と人物紹介のイラストが繊細で美麗なのも、魅力の一つ。 この表紙は、天青の兄代わりの曹鉄、ですよね。 一番たくましいキャラクターである曹鉄でも、この美しさ!
鶏冠の授業で電車の中だというのに泣きそうになるくらい感動してすぐ、あからさまに不穏な会話が。誰がなにをしようとしてるんですか気になる。 畳み掛けるように事件がいっぱい起こって、それぞれがなんとなく良い方向に向かっているようだっただけに不意をつかれた。次巻も楽しみ。
水不足に悩む王都。 王が避暑に出向いた時期に起こる宮廷内の泥臭い人間関係。 カースト制度のように、身分の上下によって住むところも環境も違う世界。 下の階級へ行けば行くほど、国が厳しいときの波は大きく打ち寄せる。 これは現代社会にも言えることで… 今回は、とにかく鶏冠頑張った! 雨乞いの儀を逃げず...続きを読むに立ち向かう強さは敬服もの。 彼のような心に芯を持った人物になりたいなと思った。 しっかし、最後のページの会話が暗雲立ち込めてきな臭い。。。
宮廷神官シリーズ第3巻 問題が1つ解決したと思ったら、また怪しげな終わり方に新たな問題がまた発生しそう。 鶏冠の天青に対する素直になれないツンデレぶりが可愛い。
宮廷アジアンファンタジー第3巻。 これってすでに完結してるんですね。知らなかった! 天青がかわいいですし、 鶏冠、曹鉄の見守る姿が頼もしいですし、 その他登場するキャラクターが魅力的です。 今回は水不足に苦しむ町で 天青は誘拐されるし 鶏冠は策略によってピンチになるし 本当にマンガを読んでるよう...続きを読むに楽しめます! 物語はだんだん登場人物も揃ってきて、 少しずつ物語の真ん中に入っていく印象。 次巻がたのしみ!
今回も良かった。 色々と考えさせられる。 雨乞いの儀式の時は泣きそうになってしまった。 早く続きが読みたい。
このシリーズは読む度に泣かされる。 今回も鶏冠が子供をみとるところ、天青と鶏冠が会うところ、鶏冠を助けようと天青が奔走するところ至る所で泣かされた。 天青の声が変わるところはドキドキワクワクする! 4巻は10月、楽しみに待っておこう!
今回の物語も、とても読みやすい内容でした。 受け入れやすく、わかりやすい、それがこのシリーズのいいところですね。 もっと重々しい内容が好きな方にはライトすぎる部分もあると思いますが、テーマになることには、考えさせられることがたくさんあります。 ここからネタバレです。 拐かされた天青が、隷民街で...続きを読む、民の現状を知り、自分ができることとして濾過桶を必死で作ること。 鶏冠が隷民街の子供たちに施しをしていること。 違う立場、違う状況で行っている行動が、とても似ているように感じ、 2巻で、2人が「似ている」と2度言われることがあったけど、今回は行動としてそれが感じられました。 『違う立場』であるからこそ、周りからの目線は違っていたりもして、そこに大人になることや権力や妬みなどの縮図も感じてしまいました。 どちらも「自分ができることを」「他意なく」「心からの(本人は善意であると意識していない)善意として」行っていることです。 読者は2人の性格を知っているし、離れた場所で見ているから、2人の行動をただ好ましく思います。 例えばこんな2人が現実世界にいたとしたら、それを好ましく受け取れる人がどれだけいるだろう? 鶏冠の周りの他の神官のように、陰口を叩いてしまう人はどれだけいるだろう? その善意が、何か裏がある行動だと捉えたり、妬ましさから穿った考えで評価したり。 残念ながら、そういう人が世の中にはいる。 そして、行動をする場合にも、天青や鶏冠のように、「自分ができることを」「他意なく」「心からの(本人は善意であると意識していない)善意として」行うことができる人って、どれだけいるのだろう? 私自身でも、他意なく相手の気持ちを考えて行った行動に対して、偽善だと言われることが何度かありました。 『偽善』と言えば、 真心から行動した天青や鶏冠のこれらの行動に対して、 藍昌王子が貴族に穀倉を開かせる命令を発布したことに関して… その中で、笙玲の父である桑慶義は『当然として受け入れるだろう』と王子自身も言っており、それは受け身での善意の行為ではあるけど、偽善ではありません。 反対に、側室・蝶衣の祖父である景羅は、『穀倉開きの発令を試している』と見抜き行動しています。 (描写はありませんが)、それにより景羅が穀倉を開くことは偽善でしかありません。 困窮した民から見れば、桑慶義が穀倉開きすることも、景羅が穀倉開きすることも、同じ「穀倉開き」で優劣がつかない事実なんですよね。 そのような『善意』に関するそれぞれの違いを感じた今作ですが、『なりすます』に関しても3つの差が楽しかったです。 鶏冠がまたも女装を披露したのは、毎回女装ネタがあるのはちょっとチープになりすぎないか?とは思いながらも、ファン心理としてはウキウキするものがありました。 話が進むにつれ、鶏冠は天青の姉に『なりすまし』、天青は笙玲に『なりすまし』、櫻藍は慧眼児に『なりすまし』。 その対比が、重たいテーマの中でメリハリになってました。 さて、そんな対比や物語のメリハリがあり、1冊もさほど長くないので分かりやすい構成で楽しく読んだ1冊ですが、ラストでまたまた分かりやすい悪者の登場。 正体は明かされることなく登場しましたが、この1冊を読んだ人は賢母ではないかしら?と想像してしまいますよね。 引き続きのシリーズが楽しみです。
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宮廷神官物語(角川文庫版)
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榎田ユウリ
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