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国民的議論も経ないまま安保法制が進められる中、日本が戦争をする国にならないための論拠を歴史、哲学、思想面から語り合う。「積極的平和主義」の真の意味、アジア諸国に与える影響、国民なきナショナリズムの台頭など、戦後70年の今こそ問う。
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Posted by ブクログ
久々の佐藤優。書中で対談相手の姜尚中が、絶妙な評価をしているが、その通り、佐藤優の視座が時々分からなくなる。単純に、左派なのか右派なのかという事についてさえだ。現政権を批判する論が今作は多い。そして、自らを沖縄人と言った上で、沖縄独立により、尖閣問題は無くなると。茶化しているのではない、何かしらの心...続きを読む理的な動きを感じざるを得ない。これから佐藤優は、どう動いていくのか。 以下、本著で気になった事。 日米の戦争時、敵国において自国の権益を保護するために第三国を指名する。それを利益代表国、あるいは利益保護国という。アメリカの利益代表国はスイスで、日本はスイスを通じてアメリカと連絡をとるようになった。このスイスやスウェーデンなどの大使館、公使館があったのが軽井沢。ソ連大使館が箱根にあった。日本の富裕層は絶対に安全な軽井沢や箱根に家族を逃した。軽井沢や箱根がリゾートとして発展したのは戦時中の事だった。 特定秘密情報にアクセスできる適正評価(クリアランス)が定められている。
2015年現在の世界情勢を掴むヒントを与えてくれるとともに、日本の自衛についてかんがえさせてくれる。世界情勢については、イスラム国をてこに周辺諸国の位置付けやイスラエルの苦悩などを知ることができたのが興味深かった。また、日本系沖縄人という意識が今の沖縄の人々の多数派になりつつあるという認識も新たに得...続きを読むられた貴重なものだった。
大幅な加除修正とあるものの第I部は2013年の講演がベースとのこと。今まさに考えたいテーマについて、時宜を得て世の中に出てきたということだろう。 知識人として、その知識の幅と深さは驚くばかりであるが、経験、体験で磨かれた洞察力は鋭く、そして面白い。
佐藤氏の著作を初めて手に取ってみた。 姜尚中先生によるインタビューが気になったから。この二人の組み合わせが、想像できなかったからだけど、本書は姜先生が学長をつとめる聖学院大学での佐藤氏の講演記録から再構成されたもの。 現代の日本を「スターリン主義の顔をした保守主義」とする佐藤氏の分析は鋭い。好きじゃ...続きを読むないけど。
現下日本の政治エリートは反知性主義的機運が万延している。 中国は、新帝国主義で海洋進出が脅威とされているが、中国西方に第二イスラムができる可能性が高く尖閣問題は発展しない。発展しないもう一つの可能性は沖縄の日本からの独立がある。
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