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前記『付録と補遺』の中から『思索』『著作と文体』『読書について』の三篇を収録。「読者とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく。」――鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、山なす出版物に取り囲まれた現代のわれわれにとって驚くほど新鮮である。
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Posted by ブクログ
博覧強記の愛書家は、なにもかも二番煎じで、複製品をまた複製したかのように、どんよりと色あせている。博覧強記の愛書家は、この人はこう言った、あの人はこういう意見だ、それに対して他の人がこう反論した、などと報告する。議論の余地ある問題に権威ある説を引用して、躍起になって性急に決着をつけようとする人々は、...続きを読む自分の理解力や洞察の代わりに、他人のものを動員できるとなると、心底よろこぶ。▼読書とは、自分で考える代わりに他のだれかにものを考えてもらうことである。紙上に書かれた思想は、砂上に残った歩行者の足跡に過ぎない。歩行者のたどった道は見えるが、歩行者がその途上で何を見たかを知るには自分の目を用いなければならない。▼熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは真に読者のものになる。食べ物は食べることによってではなく、消化によって我々を養うように。▼大切なのは普通の語で非凡なことを言うことである。▼無知は富と結びついて初めて人間の品位をおとす。アルトゥル・ショーペンハウアーSchopenhauer『読書について』1851
『思索』『著作と文体』『読書について』の三編からなる本。タイトルの『読書について』と『思索』が各々約20 頁程度。『著作と文体』が約100頁。この『著作と文体』にショーペンハウエルの感情が爆発してると言いますか…出版社や匿名批判への恨みや、ドイツ語が衰退していく事についての危機感など、とても辛辣な言...続きを読む葉で語っており、時折笑ってしまうような部分もありました。それにしても、この本が150年以上前に書かれたとは驚きです。現在の日本の事ともいえるような事も多々ありました。やはり今の日本の教育で必要なのは外国語ではなく、母国語である日本語をしっかりと学び、日本語を守っていくことが大事だなとも感じました。 難しい言葉やカタカナ語、抽象的な言葉を使い、いかにも「自分は優秀~」とアピールはするが、一体何を言ってるのかサッパリわからない著名人の方に、是非この本を読んでもらいたいです。
本の量を増やしても、自分で考えて得た知識じゃないとその価値は怪しい。自分で考えて考えて得た真理が本に載っていたとしても、その真理は本で読むより100倍の価値がある。 読書は一種の思考を放棄して、神聖なる精神に対する反逆罪ともいえる。
著者が現代に生きてたら怒り狂ってるだろうな 金稼ぐための文章は全てクソっていうのは世の中を斬りすぎな感じはするがほぼ同意 最近のネットとりわけSNSにはそういった文章が溢れ過ぎ またGPTの普及に伴い今後さらに増えるんだろうな 本著を読んで気付かされたがこれらの文章って接種しても全く栄養になってな...続きを読むいしただのストレスにしかなってない インプットの量を減らして質を求めた方がいいかも 読書は馬で運動場を走り回るみたいものって話はよくわかった 確かに自分の血肉になっている思想などは自分の中で考えて結論を出した物ばかりだ 結局自分で考えるが最強 また読書は考える力を失わせるってことも言及していたが思い当たる節があるので気をつける
interestingかつfunnyな本だった。読書とは他人に考えてもらうことであり、そこから得た経験に真理と生命は宿らない。あくまで自らの思索の補助として用いるものであり、その対象も良書に限るべきである。 言われてみれば当たり前なことなのだが、読書に限らず映画や音楽についても「量」を一つの指標とし...続きを読むてしまっていたことに改めて気づかされた。そしてこの本は、ショーペンハウエルのドイツ文芸界に対する苛烈な批判の表現が面白い。「厚皮動物」とか「単純なる羊頭の諸君」とか、思わず読んでて笑ってしまうほどだった。
読書しない人が多い世の中であるが、御仁はこの世を見たら何を思うだろう。彼の思想は極端であるが、その毒を批判するだけの人間は知性の敗北者として名を馳せよう。哲学書の中でもかなり読みやすい(斎藤先生の翻訳が素晴らしく綺麗である)本書は文学部の生徒のみならず、本を嗜む全ての人に読んでほしいものだ。そして取...続きを読む捨選択を。文化の成長には、我々一人一人の教養の質をあげないことには始まらないであろう。
岩波文庫に収録されている古い哲学者の論考とは思えないほど明快な語り口で、現代の我々、それも読書記録サービスを利用しているような人々に対するある種の警告を与えてくれる。
自分はこの本の伝えたいことは、「他人の考えばかり見ていると、自分で考えることができなくなる」ではないかと考えた。 思索の大変さや文体についてなど様々な要素があるが、表紙にもあった「読書とは他人にものを考えてもらうことである」がメインだったと感じた。 この本の指す読書は現代におけるSNSみたいなも...続きを読むので、他人の感想にタダ乗りして言いたいことはコレだ!と主張するのは楽だが、自分でどのように感じどう思ったかを文字にすることは難しい。 自分で思考することを忘れていたと気づかせてくれた良い本だった。
読書好きな人にこそ読んでほしい本。文章が簡潔で、例えが分かりやすく、ハッとさせられる言葉に溢れている。 本編は「思索」「著作と文体」そしてタイトルにある「読書について」の3編に別れている。もともと表紙にある「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でもの...続きを読むを考える力を失って行く。」という言葉に惹かれて買ったが、単なる読書の話に留まらず、自分の頭で、正しい言葉を使って、思考の核に迫るように考えるための方法についてヒントを与えてくれる本だと思う。 2編目の「著作と文体」の後半部分では、ドイツの文学・哲学に対する著者の強い思いが表れており、読む人間を選ぶと思うが、それを加味しても金言の数々、明瞭簡潔な言葉でショウペンハウエルの息遣いに触れられるという意味で、読む価値が十分にあると思う。
高3の時、塾の先生にこの本を勧めていただき、読みました。「本をいっぱい読む前にこの本をまず読んでほしい」 当時、先生から言われた言葉意味が読み返してわかりました。漠然と知識と情報を得るための読書ではなく、まず行動し、課題にあたり自分の知識ではどうにもならない際、読書にて知見を得て、問題解決に挑む。 ...続きを読むこのスタンスは自分の読書を変える衝撃でした。
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