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小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が……。ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。スペシャル・メニューを召し上がれ。
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Posted by ブクログ
なるほど笑そこに落ち着かせるのか笑。 各編もうまく騙されたという感じかな。ラストはさすがにわかりましたが笑。
久々の再読。 北森さんにはまった記念すべき一冊。 何度読んでも面白い。 どこかミステリアスで、料理の腕前がピカイチのミケさん。 ぶっ飛んだ性格の劇団の座付き作家小杉。 アネゴのねこさん。 みんな魅力的。 挿入される別視点の短編はどう関わるのか。 あの人の正体は、本格ミステリなら反則気味だけど、...続きを読むあのびっくり、してやられた感が楽しいからあり! いろんなことがきれいにおさまるところにおさまったし。 ごちそうさまでした。
短編連作の味わいが深い作品。一篇ずつ読む時の日常系ミステリーのおもしろさと、伏線回収のダイナミックさがとても好きです。 謎が溶けても、何度でも読み返したくなるストーリーやキャラクターの魅力があります。
かなりの爽快感。かなりの満足感。 北森作品を読みはじめて、通算6作品目。 今までで一番に踊り出ました。傑作と言っても過言では無い気がする。 …自信無いけど(笑) こう、読んでいて頭の中でビジュアル化できるくらい、世界観やら、キャラクターがきちってしている気がします。 こうなると、私はかなりの虜状態(...続きを読む笑) 色々妄想して世界が立体化していくんですよね。 このトリップ感がたまらない! 考えてしまうんですよね。ミケさんが、そのそれでも戻りたかった気持ちを。留まることもできす、でも漂い続ければ続ける程、とても泊まりたくなる。ふと、気まぐれで拾われて、構うでもなく放置でもなく、なんとなく一緒にいる感覚。お互いに束縛しないし干渉しない関係とあったけど、それでもなんとなく側にいる、人の近くに居るって感覚。甘酸っぱいような、キュンとくるような、凄い恋しいもののような気がして。 ねこはねこで、日に日に募っていく「大切」って気持ち。 何かを求め合うでもなく、ただただ大切という気持ち。ご飯の時とかの、その描写のひとつひとつが、食べて飲んでおいしいと言う感情とセットで滲み出てくる気がします。
小劇団「紅神楽」を主催する女優・紅林ユリエと彼女の同居人で料理の達人である三津池修が巻き込まれた事件──殺人事件もあれば、劇団内の座つき作者・小杉隆一が途中投げ出してしまったミステリーの台本の動機をゴールに導く話もある──を解き明かすという内容です。連作短編集と思いきや一つ一つの短編を順番に読んでい...続きを読むくと一つの長編になるという仕掛けがあり、紅林と小杉徐々に三津池の秘密に迫っていく様子とその方法をワクワクしながら読み進めていきました。また劇中で三津池が作る料理をはじめ美味しそうな料理描写も秀逸です。
ミケさんと香菜里屋の工藤さんが微妙に被ってしまうけど、内容はこちらのほうが面白かった。長身だけど猫のような男の人ってちょっと想像するのも難しい。 絡繰り、時に嘘がたくさん仕込まれているので、作者の妖術にかかって思い込まされてしまう。謎が溶けた‥‥というかフェイクが明るみに出た時に、なるほど!騙され...続きを読むていた事が面白くなる。
短編ぽい連作短編ぽい長編小説。ラスト一行まで楽しませていただきました!非常にサービス精神を感じる小説。ご都合主義ではなくサービス精神(笑)そういう意味の★5つ。あれこれオチを想像して楽しかった。 料理もおいしそう。自分で作れそうなのはハムカツとオムレツのホットサンドくらいかしら。
読んでてお腹が鳴りそうな、美味しそうな話。 内容も綿密に計算され尽くされた連作短編。久々に美味しいミステリごちそうさまでした。
「蛍坂」のなかの『双貌』が大掛かりで複雑になったような。 作中作だったり、実名の小説だったり、正体の入れ替えだったり… 読んでいて複雑で、どれが実態で、どれが虚像なのか分からなくなってくる。 なんだか鏡地獄。 しかし、楽しく読めるのは、ユリエと小杉のボケ突っ込みコンビのテンポの良い会話と、ミケさんの...続きを読む作る美味しそうな料理の数々のおかげかもしれない。
20140911 連作短編なのに、あれ?と思わせるところが巧妙。全体でまとまってくるのでつい最後まで離せなくなってしまった。良い店で美味しいごちそうをいただいた満足感が残った。
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