ハイ・ライズ

ハイ・ライズ

968円 (税込)

4pt

【映画化原作】ロンドン中心部に聳え立つ、知的専門職の人々が暮らす、新築の40階建の巨大住宅。1000戸2000人を擁し、マーケット、プール、ジム、レストランから、銀行、小学校までを備えたこの一個の世界は事実上、10階までの下層部、35階までの中層部、その上の最上部に階層化されていた。その全室が入居済みとなり、ある夜起こった停電をきっかけに、建物全体を不穏な空気が支配しはじめた。3カ月にわたる異常状況を、中層部の医師、下層部のテレビ・プロデューサー、最上層の40階に住むこのマンションの設計者が交互に語る。バラード中期の傑作。/解説=渡邊利道

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ハイ・ライズ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    借りたもの。
    祝・映画化記念の再販!
    映画鑑賞後に読んだことで、映画との明確な違いを意識する。

    映画では”ヴァニタス”――タワーマンションと階級社会に見る人間の傲慢とその儚さ――虚栄を強く意識させられたが、小説ではタワーマンションという空間での環境問題――近隣住民の心身に与える影響やテクノロジーは

    0
    2016年08月25日

    Posted by ブクログ

    超高層マンションがディストピアになるSF作品。住環境から遊離した建物に居住していると人間を歪ませてしまう。

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    高層ビルに住む人々が、小さな綻びをきっかけにおかしくなっていく話。想像の範疇を超えた……という感じはあまりないし、淡々と話が進んでいく面があるのでスリルみたいなものはないが、普段から平然と平和に生きている自分の環境が当然じゃないかもしれない……という身近な所に恐怖を感じるという面で良い作品だった。

    0
    2022年11月25日

    Posted by ブクログ

    ロンドン中心部に聳え立つ高層マンション。
    40階建て1000戸、商業施設や小学校もある
    一つの《世界》に生じた異常事態について、
    三人の住人の視点で綴った作品。
    1975年の時点で、
    21世紀現代の俗に言う「タワマンヒエラルキー」を透視・描出し、
    当時の“近未来”消費社会のヴィジョンを提示した怪作。

    0
    2021年11月10日

    Posted by ブクログ

    マンションが内部崩壊していく感じは、なんかやたらと高いビルが好きな香港にはありそうなイメージで、中国人ならこうやるに違いない、この下等民族め!と思いきや白人も一皮むけば一緒だ、というか、そもそもモデルが香港だったりして。
    犬を食ったり、ていうのはまだ許せるけど、まぁ別に腹減ったらしょうがない、だけど

    0
    2021年03月21日

    Posted by ブクログ

    バラードはこれまで2作品しか読んだことがありません。扱うテーマは魅力的で本屋でもついつい手に取ってしまうのですが、どうもその回りくどい文体に忌避感を覚えてしまっているらしく、結局レジまでもっていかないことばかり。本書はたまたま古本屋で発見し、もともと興味のある作品であったので、ええいままよ、と購入。

    0
    2020年08月06日

    Posted by ブクログ

    「犬鍋オイシイ!シュゴイアッタマルヨオー!」ある日電車の中で上海出身の留学生は叫び、周りはドン引き。

    本編。超高層マンションのダストシュートの設備の崩壊に始まり、電気水道エレベーターが止まり人間らしく生活できる環境を住んでる人間自ら崩壊し、狂気のハードル(ドン引きライン)をピョコピョコ飛び越えてい

    0
    2019年02月16日

    Posted by ブクログ

    1975年に書かれたと知って驚いた。

    隔絶された社会で秩序がどんどん崩壊していく様子が恐ろしすぎて、その進行の様を本を閉じるたびに家族に「この本ヤバい、みんな狂ってく」と吐き出さないとやってられなかったw

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    つくづく一人でいる時に読まなくて良かった。高層マンションの住人が次第に内なる階級争いとそこから始まる暴力に支配されていく様がなんとも不気味だった。何が怖いって、みんな、抜け出そうと思えば抜け出せる環境にいるのに、どういうわけか誰もそこから抜け出すことを選ばなかったこと。。。警察ですら欺いて暴力と殺人

    0
    2020年05月05日

    Posted by ブクログ

    40階建て一千戸の巨大マンションで、15分ほどの停電の後に一匹の犬の死体が見つかったことをきっかけに、上、中、下層の住民の不満が爆発。衝突が始まる。

    SFか?と言われると、そうなのかもしれない。外界と隔絶されているあたりは、宇宙船なり無人島でも描けるテーマなのだが、そこが高層マンションというところ

    0
    2018年02月01日

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