作品一覧

  • 読書について 他二篇
    4.1
    1巻704円 (税込)
    前記『付録と補遺』の中から『思索』『著作と文体』『読書について』の三篇を収録。「読者とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく。」――鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、山なす出版物に取り囲まれた現代のわれわれにとって驚くほど新鮮である。

    試し読み

    フォロー
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方
    3.4
    書籍、雑誌、新聞、ネット……。現代社会はまさに情報が氾濫している。ショウペンハウエルが憂いた、良書を見つけるのが極めて難しい時代である。「読書する人は、自分で考える能力をしだいに失ってゆく」「非読書術」まで説いた、ショウペンハウエルの真意はどこにあるのか。稀代の読書家であり、現代の碩学が、ショウペンハウエルの人生と考え方からその真意を解説し、自らが身につけてきた「知的読書法」を紹介する。本書は、考える力を養うための、書物との付き合い方である。若人よ、恐れるな。本は頭脳となり、生きる指針となる。

    試し読み

    フォロー
  • 読書について 他二篇

    Posted by ブクログ

    博覧強記の愛書家は、なにもかも二番煎じで、複製品をまた複製したかのように、どんよりと色あせている。博覧強記の愛書家は、この人はこう言った、あの人はこういう意見だ、それに対して他の人がこう反論した、などと報告する。議論の余地ある問題に権威ある説を引用して、躍起になって性急に決着をつけようとする人々は、自分の理解力や洞察の代わりに、他人のものを動員できるとなると、心底よろこぶ。▼読書とは、自分で考える代わりに他のだれかにものを考えてもらうことである。紙上に書かれた思想は、砂上に残った歩行者の足跡に過ぎない。歩行者のたどった道は見えるが、歩行者がその途上で何を見たかを知るには自分の目を用いなければな

    0
    2024年04月22日
  • 読書について 他二篇

    Posted by ブクログ

    『思索』『著作と文体』『読書について』の三編からなる本。タイトルの『読書について』と『思索』が各々約20 頁程度。『著作と文体』が約100頁。この『著作と文体』にショーペンハウエルの感情が爆発してると言いますか…出版社や匿名批判への恨みや、ドイツ語が衰退していく事についての危機感など、とても辛辣な言葉で語っており、時折笑ってしまうような部分もありました。それにしても、この本が150年以上前に書かれたとは驚きです。現在の日本の事ともいえるような事も多々ありました。やはり今の日本の教育で必要なのは外国語ではなく、母国語である日本語をしっかりと学び、日本語を守っていくことが大事だなとも感じました。

    0
    2024年03月31日
  • 読書について 他二篇

    Posted by ブクログ

    本の量を増やしても、自分で考えて得た知識じゃないとその価値は怪しい。自分で考えて考えて得た真理が本に載っていたとしても、その真理は本で読むより100倍の価値がある。
    読書は一種の思考を放棄して、神聖なる精神に対する反逆罪ともいえる。

    0
    2023年12月17日
  • 読書について 他二篇

    Posted by ブクログ

    著者が現代に生きてたら怒り狂ってるだろうな

    金稼ぐための文章は全てクソっていうのは世の中を斬りすぎな感じはするがほぼ同意
    最近のネットとりわけSNSにはそういった文章が溢れ過ぎ
    またGPTの普及に伴い今後さらに増えるんだろうな
    本著を読んで気付かされたがこれらの文章って接種しても全く栄養になってないしただのストレスにしかなってない
    インプットの量を減らして質を求めた方がいいかも

    読書は馬で運動場を走り回るみたいものって話はよくわかった
    確かに自分の血肉になっている思想などは自分の中で考えて結論を出した物ばかりだ
    結局自分で考えるが最強
    また読書は考える力を失わせるってことも言及していたが思

    0
    2023年06月02日
  • 読書について 他二篇

    Posted by ブクログ

    interestingかつfunnyな本だった。読書とは他人に考えてもらうことであり、そこから得た経験に真理と生命は宿らない。あくまで自らの思索の補助として用いるものであり、その対象も良書に限るべきである。
    言われてみれば当たり前なことなのだが、読書に限らず映画や音楽についても「量」を一つの指標としてしまっていたことに改めて気づかされた。そしてこの本は、ショーペンハウエルのドイツ文芸界に対する苛烈な批判の表現が面白い。「厚皮動物」とか「単純なる羊頭の諸君」とか、思わず読んでて笑ってしまうほどだった。

    0
    2023年04月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!